読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

大沢在昌著「俺はエージェント」

2019-02-01 | 大沢在昌

それは下町の居酒屋にかかってきた1本の電話からだった。23年ぶりにオメガ・エージェントの極秘ミッション「コベナント」が発動され、スパイ小説好きの俺村井は、元凄腕エージェントで40才以上も年の離れた白川老人と行動を共にするはめになる。ところがオメガの復活を阻止すべく、敵対するアルファ・エージェントの殺し屋たちが次々と俺たちに襲いかかる。だが、何かがおかしい。裏切り者は誰か?誰が味方で誰が敵なのか、黒幕は誰なのかわからない。そして、裏切られた裏切り者とは・・・?

登場人物が次々と現れ新たな事実も判明するのだがストーリーの展開が目まぐるしくオメガの復活の必然性と、殺し合いまでする意義が理解できず後半は読書が苦痛で折角面白いキャラたちが登場するのだがリアル感喪失気味で楽しめなかった。冷戦終結後の諜報機関の役割がテロとの戦いに移行して新たな緊張を作り出すべく世界を股に新たなスパイたちが動いているのは理解が出来るのだが・・・。

201612月小学館刊


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