goo blog サービス終了のお知らせ 

読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

結城充孝著「ファイアスターター 捜査一課殺人班イルマ」

2017-08-13 | や・ら・わ行

入間祐希警部補シリーズ警察小説。「ファイアスターター」とは着火剤のこと。舞台は台風直撃接近の東京湾海上のメタンガス掘削プラットフォーム(建築物)「エレファント」。経済産業省の肝入りで補助金が4000億円以上もつぎ込まれているという新日本瓦斯開発株式会社の東京湾に浮かぶ天然ガス掘削プラットフォーム“エレファント”。大型台風が迫る夕刻、不審な転落事故が発生し、作業員一名が死亡。暴風域に入る前に単身、現着した警視庁捜査一課殺人班のイルマは、事故現場で爆発物の臭いを嗅ぎ取る。施設に残った社員11名に事情聴取を進めようとするが、国家のエネルギー政策を担うプロジェクトを円滑に継続させようとする企業側と衝突。さらに嵐が吹き荒れる中、外部との通信がダウンの中作業服を着た不法入国者と思われる謎の中国人の男が札束を抱えて爆死した。薬物、拳銃、金・・・作業員たちの裏の顔が浮かび上がってきたのもつかの間、イルマが襲われついに爆弾魔の狂気が暴走を始めた。誰が敵で味方が誰かが不明の中、只一人の孤独な爆弾犯との闘いが面白い。2017年5月祥伝社刊 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 麻見和史著「永久囚人・警視... | トップ | 下村敦史著「失踪者」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

や・ら・わ行」カテゴリの最新記事