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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

中山七里著「秋山善吉工務店」

2018-07-29 | な行

ゲーム会社を辞め、引き籠っていた秋山史親の部屋からの出火で家と主を失った秋山家。残された妻の景子、中学生の雅彦、小学生の太一の三人は、史親の実家「秋山善吉工務店」に世話になることに。昔かたぎの大工の祖父善吉が大工として、祖母が事務をしている工務店での、慣れない祖父母との新生活は、それぞれの身に降りかかるトラブルで災難続きの日々。一方、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではないか、と調べ始める。

一家のピンチに大工の善吉爺ちゃんが大活躍。太一の学校のいじめ、雅彦のアルバイトにやくざが絡み、景子のパートの先のクレーマ騒動等、残された家族が抱えるそれぞれの問題について、きちんと筋を通して、本人たちに解決の道筋をつけさせるところが鮮やか。家族物語風ミステリー小説。

20173月光文社刊

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中山七里著「メネシスの使者」

2018-07-12 | な行

 突然、無差別に家族の命を奪われたら・・・。犯人は捕まっても死刑ではなく『無期懲役』だと遺された遺族は納得できないしやり切れない。重大事件を起こした懲役囚の家族母親・父親が相次いで殺され、犯行現場には「ネメシス」の血文字が残されていた。ギリシア神話の、復讐の女神「ネメシス」。犯人の正体は、被害者遺族の代弁者か、享楽殺人者か、あるいは日本の司法制度に対する挑戦か。『テミスの剣』・『贖罪の奏鳴曲』などに登場した渡瀬警部や岬検事が、犯人を追うのだが・・・・。

「理不尽に他人の命を奪った者に同等の死をあたえるなど、大局的に見れば慈悲のようなものです。長く恨みに思わせず、苦しませもせず。世の中には死よりも、もっと苛烈で残酷な刑罰がある。極刑というのは死刑ではない。」(P335

後半にどんでん返しとは言い難いが衝撃の結末が用意されて、個人テロや死刑制度について考えさせられた。

20177月文芸春秋社刊   

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中山七里著「ドクター・デスの遺産」

2017-11-23 | な行

犬養隼人シリーズ第4弾。安楽死がテーマの社会派医療ミステリー。8歳の少年から警察庁の通信指令センターに「悪いお医者さんが来てお父さんを殺した」という電話がかかってきた。イタズラと思われたが捜査一課の高千穂明日香は少年の訴えからその真剣さを感じ取り犬養隼人刑事と共に通夜が行われていた少年の所へ行き母親の証言の食い違いに疑問を持つ。そして死亡診断書を書いた医師の前に別の見知らぬ医者が訪れていて父親に注射を打ったという。日本では認められていない安楽死を請け負う医師の存在が浮上するが、少年の母親はそれを断固否定。そんななか、同じような第二第三の事件が起こる。法は守らなきゃいけないと思う反面、苦しむ病人を楽にしてあげたいと思う終末期医療現場で葛藤。安らかな死をもたらす白衣の訪問者は、聖人か、悪魔か。

警視庁vs闇の医師との駆け引き頭脳戦が展開されてまた結末に考えされられました。難病に苦しむ娘をもつ犬養刑事の苦悩と葛藤にも考えさせられました。

2017年5月角川書店刊

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中山七里著「セイレーンの懺悔」

2017-10-19 | な行

主人公はマスコミの新米記者朝倉多香美。殺人事件を追う報道番組の記者コンビが事件を追いながら、報道のあり方について考えていくミステリー。葛飾区で発生した女子高生誘拐事件。不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉は、起死回生のスクープを狙って捜査本部の宮藤刑事を追う。やがて多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。綾香がいじめられていたという証言から浮かび上がる、少年少女のグループ。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった。マスコミは、被害者の哀しみを娯楽にし、不幸を拡大再生産するセイレーン(ギリシャ神話に出てくる上半身が女、下半身が鳥。岩礁の上から美しい歌声で船員たちを惑わし、遭難や難破に誘う)なのかを問う。「警察は犯罪に巻き込まれた被害者や遺族の平穏のために仕事をしているのに対し、マスコミは不安や不幸を拡大再生産している」(P66)「報道の原点は客観性で、絶えず中立的な視座があれば、どんな下衆なネタを取材してもニュース自体の品位が落ちることはない。」「報道各社マスコミ全てに共通して謝罪しない・・・いちばん有名なのは慰安婦問題を記事にした朝日新聞の吉田証言だ。」(P228)後半「警察では公表できないことがある。法律では裁けないことがある。そいつを自分の目で見たいとは思わないか」(P302)・・・宮藤刑事が多香美に投げかける言葉のあと真相とラストは良い。このミスでデビュー後映画化された作品もあるのに初めて読んだが改めて過去の作品も読んでみようと思わせてくれた。 

