景気は上向きの軌道にのっている、だからこの道を進めるしかないんです、とは安倍さんの叫びだ。
実際に景気はよくなって「好循環の軌道に乗っている」のかとスーパーや量販店に行ってみると、消費増税前より安くなっている。
ニュースによると製造業の在庫は1・4倍に増えているとのことだ。
これは要するに購買意欲が冷え込んでいるために「売れ残っている」ということになる。
製造は1・4倍に増えているからGDPはそれだけ押し上げられているはずなのだが、購買意欲が冷え込んでいるために個人消費はさらに減少している。
これを実質GDPのマイナスに換算すると、とんでもないマイナスになっている。
このマイナスの循環をプラスに転換するのは容易なことではないだろうと思う。
消費税を10%に増税する時点で経済状況が好転していればいいが。
そうでない場合はまたデフレスパイラルに落ち込んでいく可能性がある。
ここは賭けだろうと思う。
政治の世界では「永田町の一寸先は闇」とよくいわれるように、経済も生き物なので一寸先は分からない部分がある。何が起こるか分からないからだ。
したがって消費税10%増税の時点で、どんな経済状態になっているかは誰にも分からない。
だから安倍さんが叫ぶ公約は「賭け」であるし、安倍さんの「運」しだいだろうと思う。
したがって国民としては「身を切る改革」で「歳費の削減」や「既得権益の打破」を叫ぶ政党の支持に回りたいという人達も多いだろう。
ここは国民一人ひとりが、賛否をとわず「自分の意思」を一票に託して行使するほかないだろうと思う。
国民にとっても「賭け」だろうと思う。
いずれにせよ一部分の業者を除いて「国民生活全体」は疲弊し消費は落ち込んでいる。実際は。
経済動向の見通しが立たないと同じように、選挙の結果も全く予想がつかない状況なのではないかと思う。
<消費増税より景気回復に集中しろ!ノーベル賞クルーグマン教授が提言>
http://newsphere.jp/economy/20141030-1/