読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

映画・DVD「体操しようよ」

2020-02-24 | 映画

2018年ハートフルコメディ 菊地健雄監督作品。妻に先立たれて18年、無遅刻無欠勤で長年真面目に老舗の文具メーカーを38年間働き定年退職を迎えた佐野道太郎(草刈正雄)だったがこの後、のんびり自由に暮らすつもりでいたのだが、妻の代わりにずっと家庭を支えてきたしっかり者の一人娘の弓子(木村文乃)から突然、「これからの新しい主夫は、お父さんあなたです!」と宣言され家事全般を任されてしまう。加えて、娘に結婚を考えている恋人の馬場(渡辺大知)がいることを知り、ショックを受ける道太郎。自由な時間を持て余すため、ひょんなことから地元のラジオ体操に通うことになった彼は、体操会の会長(きたろう)や副会長ののぞみ(和久井映見)子どもたち、ご近所さんなど、さまざまな世代の人々と関わりを通じ・、それまで知らなかった世界を知っていく・・・。

新たな人生を模索していく男と、父親との関係を見つめ直す娘との関係が面白く描かれていたが、疑問点・不明なところツッコミ処多数。カッコイイ役が多かった草刈だが、だらしないおっさんはミスキャストか?それなりに演じてはいたが最後まで違和感があった。定年退職後の生き様の参考にはなった。

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映画「1917命をかけた伝令」

2020-02-22 | 映画

2019年英米戦争映画。第一次世界大戦に投入された2人の若きイギリス兵のある1日を描く。サム・メンデス監督作品。第1次世界大戦が始まってから、およそ3年が経過した1917年4月のフランス。ドイツ軍と連合国軍が西部戦線で対峙する中、イギリス軍兵士のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)に、ドイツ軍を追撃しているマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)の1600名の部隊にドイツの撤退行動は罠であり部隊の行く先には要塞化されたドイツ軍の陣地と大規模な砲兵隊が待機していると追撃作戦の中止を知らせるよう伝令の役目が下される。2人の行く手に、仕掛けられた罠、戦場の至る処に死体、川に流されついた先にも、多くの兵士の死体。飛び交う銃弾、敵兵との遭遇など、次々と襲い掛かるピンチ、仲間を救うために、ただひたすら戦地を駆け抜けるラストでは、つい涙が出てしまった。ワンカット映像は臨場感たっぷりでハラハラ、ドキドキで楽しめました。

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映画・DVD「白鯨との闘い」

2020-02-18 | 映画

2015年米海洋アドベンチャー映画。原題「In the Heart of the Sea」ロン・ハワード監督作品。ハーマン・メルビルの名著「白鯨」に隠された事実を明かしたノンフィクション小説「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」をもとに、太平洋沖で巨大な白鯨に襲われた捕鯨船の乗組員たちの死闘を描き出した実話。1819年、ジョージ・ポラード船長(ベンジャミン・ウォーカー)と一等航海士オーウェン(クリス・ヘムズワース)と20人の仲間たちは、捕鯨船エセックス号で太平洋を目指す。やがて彼らは驚くほど巨大な白いマッコウクジラと遭遇し、激闘の末に船を沈められてしまう。3艘のボートで広大な海に脱出した彼らは、わずかな食料と飲料水だけを頼りに漂流生活を余儀なくされる。・・・

臨場感と迫力の捕鯨シーン、白鯨と闘うだけでない極限状況に置かれた人間たちの熱い感動ドラマでした。物語はメルビル(ベン・ウィショー)が生き残った乗組員から過去を語らせる形式で展開され、なぜメルビルが「白鯨」を書くことになったのかというミステリー性も持たせているドラマ。石油が見つかるまでは鯨油が中心だったなんて知りませんでした。今も昔も油を中心に世界が回っているのが不可解。

