読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

永瀬 隼介著「越 境」

2010-07-21 | な行
元警官の菊村は今は巣鴨でバー「ソクラテス」のマスター。
一月前に求人に応募してきた中国人の女に300万円程持ち逃げられた。
女を追って女の故郷の中国のハルピンに渡るのだがそこには日本と中国の哀しい歴史が存在した。
結局女の手掛りを得ずに帰国後、中国で知り合ったガイドの劉と中国の公安警察官楊が巣鴨にやって来たのだが・・・裏社会トラブルに巻き込まれていく。
日本のやめ刑事と、中国の公安警察のタフガイが日本を舞台に大暴れ。
警察の隠し金を襲ったりのやりたい放題。痛快な、いぶし銀の犯罪の悪漢小説です。
展開は早くそれなりに納得性もあるのだがリアル感のなさとどこかで読んだようなありふれた背景とヤメ刑事菊村の性格や生活感が気薄でなじめなかった。
ハラハラドキドキもサスペンス性もなかったのは不満。

2010年03月徳間書店刊

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