2016年11月小学館刊

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永瀬準介著「ダークシティ」

2017-01-26 | な行

東京の郊外絆市の警備会社の金庫からの現金6億円強奪に成功した翔太と元ヤクザの同級生だったが、逃走途中に仲間が何者かによって射殺され、現金を奪われてしまう。一夜明け、からくも逃げ切った翔太が目にしたニュースは、仲間の射殺事件だけで、現金強奪事件は報道されないままだった。ジャーナリストの級友、涼の力を借り、真相を究明しようとする翔太たちの前に、FBI帰りのエリート警察官岩尾が現れる。そんな中、新たな刺殺体が発見される。翔太が手を出した「6億円」に隠された真実を求めて岩尾率いる特命チームと暴力団や新興犯罪集団が入り乱れて捜査・闘争が展開されるサスペンス。やがて闇社会で蠢く絶対悪の正体が・・・。

若干リアル感に欠ける面があるがカジノ解禁法が国会で通る昨今現実味のある展開だったが途中から有耶無耶な気分で読了。何かが不足気分。

20156月PHP研究所刊

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中村文則著「教団 Ⅹ」 

2016-10-29 | な行

楢崎は自分の元から去った女立花涼子を捜すために探偵を雇い居所を突き止め、探るため宗教集団に近づく。

しかし立花は、異母兄の高原を慕い公安警察から身を隠すオカルト教団「X」の中へ消えた。松尾は死期を感じつつも集う信者たちに人生と宇宙の神秘を説いていた。松尾の元を去った沢渡は怪しい性と悪の教団「X」を立ち上げる。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か運命とは何か。絶対的な闇とは何か光とは難解な理論を解説しながら展開される。

『米紙WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)年間ベスト10小説、アメリカ・デイヴィッド・グーディス賞を日本人で初受賞』の長編小説。内容は世界で注目とあるが残念ながら、私的には駄作の域は出ない残念作でした。世界の政治や戦争、宗教の成り立ちなど裏話はそんなに目新しいものではないし女性蔑視の性シーンなど得るべきものは少なかった。

「人生っていうのは、比べるものじゃないって。一本の道、人の一本の道を、誰かと比べることなく生き切ることだって。誰かの人生を参考にするのは別にいい。影響を受けることだって。でも比べ過ぎては駄目なの。・・・他の人と比べることなんて、どうだっていいの。大事なのは、目の前に出現したその人生を歩くってことなの。他人と比べるなんて無意味。どんな人生も価値の上では等しい。それがどんな人生であっても、問題は、それをどう生きるかなの。・・・それぞれの上に立った独自のあなたの時間を最後まで生き切ることなの」(P542)

 2011年12月集英社刊

 

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貫井徳郎著「私に似た人」

2016-06-09 | な行
小規模のテロの実行者やそれに関わった人の心理と日常を描いた連作短編形式の群像ドラマ。
犯行の方法が稚拙で計画性もなく、その規模も小さいことから、一連の事件を“小口テロ”とよびそんなテロが頻発するようになった日本。ひとつひとつの事件は単なる無差別殺人のようだが、実行犯たちは一様に、自らの命をなげうって冷たい社会に抵抗する“レジスタント”と称していた。
彼らはいわゆる貧困層に属しており、職場や地域に居場所を見つけられないという共通点が見出せるものの、実生活における接点はなく、特定の組織が関与している形跡もなかった。テロを扇動する者、テロに走る者、テロリストを追う者、実行犯を見下す者、テロリストを憎悪する者、被害者などが10人の視点で語られる。
SNSやチャットなどインターネット社会に埋もれて、蠢いてる闇を描いて、特に盛り上がりの場面はないが「トベ」と呼ばれる扇動者は誰かがミステリーになっている。
幼稚園児が言う「むかついたから叩いたりしたらテロと同じだからね。(P48)
「憎んでも何も始まらないのです。僕が復讐のためにあなたを殺せば、今度はあなたの家族が僕を憎む。
・・・・誰かが止めなければ連鎖は収まらないのです。(P430)
「一人の憎悪に大勢の無関係な人たちを巻き込んでしまった。」
2014年4月朝日新聞出版刊
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貫井徳郎著「我が心の底の光」

