読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

奥田英朗著「ナオミとカナコ」

2015-07-28 | 奥田英朗
「わたしたちは親友で、共犯者」ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読でいて自分も二人の“共犯者”になったような・・・。
望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。DV夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に追いつめられた二人が下した究極の選択
「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」復讐か、サバイバルか、自己実現か。前代未聞の殺人劇。
前半はナオミの視点で後半殺人実行後はカナコの視点で語られるサスペンス。
殺人という排除の仕方意外に他に方法はなかったのだろうか。優秀な日本の警察を欺いて逃げおおせるのかモラルが邪魔して物語に入り込めず引っ掛かりを感じながら読み終えた。
後半の追いつめられるハラハラドキドキ感は流石。2人の心理描写はいいが偶然やご都合主義的展開が気になった。
最近のマスコミで報道される日常茶飯事におきる様々な殺人トラブルが多すぎてなんか2人が逃げおおせるかとも思えてくる。
2014年11月幻冬舎刊

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