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ペナン 五つ星ホテル

2011-03-02 22:29:48 | マレー半島 花の旅

 ジョージタウンのバスセンターでバスを降りて、タクシーに乗り込みました。

 流石に徒歩でホテルを探す気にはなりません。

 タクシーの運転手に、ホテルの地図を見せますと、7、8分で玄関先まで運んでくれました。

 タクシーにメーターは付いていませんが、請求料金は10リンギでした。換算で300円弱ですから、とても安いのですが、空港とジョージタウンが30リンギの筈ですから、もしかして私は鴨だったのでしょうか?

 タクシーから眺める街は車も多くて、異国情緒に溢れていました。

 しかし、何と言っても、予約が確認できて、チェックインし、ホテルマンが荷物を持ってエレベーターに乗れた時の安堵感は今想い出しても、なんとも言えないものがありました。

 実際、ホテルに着いて、エレベーターに乗るまでの写真が無いのは、私にシャッターを押す気持ちの余裕がなかった証です。

 

                 

 

 今回、ペナンに予約した、このトレーダースホテルは、私にすれば珍しく五つ星クラスでした。

 とは言っても、宿泊料金は一泊248リンギ、円換算で6500円程度です。

 もっと節約する方法もありましたが、何しろ私はマレー語は全く分かりませんし、ペナンに関する十分な情報も入手できなかったので、日本語を話すスタッフがいて、植物園へ行くのに交通の便の良さそうなホテルを予約しました。

 部屋へ案内されて中へ入れば、昨日までのホテルとは雲泥の差です。幅広のツインベッド、勿論バスタブにアメニティーグッズも備わっています。そして何よりも、直ぐに日本人のスタッフから私の部屋に電話が掛かってきました。

 異国で聞く日本語が、どれ程私を寛がせてくれたことでしょうか。

 更には、そのスタッフの方から、植物園に関する交通事情などもお聞きすることができて、とても助かりました。

 

 

                 

 

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ペナン バスの車窓から

2011-03-02 22:23:46 | マレー半島 花の旅

 国際空港からバスでペナン島の中核都市であるジョージタウンを目指しました。

 バスは市街を走り、高速道路のような道を抜けて北上します。

 空調も効いていてとても快適です。日本のバスと比べても、全く遜色ありません。

 バスの車窓を流れる光景や、見えるものが、みな物珍しく新鮮です。

 

               

 

 海岸沿いに植栽されているのが、もしかしたらビンロウ椰子なのでしょか。

 道路沿いに見える商店の看板にはマレー語らしきアルファベットと漢字が入り混じっています。

 やがてバスは幹線道路を外れて市街地に入って行きました。

 とそのうちに、何と「JASCO」の看板が目に飛び込んできました。

 

 

 へー、ペナンにも進出していたんですね。建物のデザインも規模も日本で見るジャスコと全く同じです。

 周辺にはコンドミニアムらしき建物が林立していました。

 実は後で分かったことですが、ペナンには多くの日本人が生活していて、退職した人々でも物価が安いために、年金でもプール付きのコンドミニアムで暮らせるのだそうです。

 次の日、バスで乗り合わせた日本人の長期滞在中の方にお話を伺うと、ジャスコでは日本の物が殆ど手に入るそうです。

 

 

                 

 

 ジャスコのバス停で女性の検札係が乗ってきて、乗客の切符をチェックしていました。

 目的が理解できませんでしたが、乗車時に行き先を告げて料金を払うので、乗り越しをチェックしていたのでしょうか。

 やがて、車窓右手にはペナン島とマレー半島を結ぶ橋が見えてきました。

  

 

 それにしても、あちらこちらにコンドミニアムのような、マンションのような、高層ビルが目に付きます。

 世界中から余生を過ごす人々を募っているのでしょうか?

