里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

フッキソウのツボミ

2022-03-07 | 日記

一関市花泉町、集落道をゆるやかに下って行くと、行く手に屋敷林が見えてきました。
立ち寄ってみると数年前まであった民家は洪水対策で移転したようで、作業小屋と農機具
小屋が残されています。幸い屋敷林はかつてのままで、樹下にフッキソウが群生していた
のを思い出して農道から覗き込むと、先に訪ねた時と同じように濃緑色の葉が群生してい
ます。花が咲くのは4月頃ですから、今見られるのはかたいツボミだけですね。

                              二枚とも2022.3.4撮影

フッキソウを漢字表記すると「富貴草」で、これは常緑性でいつも緑の葉をつけていること
や、匍匐性の茎を伸ばして盛んに繁殖することから、めでたい名前が付けられたようです。
名前の良さもあり、庭園や公園のグランドカバーとしてけっこう人気があるのだとか。

フッキソウの子房には胚株が4個あり、受精すると卵形の黒くて硬い種子になります。
種子は1個ずつ心皮に包まれ、その周りをゼリー状の果肉が包んでいます。
果実は真珠色をした球形で、大きさは直径5~10mm。食べるとほのかな甘味があります。
野鳥やタヌキなどが好んで食べますから、種子は動物散布と言うことになりますね。

                                  2022.3.4撮影

フッキソウは2015年の5月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。

栗駒山系のフッキソウ

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
富貴草群生地 (Aちゃん)
2022-03-07 18:50:11
奥日光千手ケ浜に 広大な 群生地が有ります。栃木県の施設の 植栽に 利用されています。写真は こちらから https://yamap.com/activities/3922232/images/56489019
フッキソウのツボミ (グミ)
2022-03-08 21:43:46
Aちゃん

フッキソウは深山~亜高山帯の方が大きな群落を形成するのかも知れませんね。

グミ

コメントを投稿