有名作家でもある京極氏の小説は今回が初めての経験。友人の是非ともという推薦で読んでみました。
心が感情が壊れてしまった男の話。理屈も倫理も因果も呑み込む。この本は、「ヒトでなし」の「ヒトでなし」による「ヒトでなし」のための
経典とある。娘を亡くし、職も失い、妻にも捨てられた。
俺は、ヒトで なしなんだそうだ。そう呟く男のもとに、一人また一人と破綻者たちが吸い寄せられてくる。
金も、暴力も、死も、罪も。主人公の回りに、IT長者になったが今は危ない筋からの借金取りに追われている高校時代の友人荻野。
大金を相続したものの人間関係に嫌気がさして自殺しようとする女塚本、ついカッとして恩人を殺してしまう頭の悪い少年鍋谷、
リストカットを繰り返す女由里、少女連続殺人犯の男日野などが現れ、「ヒトでなし」の尾田慎吾に触れ、何かを得ていく。
「ヒトを辞めたら、何になれる」かが主人公の独白と会話によって展開される。
セリフ回し会話が淡々と繰り返されて行間の空間が多いのでページは多いがサクサク読めるのだが哲学的な言い回しもあるが
仏教史観で宗教者誕生?
2015年10月新潮社刊
心が感情が壊れてしまった男の話。理屈も倫理も因果も呑み込む。この本は、「ヒトでなし」の「ヒトでなし」による「ヒトでなし」のための
経典とある。娘を亡くし、職も失い、妻にも捨てられた。
俺は、ヒトで なしなんだそうだ。そう呟く男のもとに、一人また一人と破綻者たちが吸い寄せられてくる。
金も、暴力も、死も、罪も。主人公の回りに、IT長者になったが今は危ない筋からの借金取りに追われている高校時代の友人荻野。
大金を相続したものの人間関係に嫌気がさして自殺しようとする女塚本、ついカッとして恩人を殺してしまう頭の悪い少年鍋谷、
リストカットを繰り返す女由里、少女連続殺人犯の男日野などが現れ、「ヒトでなし」の尾田慎吾に触れ、何かを得ていく。
「ヒトを辞めたら、何になれる」かが主人公の独白と会話によって展開される。
セリフ回し会話が淡々と繰り返されて行間の空間が多いのでページは多いがサクサク読めるのだが哲学的な言い回しもあるが
仏教史観で宗教者誕生?
2015年10月新潮社刊
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