里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヤマアワ 本吉の耕作放棄田

2022-07-31 | 日記
気仙沼市本吉町、なだらかな丘陵の狭間に、耕作放棄田が十数枚も連なっていますが、上部の7~8枚にはヤナギやハンノキが侵入し、低木の藪になりつつあります。10年ほど前は湿地を好むハッカやミゾソバ、ミソハギなどが生えていたのですが、次第に背高なガマやヨシが茂るようになり、今では前述のような藪になっています。5~6年もすれば、ヤナギやハンノキの若木の林になってしまいますね。 下部の数枚の耕作放棄田にはま . . . 本文を読む

ヤマユリ 草地に群生

2022-07-29 | 日記
一関市藤沢町、なだらかな丘陵地に農家や耕作地・牧草地が点在する集落があります。農家はだいたいが自分で耕作する田畑の近くにありますから、民家のあいだはかなり離れていて、歩くとそれぞれが一軒家のように見えます。 ある農家の向いになだらかな草地が広がっていて、遠目ながら白い花がたくさん咲いているのが見えます。歩み寄るとヤマユリの花が群れ咲いていて、草地全体では100株ほどもあるでしょうか。多くが咲き始 . . . 本文を読む

ノハラナデシコ ヨーロッパ原産

2022-07-27 | 日記
一関市花泉町、丘陵地の林道をゆるやかに下って行くと、道路脇の草地に小さな淡紅色の花が幾つか咲いています。歩み寄って観察すると、花がムシトリナデシコに似たようなつくりなので、ナデシコ科の植物でしょう。草姿はカワラナデシコに似ていますしね。 花弁に白色の斑が入っていて、今までに見たことのない植物ですから帰化植物でしょう。「ナデシコ科 帰化植物」で検索して、花の写真を見比べていると「ノハラナデシコ」と . . . 本文を読む

ズミの青い実

2022-07-25 | 日記
一関市花泉町、丘陵地中腹から南向きの斜面に拓かれた、田んぼの間の畦道を下って行くと小さな溜池があって、その畔にズミらしき低木が枝を広げています。歩み寄って確認するとやはりズミの木で、枝には直径6~8mmの実がたくさん生っています。実は青いながら、大きさは完熟した実とあまり変わらないまでになっています。 9~10月になると実は赤く色づきますが、酸味と渋味が強いので野鳥もまだ食べません。晩秋になって . . . 本文を読む

ミゾカクシ 休耕田に群生

2022-07-23 | 日記
一関市花泉町、地図を読むと丘陵地の中腹に水田記号が記されているので、林道から分かれて細い農道を上がってみました。農道の先には休耕田が5~6枚あって、今は牧草地として利用されているようです。 休耕田は草丈が低いので、何か咲いていないか歩き回っていると、白っぽい小花が群れ咲いているのが見えます。歩み寄って確認するとミゾカクシの花で、ごく淡い淡紅紫色の花が無数に咲いています。田んぼの水路沿いや畦道など . . . 本文を読む