栗原市築館地区、沼の外周をめぐる農道を歩いて行くと、沼縁の篠竹やヤナギを覆うようにクズのつるが繁茂していて、ちょうど花が咲き始めています。花は紅紫色の蝶形花で、塔状の総状花序を伸ばしながら下の方から花を咲かせていきます。花の形も色もきれいなのですが、すごい勢いでつるを伸ばして繁茂し、巻き付いた木を枯らしたりするので、嫌われ者の代表のような植物です。
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栗原市築館地区、大きな沼の周囲を踏査していると、集落道下の沼辺の草地に小さな白花が群れ咲いています。草藪を掻き分けて白花の咲いている所まで行くと、数年前に登米町の休耕田の畦で見た、シロバナサクラタデの花ですね。傷んだ花が全然ないので、咲き始めてから間もないタイミングで観察できたみたいです。この花はタデの仲間の中では、観賞価値の高い部類に入るようです。
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登米市登米町、沢沿いの林道を上がって行くと、林際にウドが数株生えていて、たくさんの花が咲いています。花は球状の花序を形成していて、極小の打ち上げ花火のように見えなくもありません。ウドには両性花と雄花の二通りがあり、直径3cmほどの大きな花序は両性花です。よく見ると両性花には既に雄花の花弁や雄しべは無く、小球状の子房の上に小さな雌花が付いているのみです。
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登米市登米町、県道から分かれて林道に入って行くと、山裾の林際に小高木があって、枝垂れた枝先に2~3個組になった実を付けています。ツノハシバミの実ですね。子供の頃は黄褐色に熟した実を山で見かけると、友達に木を傾けてもらったり、枝を引っ張ってもらったりして、実を採って食べたものです。
果苞のツノ状に伸びた部分に爪を立てて縦に裂き、中の丸い堅果を取り出します。堅果の殻を歯で割って、中の種子部分を食べま . . . 本文を読む
松島町東部、丘陵地の狭間の農道を奥まで入って行くと、小さなため池があって、その土手に淡青色の花が点々と咲いています。土手まで上がって行くと、淡青色の花はギボウシ類のもので、葉を見るとそこそこ大きいのでタチギボウシでしょうか。タチギボウシは昨年、一関市藤沢町の耕作放棄田で観察しています。
花は咲き始めたばかりで、ツボミだけの花茎の方が多いくらいです。ところが葉にはやや黄ばんだものがありますから、暑 . . . 本文を読む