 

                 

 

 車窓から、あれやこれやの風物、風景を楽しみながら、4~50分後にバスは、ジョージタウンのジェティー・バスセンターに到着致しました。

 

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ペナン 交通事情

2011-03-02 22:12:13 | マレー半島 花の旅

 マレーシア航空674便は、雲に覆われたマレー半島を縦断して、予定通りにペナン国際空港に着陸しました。

 空港は熱帯特有の強い陽射しに包まれ、濃密な空気が肺を満たします。

                  

 

 入国審査を済ませ、財布のシンガポール$をマレーシアリンギに換金しました。

 財布の160強のシンガポール$の中から60ドルを換金し、139.2リンギを手にしました。1リンギは28円見当となり、手にしたリンギは円換算4000円弱ですが、マレーシアではシンガポールよりも物価が安いので、多分これで間に合うと予測しました。足りなければ、また換金すれば良いだけの話ですから。

 空港ロビーに出ると、タクシーの受付カウンターがありました。事前のネット調査では、ここで目的地までのタクシー料金を払い、引換券を持ってタクシーに乗ると、各々のホテルに連れて行ってくれるのだそうです。

 

 

                  

 

 空港からジョージタウンまでは凡そ30リンギ。即ち840円程度だそうです。

 しかし、私はここでもタクシーを使わずに、バスでジョージタウンに向かうことにしました。

 空港からバスが出ていることはネットで確認していましたが、日本人は誰もバスなどは使わないのでしょう、それ以上の詳細な情報は入手できませんでした。

  そこで、バス停付近の人に「ジョージタウンまで行きたいのだが」と英語で問いかけると、「10分後に、ここへバスが来る」との返事でしたした。

 ペナンでも英語が通じます。

 やがて、ワンマンバスがやって来ましたので、運転手に「ジョージタウン」と告げると、2.7と記された切符を示しましたので、3リンギを払うと切符を渡されましたが、お釣りは帰ってきません。

 つまり、この場合のバス代は84円程度ということになります。

 バスの路線番号は401E。帰りもこの番号のバスに乗れば良いんだな、とメモ代わりに写真を一枚写しておきました。

 

  

 

 両手に荷物を持って、わざわざバスなどに乗らなくても、炎天下に空港前をうろちょろしなくても、タクシーにさっさと乗ってしまえば済むことではありますが、一度、安価な公共交通機関の使用方法を覚えてしまえば、次にまた来るチャンスが広がります。

 海外旅行では、リスク回避を最優先にするべきですが、危険を感じなければ労を惜しまずに、いつも安価な方法を模索することにしています。

 

                        

                

 

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ペナン 何でペナンなの

2011-03-02 21:27:47 | マレー半島 花の旅

 飛行機は1時間20分ほどのフライトで予定通りにペナン国際空港に着陸しました。


 ペナンは下の地図にもあるとおり、マレーシア北部のマラッカ海峡に浮かぶ小さな島です。


 

 

 ペナンの名は、この島に豊富に育つ椰子科のビンロウ樹の、マレー語のPINANGから名付けられたそうですが、18世紀後半にイギリスの植民地として譲渡され、当時はプリンス・オブ・ウェールズ島と名付けられていました。


 この島の中核をなすジョージ・タウンは、イギリス植民地時代の建物や、様々な文化が融合した町並みが残り、2008年には世界遺産に登録されています。

 

 

 しかし、私がこの島に来た目的は世界遺産を見ることではなくて、この島にあるペナン植物園を訪問することでした。


 東京の高島平に板橋区熱帯環境植物館というごみ焼却炉の余熱を利用した温室があります。


 私はちょくちょくそこへ熱帯植物の写真を撮りにいくのですが、この熱帯環境植物館がペナン植物園と提携関係にあるようで、館内にはマレーシアシャクナゲと呼ばれる石楠花が花を咲かせていたり、マレーシアを紹介する冊子が置かれたりしています。


 私は数年前にこの熱帯環境館で、熱帯アジアの高山に自生する、マレーシアシャクナゲなどの熱帯石楠花を見たときから、艶やかで、清楚な気品ある熱帯石楠花がすっかり好きになってしまいました。


