OMITSU BLOG(おみつ ブログ)

オイラは“おみつ”シュガビのターギ弾き

甦った我が愛機 YAMAHA AST-S1

2010年06月12日 10時50分24秒 | Music


平成元年に購入したスピーカーYAMAHA AST-S1

もうかれこれ20年以上の歳月が経ってしまってます。
今年3月の引っ越しを期に、今までのアパートよりは
少しはデカい音で音楽を聴けるようになったのです。

このYAMAHA AST-S1、普通のスピーカー(以下SP)とはちょっと趣が異なります。
専用パワーアンプを使用しなければなりません。
もちろん、普通のアンプでも駆動はするのですがAST-S1が持っている
性能を発揮できません。
なぜ専用アンプなのかと言いますと、当時YAMAHAが開発をした
アクティブサーボテクノロジーと言う方式の機材だからなのです。
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アクティブサーボテクノロジーによりポートから低音再生を行うSPシステム。
3.6cm口径のポートによるエアウーファーながら、エンクロージャーの中の
空気自身を振動させる方式により、空気自身を振動板として働かせ、
28Hzからの低音再生を実現しています。
中域には16cmPPコーン型スコーカー、高域には3cmソフトドーム型トゥイーターを
採用しています。
使用には専用のアンプが必要です。
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仕組みについては、上記のような内容になっているのですが、
当時、市内にあった「無敵マエダ」と言う電気屋さんにSPを選びに行って
店員さんに勧められたのが、このYAMAHAでした。
ホントはお金もなかったので、BOSE 101か、JBLのコントロールシリーズかなにかの
安めの小型SPでも買おうと思っていたのです。
店員さんが、「とにかく一度、試聴してください!」と言うので試聴したのでした。

「ドッバーン!!

↑↑↑↑↑↑↑↑
(SPから再生された音じゃないですよ。拙者の頭の中を衝撃が走った音です)
「ナニこれ
それは、目の前にあるA4サイズの小型SPから鳴っている音とは思えない
重低音から高音までのふくよかな再生音域、しかしシットリとしていて
とても落ち着いた素晴らしい音でした。
耳の穴から耳毛が飛び出たぐらいビックリして、そのSPをマジマジと見つめたのでした。
当時の小型SPの常識を遙かに超えたYAMAHAが開発した新技術による製品でした。
もうこの音を聴いてしまったからには、他の製品が不良品に思えてしまうほどで
「こりゃ買うしかないらー!
と言うことになり、当時の大蔵省にお伺いを立てに一旦帰宅し
承認をいただいた後、現金を握りしめて無敵マエダに突っ走ったのでした。

ちょっとばかしAST-S1の説明が長引いてしまったようですが
そのお気に入りのSPを新居にセッティングし、ロイクSOULを聴いたのです。
ルーサーか何かだったと思うのですが、重低音が鳴るべきフレーズで
「ビジビジビジー」だとか「ンガンガンガ~」とか言うような
変な音が混じっているのに気づきました。
その変な音は、気づいたときには小さかったのですが再生時間が増すほどに
徐々に大きく、違和感を増していきました。
このSP、ユニットに金属製のネットが掛かっているため、コーン紙の状態が
遠目では確認しづらいんですけど、近づいて目を凝らしてみると
コーンの周りのエッジ部分が欠けていたり、ひび割れていたりしてるじゃありませんか。
「ナヌー
と言うことになり、後日にYAMAHAへ修理依頼の連絡を入れてみたのです。
しかし結果は、「すでに生産を終了してから長い年月が経っている製品なので
補修部品もなく修理は不可能」との事。

「ズッガ~ン

↑↑↑↑↑↑↑
(拙者の頭の中で、バベルの塔が崩れ去る音)
本来の性能を発揮できなくても構わないので、とにかくサイズが合うユニットを紹介して!
とお願いしても、「特殊な口径のユニットなので現行品では合う物がない」との返答。
「YAMAHAめちょこざいな」ならばオークションで、同機種を探すか!?
とオークションを探すも、似たような年月が経っている製品のため、
状態は似たような不完全な物が多い。
もう、専用アンプと共に粗大ゴミに捨てるしかないのかー
と迷いつつも、専用アンプも捨てると言うもったいなさに、捨てられずにいたのです。

ネットサーフィンをしていたときに、あるサイトに偶然辿り着いたのです。
そこは、YAMAHA NS-1000Mと言うモニターSPの名器の修理を数多く行っている
長野県にあるYOSHIDA スピーカーリペアサービスと言うサイトです。
サイト内にあるブログを読んでいくと、過去にYAMAHA AST-S1の修理を行ったとの記事が!
“地獄に仏”の想いで、そのサイトを運営しています「スピーカーリペアサービス」代表の
吉田さんに、現在でもAST-S1の修理が可能か否か?を確認するメールを送ってみました。
返信には「修理は可能」とのお言葉が!

「ジョワーン!

