読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

東野圭吾著「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

2015-06-11 | 東野圭吾
過去と未来が手紙でつながるナミヤ雑貨店という、どんな相談にも乗ってくれる雑貨店をめぐる物語。
空き巣どろぼうの悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い廃屋。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。
廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函された手紙。
偶然見つけた過去の週刊誌の記事で悩み相談の事を知った3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くことに
。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こす。
何人もの相談者達の人生と今は亡きかつての老店主、最初は面白半分で店主の代わりに相談へ返信していた3人。
読み進めるうちに、各々が微妙に繋がっておりそれらがパズルの断片のように嵌っていく。
児童養護施設・丸光園とナミヤ雑貨店が、見えない縁で結ばれていたとは・・・。
映画「イルマーレ」だったか未来と過去が時空を超えてポストで繋がっていたという話を思いだしたがこの物語は独自の視点で人の思いの繋がりを感じさせてくれた感動小説でした。
2012年3月角川書店刊

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