ミステリー小説。東日本大震災と原発クライシスをきっかけに、クリーンエネルギーへの注目が高まっている日本。
周りを海に囲まれた日本でも海流を利用する「潮流発電」が、世界に先駆けて実用化が検討されていた。
その第一人者である正岡周平准教授は、真摯に愚直に、研究と実験に没頭していた。
しかし、彼の心には、資金難による研究の行き詰まりで自ら命を絶った、ひとりの女性新居田七美の面影が棲み続けていた。
やがて彼女の死の本当の原因がある男の卑劣な行為で在ったことがわかったとき、哀しみと怒りが塗り込められた、
復讐計画・姿なき殺人を実行する。
一方元検事で今は会社の顧問弁護士、真壁明日菜は事故死として処理された男の娘で小6の芽衣という小さな依頼人からの
真相究明に乗り出す。
「人間のやることに絶対はない。」正岡の鉄壁のアリバイの、安全神話を突き崩して行く過程と、潮流発電研究の第一人者がとらわれた、
復讐心という牢獄から彼を解放して新たな第二の殺人計画を阻止できるのかがサスペンスに展開される。
殺人方法のミステリーとしても面白さよりも潮流発電という聞き慣れないシステム、
又そんな未知なる可能性にかける研究者の情熱のほうが印象に残った小説でした。
2013年4月光文社刊
周りを海に囲まれた日本でも海流を利用する「潮流発電」が、世界に先駆けて実用化が検討されていた。
その第一人者である正岡周平准教授は、真摯に愚直に、研究と実験に没頭していた。
しかし、彼の心には、資金難による研究の行き詰まりで自ら命を絶った、ひとりの女性新居田七美の面影が棲み続けていた。
やがて彼女の死の本当の原因がある男の卑劣な行為で在ったことがわかったとき、哀しみと怒りが塗り込められた、
復讐計画・姿なき殺人を実行する。
一方元検事で今は会社の顧問弁護士、真壁明日菜は事故死として処理された男の娘で小6の芽衣という小さな依頼人からの
真相究明に乗り出す。
「人間のやることに絶対はない。」正岡の鉄壁のアリバイの、安全神話を突き崩して行く過程と、潮流発電研究の第一人者がとらわれた、
復讐心という牢獄から彼を解放して新たな第二の殺人計画を阻止できるのかがサスペンスに展開される。
殺人方法のミステリーとしても面白さよりも潮流発電という聞き慣れないシステム、
又そんな未知なる可能性にかける研究者の情熱のほうが印象に残った小説でした。
2013年4月光文社刊
原発に使う金をクリーンなエネルギー資源開発に
使って欲しいです。
俺も”潮流発電”という。こんなエネルギー資源もあるんだなって。
こういったものがもっと現実的になっていくといいですね☆