次に、リトル・インディア駅からMRTでマレービレッジへ向かいました。
MRTは現在も路線の拡張が続けられていて、ガイドブックに記載のないサークルライン(循環線)が半分ほど運行を始めています。リトル・インディア駅から東北線を使って、循環線に乗り換えるのがマレービレッジへの最短ルートになります。しかし、私はカトンという町も見ておきたかったので、マレービレッジより一つ先の駅で電車を降りました。
失敗でした。電車を降りたのが午後2時ごろで、何しろ暑いのです。
おまけにガイドブックに新線の記載がない為に、下車したダコタ駅の位置がはっきりしません。
結局、炎天下を3キロほど歩き廻って、やっとこマレービレッジに到着しました。
ちなみに、下の路線図がMRTの最新版です。シンガポールにご旅行の方は、どうぞご利用下さい。
マレービレッジは昔の集落を再現して、何の変哲もない素朴な平屋の建物が並んでいるだけです。
しかも、マレービレッジに着いても相変わらず足には不快な痛みが続いていました。
この時、急に尿意を催したので、トイレと座る場所を探しにビレッジへ入ってみることにしました。
ビレッジを30メートルも入った所で無事に有料トイレを見つけて、用は済ますことができたのですが、
トイレから出てみると、先ほどから聞こえていた民族音楽が更に大きく響いてきます。
何だろうと思い、音のする方角に近づいて行くと、
広場に面した建物の中で民族衣装を着た女の子達が楽器を演奏していました。
広場の中では獅子に扮した二人の男が、子供達と素朴な遊戯らしき芸能を見せています。
その遊戯は、日本の岩手県に伝わる鹿踊りを思い起こさせるものがあります。
暫く見ていると、やがて遊戯は終了となり、次に大人5人、子供4人の女性達が音楽にあわせ、踊りながら広場に進んできました。
女性達はみな足首に鈴の付いたリングを付けています。
これも日本の、何処かの古い民族舞踊で見たことがあるような懐かしさを感じさせます。
私は偶然出会った民族芸能にすっかりはまってしまい、背中のリュックからシートを取り出して尻の下に敷くと、腰を据えて鑑賞を始めました。
女性達は最後は馬の形を模したボードに跨り、円陣になって躍りながら舞踊は終了となりました。
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