大和町西部、かつての集落道を北へ歩いて行くと、斜面下の草地に紫色の花が咲いているのが見えます。歩み寄って確認するとアサツキの花ですね。アサツキは山野に自生するネギの仲間ですから、ネギと同じような球状の花序を付けます。海岸の岩場などでも見かける花ですが、ここの方が花茎が長く花序も大きいようです。腐葉土が厚く堆積していて、鱗茎が大きく育つからでしょうね。
花序の中の一つの花には、6本の雄しべと1本の . . . 本文を読む
加美町宮崎地区西部、山中の踏査を終えて林道を下って行くと、道下にクリの小高木が茂っていて、その葉の付け根のあたりに赤褐色の玉が付いているように見えます。立ち寄って観察すると玉の直径は1~1.5cmで、たぶん何かの虫こぶでしょう。5~6月に山地の林道などを歩くと、これがクリの葉に付いているのを時々見かけます。
『クリの葉 虫こぶ』で検索すると、「クリタマバチがクリの新芽に産卵、孵化した幼虫が芽の組 . . . 本文を読む
加美町宮崎地区西部、尾根上の林道下に窪地があって、その辺りの木々に大きな葉のつるが絡んでいます。遠目ながら、葉の下に房状の花か実が付いているように見えるので、ヤマブドウかも知れません。草深い法面を下ってつるの下から見上げると、房状のものはブドウの幼果ですね。一房に150~250個の粒が付いているように見えます。
ブドウ栽培の場合は、全く手を入れない状態で粒が肥大すると密集で大きくなれず、変形や不 . . . 本文を読む
加美町宮崎地区西部、尾根上の林道を下って行くと、林道の路肩や法面に大型のアザミが散生していて、茎の先の方に濃紅紫色の花を咲かせています。草体の大きさや切れ込みの深い葉がサワアザミに似ているものの、葉に触ると鋭いトゲがチクチク刺さります。サワアザミよりもトゲが痛いようにも感じます。かと言ってアメリカオニアザミほど剛直なトゲではありません。ひょっとして、これが在来種のオニアザミなのかも知れません。
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加美町宮崎地区西部、尾根上の林道を下って行くと、木漏れ日の当たる路肩に黄色い小花がたくさん咲いています。これはコナスビの花ですね。よく見る花ですが、群生しているのが珍しいので撮ってみました。
ここまで歩いてきた林道は、両側の落葉広葉樹の樹冠に遮られてほとんど日が当たっておらず、コナスビも点在する程度で花の付きも少なめでした。この撮影地点の先には日当りの良い林道が延びていますが、歩いてみてもコナス . . . 本文を読む