美しき旋律 麗しき雑音

忘れるための記憶/覚えておかないための記録

ヒカシュー@渋谷クラブクアトロ

2009-12-27 17:51:59 | 日記・エッセイ・コラム
空路はるばるお江戸は渋谷へ。「クリスマス・ミーティング」を観に。出演はヒカシュー(オリジナルメンバーも)。オープニングは話題の相対性理論。スペシャルゲストにファーストのプロデューサーである近田春夫先生!

いやしかしヒカシューすげーよ。これまであんまり機会がなく、ライヴを観るのは初めて。度肝を抜かれましたぜ、わたしゃ。即興と作曲された曲が変幻自在に現れては消え、消えては現れる。非常にいいバランスだわね。聴いてる方も緊張感が持続する感じで。

懐かしのあの曲この曲もたっぷりやってくれて、5時間近くのスタンディングで足腰がっくり、脳みそパックリのオレであった。いやはやいろいろと参考になったライヴでしたわ。なにより30年間、迷わずやり続けているのが素晴らしい。未完成なもの・くだらないもの・売れないものを追求してるんだというMCにも勇気をもらった(ニュアンスちょっと違うかな)。

それから思いのほか若い客が多く(じじいばばあも当然いっぱい)、きっと相対性理論のファンなのだろうと勝手に思ってたら、そうでもなくがんがん盛り上がってたなあ。某アラ還バンドの客層と違っててちょっとびっくり。

それからそれから、忘れちゃいけないスペシャルゲストの近田春夫大先生である。知らなかったけど、最近癌を患われたとかで、坊主頭なのは抗癌剤のせいだという。しかしそんな病み上がりの感じはなく、ライヴ時のパワーは昔のまま変わらず。そしてあのポジティヴさは見習わなくてはいけない。

一夜明け、東京は快晴。温度は高く暖かい。恒例の東京シティーハイキングはホテルのある渋谷の外れから旧山手通りから代官山、恵比寿、広尾、南麻布、麻布十番経由で浜松町。ざっと1時間半、ちょうど1万歩で到着。途中、広尾辺りでスーツ姿の若者から、このビルどちらでしょう?と聞かれる関西人。丁寧に教えてあげる。

帰りの飛行機、一人で搭乗の小学校低学年の少女がママに会いたいと飛び立つ前に突如泣き出し、CAさん困るの巻き。ちょっと切ない気持ちになる。オレも幼稚園の頃、東京へ帰るおじさんを送りに新大阪に行って、新幹線に乗りたかったオレは、シャレで一緒に行くかと言うおじさんの言葉に、うんとうなずいたものの、走り出す新幹線の中で泣きじゃくり、必死でなだめるおじさんを困らせたのであった。記憶では京都くらいまで泣いてたような。

そんな訳でいろいろと考えることの多い週末であった。充実だね。
転転々
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2009-12-20