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音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

ナショナリズム と 現代の危機

2013年09月29日 | 裏読み 政治・経済


現代の世界情勢を見ると、民族対立、宗教文明間対立がますます激しさを増して、深刻化している様相が見て取れる。

この紛争は中東のみならず全世界に波及して、世界中どこでも民族紛争が激しさを増している状況だ。

20世紀は共産主義と資本主義という二大イデオロギーの対立に集約されていたが、ソ連の崩壊によってこの対立は終焉した。

この崩壊によりアイデンティティーを失った民衆が、集団帰属意識のよりどころとしたのが「民族」であり「ナショナリズム」だった。

現在の世界は分断された「ナショナリズム」が、20世紀のイデオロギー対立より、より複雑で深刻な対立を招いている状況といえる。

見方によっては20世紀よりも「核戦争」の危機が高まっているといえる。

実際はテロ戦争により、小型核の使用や、化学兵器・細菌兵器攻撃が世界中のどの都市でも懸念される状況となっている。

テロとの戦いは現実的には軍事力で終息させられる性質のものではない。

テロ自体が「ナショナリズム」に根ざしているため、テロを終息させる為には「民族」の融和しか方策がない。

テロの終息に必要なのは「世界連邦政府」あるいは「地球連邦政府」の樹立だろうと思う。

つまり地球が一つの連邦国家になるしか、恐らく解決策はないだろうと思う。

もしくは「ナショナリズム」と「宗教文明間対立」による核戦争か。

選択肢はこの二つに絞られるように思う。

夢想のような話に聞こえるが、現実的にはこの二つの選択肢に絞られると思う。

現在の日本でこの「ナショナリズム」を非常にうまく利用している政治家が安部総理だろう。

この「極右ナショナリスト」の構想は、世界平和に逆行し、対テロ戦争に自ら飛び込んでゆく危うさを感じさせる。

「極右ナショナリズム」は世界の中で地域紛争を誘発し、国際情勢を複雑化させるだけだ、ということに気付くべきだと思う。


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