読書の記録

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Kindle Paperwhite マンガモデル

2016年11月08日 | その他

Kindle Paperwhite マンガモデル

 

 
 使用にあたってはいろいろ試行錯誤したわけだが、けっきょくKindleで落とすのは、小説、ビジネス書、そしてコミックというあたりに落ち着いた。それ以外の分野に関しては、これまで同様、紙の本を購入している具合である。
 
 Kindleの最大の利点は、読後の本の置き場に困らない、ということにある。重さに関しては、僕は純正カバーをしていることもあって、ハードカバーの大書よりはもちろん軽いが、文庫や新書よりは重たく、あまり利点にはなっていない。
 
 純正カバーは、要不要論どちらもネットで散見されるが、僕にとっては片手でホールドと操作の両方ができるようになるのが最大の利点だ。カバー部分を折り返して人差し指と中指で挟み込みながら読むので親指がフリーになり、この親指で画面操作ができる。つまり片手でホールドと操作の両方ができる。カバーがないと本体を親指と他の指で挟むようにして持つようになるので、画面操作はもう一方の手でやらなければならない。
 
 しかし純正カバー、多く指摘されることだが、やはりちと重すぎるのは否めない。通常のハードカバー一冊くらいには相当する感じなので、これでもう少し軽ければ言うことないのだがな。
 

 このPaperwhiteを2年ほど使ってきたわけだが、なんだかバッテリーのもちと、画面の操作感度が鈍るようになってきた。
 
 そんなところでマンガモデルが出た。
 
 「マンガモデル」という露骨な名称が気恥ずかしい気もしたが、これに買いなおすことにした。Paperwhiteは数千冊の本を本体に記憶できるが、それは文字の本に限る話で、画像で記録するコミックの場合は数十冊もいれると満タンになる。つまり長期連載作品になるとそう何種類もいれられないのだ。
 だから、Amazonのサーバには残しておいて、本体のPaperwhiteはまめに消去し、読むときは改めてサーバからダウンロードするということを繰り返していた。
 しかし、必ずしもWiFiのある環境にいるわけでもないし、ライブラリの中から、どれを読もうかなと選ぶところが醍醐味だったりもするので、本体の保存容量が少ないというのは、だいぶ欠点ではあった。
 
 マンガモデルによってまずはその点は解消された。やたらに場所をとりやすいコミックこそは最もKindleの良さを発揮できるわけで、マンガモデルの登場はまさに画期的であった。
 そんなにマンガをストックさせるのは日本人くらいらしくて、日本法人からの発案でこのマンガモデルは商品化されたそうな。本当に日本はクール・ジャパンなのだな。
 
 マンガモデルは、容量が増加されたことと、パラパラモードがついたくらいで、それ以外はPaperwhiteとまったく同じである。液晶の大きさも本体の大きさも厚みも同じである。
 同じだから、これまで使っていた純正カバーがそのまま使えた。
 
 
 しかしKindleマンガモデルといい、iphone7のSuica対応といい、日本のありようって本当にグローバルの中では独特なんだなと思う。かつてそれはガラパゴスと言われていたわけだけれど、ヘッドクォーターからこういった日本独特のニーズがビジネスになることを認められ、それらが日本市場において商品化されたわけで、グローバルモデルをガラパゴス化させてしまうというか、スタンダードモデルにミトコンドリアのように入り込んでいくというか、日本の変なしぶとさが体現されているようで興味深い。Twitterの「話題のニュース」機能も、あれ日本発の、日本独自の仕様なんだそうである。
 そのうち、FacebookやInstargramにも日本仕様が出てくるんじゃないかと思うと、じゃっかん怖い気もしている。
 
 

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