 その幾つかの写真は私のHP「PAPYRUS」の「四季の花1月2月のページに掲載しておりますので、ご興味のある方はご笑覧頂ければ幸いです。


 という訳で、今回シンガポール植物園を訪問するなら、近くにある(と思っていた)ペナン植物園も一緒に訪れることにした次第です。


 しかし、地図では近く思えた、シンガポール、ペナン間も実は、東京から函館へ行くほどの距離だったのですが、ことはついでと、ペナン行きを実行に移しました。


 

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ペナンへ

2011-03-02 21:13:15 | マレー半島 花の旅

 シンガポール三日目の朝にホテルをチェックアウト致しました。インターネットで予約し、料金もネット経由で支払い済みですので、ルームカードをカウンターに返却して手続きは終了です。ちなみに二泊分の料金は9400円でした。

 昨日と同じように、ホテル近くの点心店でゆっくりと朝食を摂ります。休日の昨日と違って、今日はゲイランロードを都心に向かう車の数が格段に増えています。

 

 

                 

 

 バスがひっきりなしに通りますが、たまたま渋滞で停車したバスの車体には「日本の高品質」と記載した、ポッカのお茶の宣伝が掲示してありました。ここでも日本企業が頑張ってるようです。

 

 

 昨日まではホテルとMRTカラン駅まで10分ほどの路を歩いていたのですが、今日はその距離もバスを使うことにしました。二日間ほどのシンガポール滞在で、すっかり要領を覚えましたので、バスの利用にも迷うことはありません。

 カラン駅からチャンギ国際空港駅まではMRTで30分弱。今日はシンガポールから空路マレーシア航空674便でペナンへと向かう予定です。

 飛行機の切符は日本で手配済みですので、早々にe-チケットを持ってカウンターへ行き、バッグと三脚を航空会社に預け、ロビーに置いてあるフットマッサージ機に座りました。このマッサージ機はロビーの数箇所に置いてあり、無料で使用できました。

 昨日まで痛みを覚えていた、右足の小指の付け根付近に今日は痛みはありません。

 ほっとしました。旅先での病気や怪我は本当に辛いですから。

 

 

 飛行機の出発時間は11時05分。

 トラブルが発生しても対処できるように、早目に出てきましたので時間はたっぷりです。

 ロビーを一通り見学し、喫茶コーナーでアイスコーヒーを飲んでいる内に時間も迫り、いよいよ機中の人となりました。

 

                         

 

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シンガポール モスクの町

2011-02-26 22:24:12 | マレー半島 花の旅

 ドリアンのスイーツを味わってから、今度はビーチ・ロードを北東へ、サルタン・モスクの南側へと向かいました。

 既に20時半にもなろうという頃だったので、歩道に並べた飲食店のテーブルでは、若い人達が賑やかな晩餐の真っ最中です。

 

                        

                 

 

 大きな通りを越えて、更に200メートル程も歩くと、先程と少し雰囲気が異なる街に入りました。

 宝飾品や絨毯を展示した店が並びます。

 

  

 

 サルタン・モスクの周辺には、コーランらしきものが拡声器で響いていたのですが、私が正面に立つ間際にそれも止んで、後はライトアップされたモスクが只々闇夜に照らしだされているばかりでした。

 

 

 

 モスクからもう一度、南へ伸びる路を進むと、歩道にテーブルを並べて食事を提供している店が見えます。テーブルではお客さん達が皆、水煙草を嗜んでいました。物珍しくて、私は初めのうちはその様子を、失礼にならない程度に観察していたのですが、意を決して、水煙草を嗜む一人の男性に写真を撮らせて欲しいとお願いしてみました。

 テーブルの男性は気さくに頷くと、ポーズをとってくれました。

 

 

 

