岩手県一関市室根町津谷川地区、気仙沼市との県境になっている山地の、雑木林内
の荒れた山道を上っていると、脇の草むらに白いものが2~3個見えます。
しゃがみ込んで確認すると、白いツボから赤い傘の一部が頭を出しかけた、タマゴタケ
のようですね。傘が開いたタマゴタケは何度も観察していますが、名のごとくタマゴ状
の幼菌を見るのは初めてです。
写真のように中の赤い傘が見え始めると、6~7時間で脱皮するかの . . . 本文を読む
南三陸町歌津地区の半島部、細い農道をしばらく行くと、道下に畑が広がっていて、
その法面に低木が茂っています。よく見ると、枝葉の間に黒っぽい実が生っているような ?
草むらに分け入って確認すると、球状の散形果序ですからヤマウコギの実でしょう。
仲間のオカウコギが南関東以西に分布しています。
エゾウコギは北海道に分布し、幹や枝に鋭いトゲが密生しています。
他には古い時代に中国から渡来したヒメウコギ . . . 本文を読む
南三陸町歌津地区の国道を、気仙沼方面へ走行していると、国道脇の草地に丸い
笠型の白花がたくさん咲いています。車を止めて観察すると、花のつくりがセリ科の
植物のように思われます。以前登米市の農道脇で見かけた、帰化植物のノラニンジン
にそっくりですね。葉を確認すると細かく裂けていて、ニンジンの葉によく似ていま
すから、ノラニンジンで間違いないでしょう。
南三陸町からの帰路、登米市東部の北上川沿いの県 . . . 本文を読む
南三陸町歌津地区の半島部には、標高30~50mのなだらかな丘陵地が広がっています。
遠望すれば平坦な台地に見えることから、数十万年前(更新世)の海進期には海蝕棚だった
ものと推測され、それが土地の隆起や海退から陸地化したのでしょう。
土地利用としては畑地や草地(耕作放棄地)、大小の林がパッチワーク状に配されています。
集落道から細い農道に入り、しばらく行くと海岸へ下る荒れた林道があり、これをゆる . . . 本文を読む
南三陸町歌津地区の半島部、海よりの集落道を踏査していると、小さな漁港があった
のでそこで一休み。ふと近くの岩壁を見上げると、たくさんのスカシユリが咲いています。
足掛かりのある岩壁を登っていくと、すでに散ってしまった花があったり、少し傷んだ花
もあったりしますから、花の盛りは過ぎてしまったようです。それでも、やや北向きの
岩壁では開花が遅かったようで、まだきれいな花を見ることができました。
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