どう見てもたよりない指揮者と、あまりに濃いメンバー。
偶然、オルケストラ神戸に足を踏み入れた明菜だが、そこで封印していた「音楽」への思いを呼びさまされ―。
30歳にして職と男をなくした矢吹明菜。
旅先で出会った老人に「アルバイトせえへんか?」と誘われる。
金がなく公演もままならない小さな楽団に、ある男を連れてくれば成功報酬が貰える。それが明菜と、一度は世界的に活躍した引きこもり指揮者・一宮拓斗、そしてオルケストラ神戸の出会いだった。
ポンポン飛び出す関西弁、口より手が出て暴力に訴える女と、飄々とした
老人。引きこもりの内股で歩く指揮者に小柄なパンチパーマの事務局長、オタクぽい事務局員など、個性的な胡散臭いん登場人物達がドタバタ喜劇のように展開され笑いがいつしか感動になる、猪突猛進・情熱物語。
クラシック音楽でプロを目指しながら挫折し、人知れず苦しんでいた明菜と拓斗が、幾多の困難を克服しようやく実現したコンサートで、音楽の持つ奇蹟の瞬間を体験することで甦る・・・人間再生物語でした。
どこもジリ貧状態と伝え聞く地方のオーケストラの裏事情などが書かれていて考えさせられました。
感動の涙と鼻水で読後感は最高でした。
2011年10月講談社刊
偶然、オルケストラ神戸に足を踏み入れた明菜だが、そこで封印していた「音楽」への思いを呼びさまされ―。
30歳にして職と男をなくした矢吹明菜。
旅先で出会った老人に「アルバイトせえへんか?」と誘われる。
金がなく公演もままならない小さな楽団に、ある男を連れてくれば成功報酬が貰える。それが明菜と、一度は世界的に活躍した引きこもり指揮者・一宮拓斗、そしてオルケストラ神戸の出会いだった。
ポンポン飛び出す関西弁、口より手が出て暴力に訴える女と、飄々とした
老人。引きこもりの内股で歩く指揮者に小柄なパンチパーマの事務局長、オタクぽい事務局員など、個性的な胡散臭いん登場人物達がドタバタ喜劇のように展開され笑いがいつしか感動になる、猪突猛進・情熱物語。
クラシック音楽でプロを目指しながら挫折し、人知れず苦しんでいた明菜と拓斗が、幾多の困難を克服しようやく実現したコンサートで、音楽の持つ奇蹟の瞬間を体験することで甦る・・・人間再生物語でした。
どこもジリ貧状態と伝え聞く地方のオーケストラの裏事情などが書かれていて考えさせられました。
感動の涙と鼻水で読後感は最高でした。
2011年10月講談社刊