 さて、このアラブ・ストリートで、この日にシンガポールで見ておきたかった、ほぼ全ての場所へ足を運んだことになります。時計の針は既に、21時を廻っていました。

 満ち足りた思いで、頻繁にバスが行き来する大きな路へ出ると、ホテルの方角へ向かうバスに、適当に乗り込みました。

 バスは10分ほどで、あの見慣れたカラン駅前を通過して、右に曲がりましたので、次ぎのバス停でバスを降りると、真直ぐに、昨晩食事をした店へ向かいました。

 

 

 今夜も昨日と同じテーブルへ座り、既に顔を覚えた親父さんと、目と目の会話でビールをたのみ、豆腐のような料理と野菜炒めを注文して、気分も満腹な、シンガポール二日目の、永くて充実した旅の一日を終えることに致しました。 

 

 

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シンガポール やっとドリアン

2011-02-26 22:17:35 | マレー半島 花の旅

 シンガポール海峡に浮かぶ無数の船を見て、経済産業の現実を思いだし、浮かれた頭がちょっと覚めて、再びバスに乗り込みました。

 今度も適当な場所で降りようと、外を眺めていましたが、途中で、あれれ、何だかこのバス戻ってる、と気付いた時は後の祭り。結局30分後に再び、マクドナルドの前でバスを降りる羽目となりました。

 バス停で路線図を見ると、此処では唯一、411番のバスが循環運転をしているようです。

 昨年マカオで、意図せずに島を一周したのと同じことをまたやってしまいました。

 出張中ですと自己嫌悪に嵌るところですが、遊びの旅ですから全く反省らしきものはありません。しかし、流石にもう一回、同じコースを回るのは嫌なので、今度はバスに乗るとき、運転手に「MRTに乗りたいので、何処のバス停で降りたら良いか教えてくれ」と頼みました。

 最初のバスに乗る時、外を見てれば見当が付くだろうと、高をくくったのが間違いでした。

 皆さん、東海岸でバスに乗ったら、ダコタ駅前で降りて下さいね。

 そうでないと時間の無駄になりますよ。

 と言う訳で、MRTの循環線から東西線に乗り継いでブギス駅へと向かいました。

 

 

 ブギス駅を降りた後、ブギス・ストリートに迷い込んでしまったようです。

 しかし、この通りがすごい。まるで正月の浅草寺の仲見世状態です、大阪なら道頓堀界隈のイメージでしょうか。人人人でびっしり。

 後でガイドブックで確認すると、この通りは「オカマ、それもとびきりの美人のオカマ達が、バーでお客の相手をするような所だった。しかし、現在はその様な雰囲気は一掃され、健全な街となっている」のだそうです。

 

 

 お土産品、飲食店等等、種々雑多な品々と店が並んでいます。

 

                            

                 

 

 雑踏の熱気を存分に感じてから、この街へ来た本来の目的地である、リャン・シア・ストリートへ向かいました。

 

 

 

 この通りは有名なレストラン街なのだそうです。

 レストランの看板にBird's nestとあるのは多分燕の巣のことだと思います。

 しかし、何時もの様に、一人で気兼ねなく入れそうな店が見つかりません。

 が、プラプラ歩くうちに「Durian pomelo sago」と記載したスイーツの写真を掲げた店を見つけました。

 先程にドリアンシューを食べそこなっていますので、こんどこそチャレンジです。

 

 

                 

 

 うーん、しかし、そうですね~。

 「とっても美味い」と記載する程の味ではないですね。

 

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シンガポール 東海岸通り

2011-02-26 22:08:06 | マレー半島 花の旅

 たった一つのアイスクリームが私を贅沢な気分にしてくれたお陰で、私は再び次を目指す元気を回復しました。

 歩き始めた最初のバス停で、適当に、やって来たバスに乗り込みます。

 バスの窓から方角を見定め、思惑と反対方向にバスが曲がった所で下車し、更にバスを乗り継ぎました。

 バスを降り、次のバス停を探す間の路の横で、名も知らぬ樹々が枝を広げて豊かな木陰を提供しています。

 何時でも何処でも緑は人を癒してくれます。

 樹々には名も知らぬ花が咲いていました。

 

 

