アニメ映画「ももへの手紙」

2012年日本ファンタジーアニメ沖浦啓之監督作品
豊かな自然とやさしい人々が生きる瀬戸内の小さな島で、主人公11歳の『もも』に訪れる不思議な日々を描いた
家族再生の愛の物語。”ももへ”とだけ書かれた手紙を遺し、お父さんは天国に旅立ってしまった。
「ほんとうはなんて書きたかったの？」心ない言葉をぶつけ、仲直りしないまま父を亡くしたももは、
自責の念の想いを抱えたまま、母いく子（声：優香）と瀬戸内の島に移り住む。
慣れない生活に戸惑う山浦もも（声：美山加恋）だったが、不思議な妖怪”見守り組”のイワ（声：西田敏行）、カワ（声：山寺）、マメと出会う。
食いしん坊でわがまま、でも愛嬌たっぷりの彼らには、実は大切な使命があった・・・・・・。
引っ越しては来たが、ももは環境の激変に対応しきれない心を閉ざし母との関係はぎくしゃくして、
娘宛ての書き出しだけが綴られた父の手紙がせつない出だしは胸を締付ける展開。少女だけ見えるものの妖怪の姿がユーモラス。
リアル感のある風景・島の様子、登場人物たち、アニメでなくては描きれない大人の鑑賞に耐える和製感動ファンタジーでした。