2016-02-08 | な行
80年代の日本に生を受けながら、豊かさとは無縁に、飢えて育った峰岸晄。
五歳で伯父夫婦に引き取られ、空腹を抱えながら育った。
母は死に、父は人を殺したからだった。学校では、椅子に画鋲が置いてあったり、ひどいいじめに遭った。
幼なじみの木下怜菜は万引きまでさせられる晄をただ一人、案じてくれる存在だった。
深い孤独の闇の中で、晄が向かう先は何が・・・。
ひどい環境の中で育った子供がどのような軌跡を描いて大人になって行くのか描かれて、
嫌な予感の禁じ得ない中読み進めていて結末はやはりガッカリの暗い結末に再度ガッカリ。
心の闇がどのように広がり、増殖し、精神が蝕んでいくのか感情を殺して生きる彼の心の底に差す光は復讐の生き甲斐だけだったのは残念。
全編を覆う「無温の世界」は楽しめませんでした。
2015年1月双葉社刊
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永瀬隼介著「悔いてのち」

2016-01-23 | な行
元刑事でSPの経験もあるが今はパチンコ屋じゃんじゃんの社員小津良助が主人公。
彼はあの日、妻に電話一本、メール一本入れていたらと悔やんだまま妻をなくし刑事をやめた男なのだ。
片や少年時代団地の一室で父の抜け殻のよう死を目撃して、いつもとは様子の違った父親になぜもうひと言声を掛けられなかったのかと悔やんでいた。
もう一人、二代の代議士に仕え、大志も女性への思慕も封印し日々の繁忙に流されてしまった悔いが残る
老練な秘書で今では胸中に悔恨を秘め日々を送る男。
悔いは男たちをどのように変えていったのか。大切な人を亡くした二人の男、大志を閉ざした男、後悔を秘めた三人の男たちがいま、出逢う。
喪失感と後悔を秘めた3人の男の人生が、ある出来事をきっかけに絡み合うミステリー。
振り込め詐欺グループや半グレ集団など裏社会の描写も面白いがそれぞれの生き方に考えさせられた。
2015年 光文社刊
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楡周平著「砂の王宮」

2015-10-17 | な行
昭和から平成を駆け抜けた流通王の栄枯盛衰を描く経済小説。戦後、神戸三宮の闇市で薬屋を営んでいた塙太吉は、
進駐軍の将校相手に御用聞きをしている深町信介と出会う。
薬を大量に売り捌くという深町の提案に乗った塙は、膨大な儲けを手にする。
昭和32年、門真にスーパーマーケット「誠実屋」を開業。その後、格安の牛肉を店頭に並べることに成功し、
業績は劇的に向上し、近畿圏からやがて関東へ。
東京への進出計画も順調に進転するが、手を組んだ不動産王・久島栄太郎に弱みを握られ、さらに意図せず深町の死に関わって、
しまい、塙は絶体絶命の危機に陥るのだが・・・。
読んでいて、これはダイエーの中内、ホテルニュージャパン社長の横井をモデルに殺人事件を絡めたフィクションストーリー
ではないかと想像して楽しめた。
商売の極意、人との出会い人脈、家族、人の育て方など考えさせられた。
2015年7月集英社刊
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永瀬隼介著「わたしが殺した男」

2015-04-25 | な行
前作「三日間の相棒」の続編。探偵事務所「ダブルシュガー」最初の事件!
中年探偵・佐藤秀之進から「相棒になろうぜ」と勧誘されて埼玉県警を辞め、新宿のバー兼探偵事務所で働き始めた佐藤龍二は、
警察庁キャリアが持ち込んだ依頼から、殺しをこよなく愉しむ「悪魔」犯罪組織「Z」の播磨正午にかかわることに。
行方不明になっている潜入捜査官がいるらしい。・・・
つかみは、悪魔に金属バットで頭部を殴られるかなりグロいシーン。どうやら身分がバレタスパイの惨殺シーン。
展開も早くていいのだが、ただ登場人物の人間関係が余りにも大学時代や職場の友人などの知り合いばかりのご都合主義でガッカリ。
後半のクライマックスと結末の帳尻は着いたがユーモア小説としても物足りなかった。
2014年8月中央公論新社刊
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永瀬隼介著「12月の向日葵」