 やって来たのは、イースト・コースト・パークです。

 バスの窓からマクドナルドが見えたのを目印にバスを降りました。

 

 

 ガイドブックに、この辺りはアメリカ西海岸を思わせる光景が広がっていると記載されています。

 確かに、マクドナルドをはじめ、それらしいお膳立てが揃っていて、ローラーブレードを楽しむ人の姿も見かけました。

 シーフードレストランも多く、美味しい蟹を食べさせる店もあるそうです。

 此処にも日本料理の店を見つけました。

 私は海外では極力、その土地の料理を食べるようにしていますので、日本料理店に入るつもりはありませんが、それでもつい気になります。

 

 

 

 砂浜の横はシンガポール海峡です。

 目と鼻の先に無数の船が停泊していました。

 そうか、うっかり忘れていましたが、ここは日本と中東を繋ぐ、海の道の大事な関門だったのです。

 

 

 私はこの時再び、上海の運河を前にして、水路が富と文化を運んでいたのだと認識したことを思い出していました。

 そして更には、迂闊にも、この時はまだ、日本人が数十年前にこの地で血を流したことをも十分には認識していなかったのです。

 そうです、旅はまるで、おじさんの修学旅行みたいなものなのかもしれません。

 

 今、ブログを書きながら、写真を見返し、熱帯の午後の陽射しを受けて、黙って咲いていたヘリコニアを好ましく感じていたことを思い出しています。

 

 

 それにしても、穏やかで平和な風景が広がっていました。

 海峡に浮かぶ無数の船を背景に、家族連れがテントで寛ぎ、アラブ系のご婦人達が椰子の木陰でお喋りに興じていました。

 

 

                

 

 

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シンガポール 絶品チョコ

2011-02-26 21:46:08 | マレー半島 花の旅

 マレー村での刺激的な体験を終えて、私は再び「地球の○○」と銘打ったガイドブックを片手に、南東方向へ歩き始めました。

 今、こうしてブログを書いていても、私の様な旅のスタイルにはぴったりのガイドブックだったなと、改めて認識しています。

 

                                  

                  

 

 歩き出したジョー・チャット・ロードは、マレーと中国とヨーロッパが融合したプラナカン文化が息づく数少ないエリアだそうです。

 周囲は高級住宅地で、雰囲気も静かで落ち着いています。

 所々のお店の看板には「Karaoke」の記載がありました。

 カラオケは、もうすっかり地球語になっているんですね。

 大きな柱時計を置いた骨董屋の店先で、ご主人が何やら修理作業をしていました。

 店主と目が合うと微笑みが帰ってきます。

 

 關帝宮と表記された中華様式の建築物が見えたりします。

 まるでマカオにでも迷い込んだような町並みが続きます。

 

 

                      

 

 右足はまだ痛みますが、好奇心が私を歩き続けさせます。

 やがて、路はクーン・セン・ロードに出ました。

 この辺りに、ドリアン果肉100%のクリームの入ったシューで評判「プテリ・マス」という店があるはずです。

 店は簡単に見つけることができて、内に入ってみましたが、

 

 ああ、残念。売り切れていました。

 仕方なく、諦めて数メートル程も歩きますと、交差点の角にある店に、客が頻繁に出入りしています。

 看板にオウフリー・チョコレート店と表示していました。 

 正直、私は辛党なので、ちょっと迷いましたが、店構えが気になったので入ってみることにしました。

 店内の黒板にメニューが表示されていました。

 

 

                      

 

 私はメニューの中からヘイ・アイス・クリームを注文し、店員に店内で食べられるかを確認してから、店内を見渡せるカウンターに座りました。

 

 

 店内は女子店員の衣服も含め、白で統一されていています。

 チョコのブラウンのイメージを際立たせる、木目細やかな演出がとってもお洒落です。

 内装にこれだけ神経を使う店が不味いはずはありません。

 

 