↑↑↑↑↑↑↑↑↑
(あまりの感激に失禁しそうな様)

ユニットを箱から外し、丁寧に梱包して軽井沢に送ったのです。
1週間ほどで、修理を終えたユニットが戻ってきたのが一昨日。
ユニットのコーン紙、金属製グリル共に新品のような美しさ!
さっそく組み立てて、試聴したのは言うまでもありません。
素晴らしい音は甦りました。
直ったのはビビリ音だけでなく、エッジが破けてしまった事によりエンクロージャー内の
本来ポートに抜けて重低音を運ぶための空気が、逃げてしまっていたのでしょうね。
低音も修理前とでは、出方と締まり方が違う感じです。
もう感謝・感激で、スピーカーリペアサービスの吉田さんには足を向けて眠れません。

たぶんAST-S1を所有していて、拙者と同じような悩みを抱えている方が
他にも居るのではないか?と思います。
安心してください。そのAST-S1直りますよ!吉田さんの手に掛かれば

 

YOSHIDA スピーカーリペアサービス
〒389-0206
長野県北佐久郡御代田町大字御代田4108-1541
TEL:0267-32-6852
FAX:0267-32-6852

mail:bega32@yahoo.co.jp



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5 コメント

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たどり着きました。 (ロンロン)
2012-02-12 18:06:44
AST-S1を未だ使っている人いるかなとネットで見てたらここに…私は4台持ってます。
専用アンプAST-A10を3台持っていますから、以前は2台をエフェクト用に使っていました。1台をメインスピーカーAST-T100用として使用。このページを読んでトールスピーカーのAST-T100を修理に出そうかなと思っています。AST-A10アンプは3台とも一度YAMAHAに点検で出しましたが、その際部品はいつでもありますからこの先何年たっても直せますと言われています。
スピーカーの方は今まで大した不具合もなかったのですが引っ越しの際AST-T100の高域ツイーターをつぶされてしまい困っていましたので「スピーカー修理工房 軽井沢」を知って感謝です。
現在は、東京の狭いアパート暮らしになりましたからAST-A10アンプで2台のスピーカーを鳴らして、メインアンプのプリからYSTで重低音を…LDやスカパーの映画番組をプロジェクターを使ってテレビを見る様に毎日見て聴いて楽しんでいます。
返信する
追加です (ロンロン)
2012-02-12 18:22:32
ターギ屋さんということはギターを弾いていらっしゃる??実はちょうどこのコメント書いている今、
LDのスタンリー・ジョーダン・コンサート見て聴いていました。今日はギター《ベース??》系の音楽LDを見て聴こうとして、
この後は「The Super Session 1」ブルースだと思いました。エリッククランプトンのリードギターから始まるものです。
OMITUさんのギター演奏とは違うかもしれませんが。
返信する
>ロンロンさん (omitsudesu)
2012-02-15 10:41:15
ロンロンさん、初めまして。
御訪問&書き込み、ありがとうございます。
かなりのYAMAHA ASTフリークのようですね。

「スピーカー修理工房 軽井沢」さんには感謝のしようも有りません。
YAMAHAもアンプだけでなくスピーカーの方も末永く面倒見てくれると良いのですけどね、まったく。
AST-S1はYAMAHAに見放された時に、オークションで部品取り用をもう1ペア入手しましたが、
やはりエッジ部分が朽ち果てていました。
あの手のエッジがウレタンのような素材でできているユニットは経年劣化による朽ちが避けられないんですよね。

むかし、BOSEから「802」と言うスピーカーが販売されていまして大ヒットしました。
小径のユニットが8発収められている構成の商品です。
しかしこの802、エッジ部分がウレタンのような素材でできていたため、
やはり経年劣化でエッジが朽ち果ててしまったのです。
そこでかのBOSEが何をしたかと言いますと、すかさず「802Ⅱ」なる商品をリリースします。
この802Ⅱが20数年前の職場に有ったものですから、ネットを外してユニットを確認してみると
エッジがウレタンのような素材ではなく、紙製の素材に変更されていました。
おそらく、コーンの動き等の事を考えると、紙素材よりもウレタンのような素材の方が
効率が良くLow成分を発生しやすいと思うのですが、業務用機材ではほとんどタブーと言って良いと思います。
過酷な条件で、過酷な使用を繰り返す環境では、やはり質よりも耐久性が重要視されなければなりません。
YAMAHAは民生機も作っていますし、業務機も作っているメーカーなので、他のメーカーよりも
その辺のメンテや、アフターの事を考えてほしいものです。

すみません、話がどんどん逸れて行ってしまっていました。

ギターですか?
やっております、へなちょこなプレイですが・・・。
いろんな団体に首を突っ込んで、いろんな音楽を演っています。
(飽きっぽい性格なので、いろいろ関わっていないとすぎに飽きちゃうんです)
またお時間がありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
散文、失礼しました。
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AST-S1ユーザーです! (ローマ)
2012-03-03 13:56:51
平成元年に高校入学のお祝いで買って貰ってからず~っと使ってます。
今朝、CDを聴いていると低音に混ざるノイズが。
右スピーカーのエッジが破けてました…
修理できないかと調べる事にしたら一発でこちらにたどり着きました。さっそく「スピーカー修理工房 軽井沢」さんに問い合わせてみようと思います!

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>ローマさん (omitsudesu)
2012-03-03 23:49:20
初めまして!
ご訪問&書き込み、ありがとうございます。
AST-S1スピーカー愛好者の輪が広がっているようで嬉しいですね。
ちっちゃくて音の良いSP、いつまでも大事に使って行きたいものです。
拙者は、エッジ部分の保護も兼ねて、自作でサランネットを製作しました。
積った埃に湿気が加わるのを防止したり、紫外線防止の目的からです。
少しは長持ちのための効果が有るのではないか?との想いからです。
所持されているAST-S1、蘇ると良いですね!
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