里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

タマゴタケ 発生の一こま

2018-07-29 | 日記
岩手県一関市室根町津谷川地区、気仙沼市との県境になっている山地の、雑木林内 の荒れた山道を上っていると、脇の草むらに白いものが2~3個見えます。 しゃがみ込んで確認すると、白いツボから赤い傘の一部が頭を出しかけた、タマゴタケ のようですね。傘が開いたタマゴタケは何度も観察していますが、名のごとくタマゴ状 の幼菌を見るのは初めてです。 写真のように中の赤い傘が見え始めると、6~7時間で脱皮するかの . . . 本文を読む

ヤマウコギ 黒紫色の果実

2018-07-29 | 日記
南三陸町歌津地区の半島部、細い農道をしばらく行くと、道下に畑が広がっていて、 その法面に低木が茂っています。よく見ると、枝葉の間に黒っぽい実が生っているような ? 草むらに分け入って確認すると、球状の散形果序ですからヤマウコギの実でしょう。 仲間のオカウコギが南関東以西に分布しています。 エゾウコギは北海道に分布し、幹や枝に鋭いトゲが密生しています。 他には古い時代に中国から渡来したヒメウコギ . . . 本文を読む

ノラニンジン 歌津の国道沿い

2018-07-28 | 日記
南三陸町歌津地区の国道を、気仙沼方面へ走行していると、国道脇の草地に丸い 笠型の白花がたくさん咲いています。車を止めて観察すると、花のつくりがセリ科の 植物のように思われます。以前登米市の農道脇で見かけた、帰化植物のノラニンジン にそっくりですね。葉を確認すると細かく裂けていて、ニンジンの葉によく似ていま すから、ノラニンジンで間違いないでしょう。 南三陸町からの帰路、登米市東部の北上川沿いの県 . . . 本文を読む

クルマユリ 歌津半島部の杉林

2018-07-26 | 日記
南三陸町歌津地区の半島部には、標高30~50mのなだらかな丘陵地が広がっています。 遠望すれば平坦な台地に見えることから、数十万年前(更新世)の海進期には海蝕棚だった ものと推測され、それが土地の隆起や海退から陸地化したのでしょう。 土地利用としては畑地や草地(耕作放棄地)、大小の林がパッチワーク状に配されています。 集落道から細い農道に入り、しばらく行くと海岸へ下る荒れた林道があり、これをゆる . . . 本文を読む

スカシユリ 歌津半島部の岩壁

2018-07-24 | 日記
南三陸町歌津地区の半島部、海よりの集落道を踏査していると、小さな漁港があった のでそこで一休み。ふと近くの岩壁を見上げると、たくさんのスカシユリが咲いています。 足掛かりのある岩壁を登っていくと、すでに散ってしまった花があったり、少し傷んだ花 もあったりしますから、花の盛りは過ぎてしまったようです。それでも、やや北向きの 岩壁では開花が遅かったようで、まだきれいな花を見ることができました。 . . . 本文を読む