 30度を超える、暑い街を歩いて来た後のチョコアイス。

 本物である証の、遠くかすかに苦味が効いたチョコアイスは、透明なグリーンのスプーンが、口に程良い量を運んでくれて、冷たさ、甘さ、苦味のハーモニーが、うーん、絶品でした。

 

 

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シンガポール 不可思議

2011-02-26 20:46:35 | マレー半島 花の旅

 思いがけなく優雅で素朴な民族舞踊を鑑賞するチャンスを得ることができました。

 しかも、日本に伝わる民族芸能と似た雰囲気に、すっかり寛いだ気分となり、次に準備を始めた男性陣の様子を見守っていました。

 暫くすると、大学生程の年齢の男子が6人、黒の上下に赤いベスト、腰に黄色い布を巻いた民族衣装で広場に出て、先ほどの女性達と同様に馬の形をしたボードに跨り、音楽に併せて踊り始めました。

 

 

  最初は特に、どうと言うこともなく、演舞のような行為を見せていたのですが、やがて途中から演武する6人の横に、年長の男女が付き添いました。

 

 

 広場に香のようなものが焚かれ、白煙が風に漂います。

 そうこうする内に、6人の踊り手達に変化が現れ、6人とも陶酔したような顔付きへと変り、目が完全に空ろになってきました。

 

 

 中には女性達が楽器を演奏する場所に駆け込んだり、広場に倒れ込む者もいます。

 

 

                

 

 白い馬のボードに跨った若者は、踊りながら完全に白目を剥いています。

 本当に驚きました。

 知識としては、人間が「トランス状態になる」、あるいは「何かに憑かれる」、という現象があることは知っていたのですが、今、私の目の前で起きていることはまさに、その言葉以外では説明がつきません。

 しかも白昼に、大勢の観客の前でです。

 

 

 私ももう、何十年も年月を重ね、数多くの様々な事象を見てきましたが、人間のこんな生態を見聞きするのはこの時が全く初めてでした。

 

 様々な人種が集まり国を築くシンガポール、その国のマレー村で、思いがけずに人間の不可思議な行動を実体験することができました。

 その光景は、今回の旅の象徴的な出来事として、私の記憶に強く刻み込まれることになりました。

 

  

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シンガポール マレー村

2011-02-26 20:26:21 | マレー半島 花の旅

 次に、リトル・インディア駅からMRTでマレービレッジへ向かいました。

 MRTは現在も路線の拡張が続けられていて、ガイドブックに記載のないサークルライン(循環線)が半分ほど運行を始めています。リトル・インディア駅から東北線を使って、循環線に乗り換えるのがマレービレッジへの最短ルートになります。しかし、私はカトンという町も見ておきたかったので、マレービレッジより一つ先の駅で電車を降りました。

 

 失敗でした。電車を降りたのが午後2時ごろで、何しろ暑いのです。

 おまけにガイドブックに新線の記載がない為に、下車したダコタ駅の位置がはっきりしません。   

 結局、炎天下を3キロほど歩き廻って、やっとこマレービレッジに到着しました。

 ちなみに、下の路線図がMRTの最新版です。シンガポールにご旅行の方は、どうぞご利用下さい。

 

  

 マレービレッジは昔の集落を再現して、何の変哲もない素朴な平屋の建物が並んでいるだけです。

 しかも、マレービレッジに着いても相変わらず足には不快な痛みが続いていました。

 この時、急に尿意を催したので、トイレと座る場所を探しにビレッジへ入ってみることにしました。

 ビレッジを30メートルも入った所で無事に有料トイレを見つけて、用は済ますことができたのですが、

 

 トイレから出てみると、先ほどから聞こえていた民族音楽が更に大きく響いてきます。

 何だろうと思い、音のする方角に近づいて行くと、

 広場に面した建物の中で民族衣装を着た女の子達が楽器を演奏していました。

 

 

                      

 

 広場の中では獅子に扮した二人の男が、子供達と素朴な遊戯らしき芸能を見せています。

 

 

                    

 