2014-10-02 | な行
バブル期から暴対法施行までのアングラ社会を背景に、友情と愛憎渦巻く物語。警察小説、ノワール、青春小説の3つが味わえる贅沢な物語です。
高校柔道部の同期生・香坂一と弓削慎二は卒業後、暴力団・東鬼会の構成員と、警視庁・浅草警察署の巡査の道にと対極の道に進んだ。
互いの仕事と一人の女性利恵をめぐり危うく交錯しながらも、絆を保ち続ける二人。
だが、それぞれの世界で伸し上がる果てに、決定的な局面が運命が訪れる。
警察と極道普通交流をつづけることはタブーのはずがハラハラドキドキのサスペンス展開に一気に読まされました。
2014年4月新潮社刊
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中村柊斗著「 最後の贈り物」

2014-07-28 | な行
家族を事故で失った人々の絆の意味を考える小説。高校時代に母を亡くした友和は弟を列車事故で喪った。
自分のせいで死んだと苦しむ友和を、小料理屋を営む妻は彼を懸命に支える。
そんな時、開発計画が持ち上がり、小料理屋は追い立てに遭う。黒幕は最愛の母を自殺に追い込んだ伯父だった。
友和は闘うことを決意するが酒浸りの毎日。
挙句の果てには今は店を手伝う弟の同棲相手だった女とも過ちを犯す。物語は兄弟の父親はどうしてるかの誰の謎をはらんで進行していきます。
やがて死んだ弟の幽霊が・・・。一人の死をきっかけに、バラバラになってしまった家族。誰が悪いわけでもないのに、互いを傷つけ、苦しむ悲惨な展開に、
胸が締め付けられました。
もがけばもがくほど、泥沼にはまっていく彼らに家族はついにバラバラに・・・?。
なぜ死者が見える人と見えない人がいるのかという謎が最後に明かされますが理解できませんでした。
壊れかけた家族の再生の物語です。
2012年12月双葉社刊
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永瀬隼介著「三日間の相棒 」

2014-07-18 | な行
リンチも殺しも朝飯前、最強の「半グレ」VS.元・気弱な県警捜査一課員佐藤龍二+豪快無敵の中年探偵佐藤秀之進。
凸凹W佐藤 コンビの3日間の迷捜査と戦いを描いたミステリー警察小説。埼玉県北部の田舎町で起きた6年前のホスト殺人事件は
未解決のまま、噂ではヤクザも怖がるワル集団の仕業だとか? 元刑事と中年探偵の3日間の迷捜査が始まる!
派手なドンパチ・戦闘シーンと外車と国産車のカーチェスなどハチャメチャな展開なのにきっちりリアル感を持ち込みけじめをつける後半は
好感がもてて痛快。
ユーモアがあって爽やかな小説でした。
2013年2月中央公論新社刊
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長崎尚志著「闇の伴走車ー醍醐真司の猟奇事件ファィル」

2014-06-10 | な行
2012年4月新潮社刊

漫画界の巨匠が遺した未発表原稿。発見された50枚の原稿には、若い女性を誘拐・監禁し、苦悶する姿をデッサンして楽しんだ後殺害する“漫画家”なる人物が描かれていた。
しかも、作中の被害者の顔は、35年前の連続女性失踪事件で消えた女性に酷似していた。
果たしてこれは漫画家の巨匠本人が描いたものなのか?もし別人だとすれば誰が、何のために描いたのか?本当にこの作者は現実に女性を次々に誘拐し殺した犯人なのか?死んだ巨匠阿島文哉の未亡人で社長のアジマプロから真相究明を依頼された元警察官の私立調査会社の水野優希は週刊漫画の元編集長醍醐真司と一緒に調査を開始するのだが・・・
―原稿に遺された痕跡で新たな猟奇事件が発生して、驚くべき犯人像が浮かび上がる・・・。
登場人物が多くややこしかったが
二転三転から、ありえない結末へ途中からぐんぐん引き込まれて読まされました。
漫画家と漫画編集者の関係や漫画史の変遷、漫画業界のことその他諸々の薀蓄が、こと細かく語られているところは鬱陶しくもありまた楽しい部分だった。
どんでん返しの繰り返しでよく練られていたミステリーでした。
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