マレー村での刺激的な体験を終えて、私は再び「地球の○○」と銘打ったガイドブックを片手に、南東方向へ歩き始めました。
今、こうしてブログを書いていても、私の様な旅のスタイルにはぴったりのガイドブックだったなと、改めて認識しています。
歩き出したジョー・チャット・ロードは、マレーと中国とヨーロッパが融合したプラナカン文化が息づく数少ないエリアだそうです。
周囲は高級住宅地で、雰囲気も静かで落ち着いています。
所々のお店の看板には「Karaoke」の記載がありました。
カラオケは、もうすっかり地球語になっているんですね。
大きな柱時計を置いた骨董屋の店先で、ご主人が何やら修理作業をしていました。
店主と目が合うと微笑みが帰ってきます。
關帝宮と表記された中華様式の建築物が見えたりします。
まるでマカオにでも迷い込んだような町並みが続きます。
右足はまだ痛みますが、好奇心が私を歩き続けさせます。
やがて、路はクーン・セン・ロードに出ました。
この辺りに、ドリアン果肉100%のクリームの入ったシューで評判「プテリ・マス」という店があるはずです。
店は簡単に見つけることができて、内に入ってみましたが、
ああ、残念。売り切れていました。
仕方なく、諦めて数メートル程も歩きますと、交差点の角にある店に、客が頻繁に出入りしています。
看板にオウフリー・チョコレート店と表示していました。
正直、私は辛党なので、ちょっと迷いましたが、店構えが気になったので入ってみることにしました。
店内の黒板にメニューが表示されていました。
私はメニューの中からヘイ・アイス・クリームを注文し、店員に店内で食べられるかを確認してから、店内を見渡せるカウンターに座りました。
店内は女子店員の衣服も含め、白で統一されていています。
チョコのブラウンのイメージを際立たせる、木目細やかな演出がとってもお洒落です。
内装にこれだけ神経を使う店が不味いはずはありません。
30度を超える、暑い街を歩いて来た後のチョコアイス。
本物である証の、遠くかすかに苦味が効いたチョコアイスは、透明なグリーンのスプーンが、口に程良い量を運んでくれて、冷たさ、甘さ、苦味のハーモニーが、うーん、絶品でした。
※他の記事へは マレー半島 花の旅 index をご利用いただくと便利です。
他の旅の記事へは 旅の目次 をご利用下さい