 その遊戯は、日本の岩手県に伝わる鹿踊りを思い起こさせるものがあります。

 暫く見ていると、やがて遊戯は終了となり、次に大人5人、子供4人の女性達が音楽にあわせ、踊りながら広場に進んできました。

 女性達はみな足首に鈴の付いたリングを付けています。

 これも日本の、何処かの古い民族舞踊で見たことがあるような懐かしさを感じさせます。

 私は偶然出会った民族芸能にすっかりはまってしまい、背中のリュックからシートを取り出して尻の下に敷くと、腰を据えて鑑賞を始めました。

 

 

 

 女性達は最後は馬の形を模したボードに跨り、円陣になって躍りながら舞踊は終了となりました。

 

                    

 

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シンガポール 中国とインド

2011-02-26 19:59:52 | マレー半島 花の旅

シティーホールで日本の存在感を垣間見て、今度はMRT東北線でチャイナタウン駅へ向かいました。

 改札口を出ると雑貨や仏具、飲食店などが路の両側にびっしりと並んでいます。

 

 

 でも、不思議ですね。中国本土の商店街、横浜の中華街、神戸の中華街、そしてシンガポールの中華街、何処でも、みんな同じような表情になるのですね。

 私は一昨年に上海、昨年は広州と、本場の中国を続けて見てきましたので、シンガポールの中華街はあっさり往復するだけで、次の町へと向かうことに致しました。

 

 チャイナタウン駅からMRT東北線でリトル・インディア駅へ向かいました。

 リトル・インディア駅の周辺は19世紀後半、イギリスが統治していたシンガポールにインドから移住した人達が住み着いた場所です。移住して来てからも、人々はインドの言語、宗教、文化を守って生活を続けてきました。

 駅を降りると目の前にテッカ・センターがあり、その一階はホーカーズと呼ばれる屋台食堂街となっています。

 

                       

 

 私がこのテッカ・センターに着いた時は12時を過ぎていましたので、ここで昼食を摂ることに致しました。

 ガイドブックに、インド料理のロティ・プラタを提供する「Ar-Rahman Royal Prara」には行列ができるほど、と記載されていましたので、そのロティ・プラタとチキンカレーを注文しました。しかし、まー、ロティ・プラタはオイルで焼いたナンですし、チキンカレーは肉がパサパサしていて、特別のものではありませんでした。

 もっとも両方で5$もしなかったので、この値段でどうこう言うのは気が引けます。値段通りの味でした。 但し、一緒に隣の店で購入したジンジャーティはうっすらと甘みがあって、これは中々にいい味でした。印象が良かったので、帰国する際にジンジャーティをお土産に購入した程です。

 

                     

 

 食事が終わってから、食堂街の隣に広がる生鮮市場を見学しましたが、ここが面白かったのです。

 

 まず、鮮度の良い魚や蟹などが店先に溢れていました。

                     

 

 鶏や豚を店頭でバンバン捌いています、

 

               艶の良い野菜も豊富に並んでいました。                

               

 

 多分バナナの茎だと思うのですが、いったいどんな料理にするのでしょうか。

 

 

 旅先で、その国毎の、個性ある食材に溢れる市場を見て歩くのは、本当に楽しいものです。

 

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シンガポール 西洋と日本

2011-02-26 19:53:06 | マレー半島 花の旅

 ラオ・パ・サを覗き終わったころ、右足の小指と薬指の付け根辺りに痛みを感じ始めました。じんわりと歩くと痛むので、右足を庇いながら観光を続けます。

 そうなんです。いつの間にか、まだ若いなどとは言えない年齢になっていますから、体のパーツのあちこちに、何時不都合が出てもおかしくはないのです。

 

 だからと言って、足の甲に少々の痛みがあっても、程々にしてホテルへ戻り、ゆっくりとなんて気には、さらさらなりません。

 

 動けるうちに全部やるぞ~~~。

 

