goo blog サービス終了のお知らせ 

読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

大沢在昌 著「天使の牙」

2008-09-13 | 大沢在昌
ヘリからの銃撃を受け二人は瀕死の重体になり河野明日香巡査の脳が脳死した。
しかしもう一人の重体者の神崎はつみの肉体に移植された。
しかも、はつみは覚醒剤に替わり、日本全土を脅かす新型麻薬アフター・バーナーという麻薬を取仕切る組織「クライン」のボス君国辰郎の情婦であったが
逃げ出して保護を求めて来た女だった。
はつみの身体で生き返った明日香は、警察内部の内通者を炙り出すため囮となる。
違う人の身体に脳を移植された明日香とその恋人兼パートナー古芳刑事の活躍を
描く、ハードボイルド小説。
警察に内通者がいる為、情報が筒抜けになる中、警察の応援が頼めない状況で
半島の先端にある別荘に君国を追い詰める展開は、特に後半部分はスピ-ド感あふれるサスペンスでその心理描写とともに酔う事ができる。
もどかしい愛の形に切なさがよく表現されていて読み出したら止まりませんでした。
天使の牙1994年1月~1995年6月まで週刊誌に連載された。
同名で大沢たかお、萩原健一らにより映画化済み。
続編は「天使の爪」。

2000年刊 角川文庫

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山本甲士著「あたり 魚信」 | トップ | 拓未 司著「禁断のパンダ 」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

大沢在昌」カテゴリの最新記事