 と、言うわけで、次の目的地の方角へ、たまたまやって来たバスに適当に乗り込みます。なにしろ、私の持っているフリーパスは電車もバスも全部フリー。

 バスの窓から、外の景色とガイドブックの地図を見比べ、今、何処を走っているかの見当を付けながらバスに揺られます。

 暫くすると、外に大きな教会が見えてきました。

 

 ピンポーン。

 下車用のチャイムを鳴らしてバスを降りました。

 

 この教会はセント・アンドリュース教会。イギリス国教会派に属する典型的ゴシック建築の教会です。

 中を覗くと、丁度日曜日の礼拝が行われておりました。教会とその周囲は明らかに西洋そのものです。

 

 

 教会に接した道路の地下に、MRTのシティーホール駅があり、そこに大きな地下街が広がっていました。

 地下へ降りてみると、最初に「しょくどう」という日本料理店、更にはあの「和民」、「銀だこ」までが店を構えているではありませんか。

 いやー、私は別に彼等とは何の利害関係もありませんが、思わず声にならない声で「がんばれー」とエールを送っていました。

 海外へ行くと、どうしても「日本ガンバレー!」と言う気持ちになるから不思議です。

 

           

                            

 

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シンガポール ビル街に椰子

2011-02-26 18:52:25 | マレー半島 花の旅

 入浴中のマーライオン君にお別れして、今度はラッフルズ・プレイス駅の東側を、南西方向に進みます。

 カフェーのテラスにはプルメリアが赤い花を咲かせていました。

 街路樹も中々に風格のある容姿ですが、初めて目にする樹なので名前は分かりません。

 

 

 

 多分、この辺りをシェントン・ウェイと言うのでしょう、高層ビルの建ち並ぶオフィス街の中を散策します。

 

 

 

 今日は日曜日なので、辺りに人影はほとんどありませんでした。

 振り返ると、ひときわ高いビルがみえます。多分あれは、丹下健三が設計したUOBセンターでしょう。

 迷い込んだ路地で、椰子の並木に出会いました。

 高層ビルに椰子の並木とは、アンマッチなイメージですが、それが返って斬新な印象に見えます。

 

 

  椰子の並木の先に進むと、目的のラオ・パ・サ・フェスティバル・マーケットの前に出ました。

 

 

 ここは中央に時計台が建つ、上から見ると八角形をしたビクトリア調の建物で、シンガポールでは有名なホーカーズ(屋台村)です。

 中には中国、インド、韓国、日本料理の屋台が並んでいました。

 毎週月曜と火曜は20時から、金曜と土曜は22時から中央のステージでライブも行われるようです。

 まだ時間が早く、食事をする気にはなれませんので、今日は偵察だけとしました。

 

                

 

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シンガポール マーしかし

2011-02-26 18:47:31 | マレー半島 花の旅

 シンガポールのマーラオイン・パークはシンガポール川の河口にあります。

公園に近づいて行きますと、旧正月が近いせいでしょうか、何やら工事をしているようです。

 

 付近では大勢の観光客が楽しそうに談笑しながら、記念写真などを撮っていました。

 河口を隔てて、向こう岸に見えるのは日本の建築家、黒川紀章が設計した世界最大級の観覧車シンガポール・フライヤーでしょうか。

 

 

 それにしても、マーライオン君は何処に居るんだろうと、工事中の裏手に廻ってみると。

 

 

 何と!マーライオンはシャワー中(マーライオン・イズ・テイキング・ア・シャワー)との表示。

 あーあぁ! 何だよなー。 

 マーしかし、こんだけ暑いんだからしょうがないか。

 マーしかし、考えれば、非常に珍しい状況に出会えたんで、ラッキーなのかもしれない。

 マーしかし、「シャワー中」(taking a shower.)って、とってもウイットな言い方だよね。

 

 マーライオン君のすぐ横にはバムボート乗り場がありましたが、この日は何だか、ホントに全く、遊覧船に乗る気もしなくて、バムボートはパス。

 

 窓口で料金だけはと確認すると、30分15$、45分20$だそうです。

 

 

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