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映画・DVD「ぼくたちの家族」

2020-02-16 | 映画

2013年人間ドラマ。石井裕也・監督・脚本。原作早見和真著同名小説の映画化。母親(原田美枝子)の突然の病気をきっかけに、それまでバラバラだった家族に隠されていたさまざまな問題が噴出し、その後関係を見つめ直し家族が再生していくさまを描く。重度の物忘れにより病院で検査を受けた母玲子は、末期の脳腫瘍で余命1週間と宣告される。そして認知症のような状態になった玲子は、それまで話すことのなかった家族への本音をぶちまけ始める。結婚して別居しているが責任感の強い長男・浩介(妻夫木聡)、家族に対して素直になれない弟の大学生・俊平(池松壮亮)、夫・克明(長塚京三)はうろたえてしまう。やがて経済破綻や家庭内不信など、ごく普通の家族に隠されていた問題が明るみに出てきて・・・。先日読んだばかりの原作通リの展開を、ときおり記憶を混濁させ、童女のような様子を垣間見せる原田美枝子、気丈に振る舞いながらも、脆さと頼りない父性を体現する長塚京三、過去の引きこもりのトラウマを抱える妻夫木聡、軽佻さを身上とする池松壮亮。この四人の演技の絶妙なアンサンブルとそこに生じる親和力を監督の石井裕也の演出力で仕上がった感動作品だった。原作との違いを見つけて楽しめた。 

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映画・DVD「翔んで埼玉」

2020-02-11 | 映画

2019年日本映画。武内英樹監督作品。原作・漫画家・魔夜峰央が1982年、埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画「翔んで埼玉」の実写映画化。出身地・居住地によって激しい差別が行われている、架空世界の日本。かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めてひっそりと暮らしていた。東京都知事(中尾彬)の息子で、東京のトップ高校である白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、ある日、アメリカ帰りで容姿端麗な謎の転校生・麻実麗(GACKT)と出会う。百美は麻実に淡い恋心を抱き、互いに惹かれあっていく。しかし、麻実が埼玉県出身であったという衝撃の事実を百美が知ってしまい、2人は東京と埼玉の県境で引き裂かれることとなってしまう。・・・・

第43回アカデミー賞優秀作品賞・監督・他受賞している作品。映画館では見たくないけど地上波TVならと鑑賞。ローカルなネタがあるので関東以外の私からは理解しづらい部分もあるのだが、雰囲気で理解。荒唐無稽ばかばかしいコミックの世界を、女優の二階堂ふみ(男役)・GACKT・伊勢谷雄介・京本政樹などが真摯な演技で雰囲気を出していた。随所のパロディー場面・エンディングの塙の曲は楽しめた。

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映画・DVD「男はつらいよ・浪花の恋の寅次郎」

2020-01-23 | 映画

1981年シリーズ27作目。山田洋二監督作品。寅次郎は瀬戸内海の小島で、祖母の墓参りをするふみ(松坂慶子)に出会う。聞けばふみの両親は幼いころに離婚し、祖母は育ての親だという。ふみは大阪で働いているというのだが。しばらくして寅次郎が大阪に行き、石切神社で水中花の啖呵売をしていると、寅次郎の前に芸者姿のふみが現れる。再会を喜び芸者たちと遊び歩く寅次郎。夜になってふみは寅次郎を逗留先の「新世界ホテル」まで送る。タクシー代を渡そうとする寅次郎に、ふみは「寅さんは友達だから」と受け取りを拒む。・・・大阪を舞台に芦屋雁之助・大村崑・笑福亭松鶴・初音礼子・庄司照江・花江など関西系俳優が出演し関西弁が飛び交う展開。近頃山田監督の「贋作・男はつらいよ」が石切さん界隈を舞台に寅さん(桂雀々)の主演さくら(常盤貴子)でBS放送されているがこの時の関西版寅次郎が下敷きされているのだろうか。当時、愛の水中花のヒットで盛りの松坂慶子は山田組初参加で若くて綺麗だし、関西嫌いだった山田監督が関西方面での興行収入がよかったので関西好きに変わった契機の作品か?

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映画「ジョジョ・ラビット」

2020-01-21 | 映画

2019年米映画。原題「Jojo Rabbit 」タイカ・ワイティティ監督作品。

第2次世界大戦下のドイツを舞台に描くヒューマンドラマ。10歳のジョジョ(ローマン・グリフィン・デイヴィス)は、青少年集団ヒトラーユーゲントに入団し、架空の友人であるアドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ監督)に助けられながら一人前の兵士を目指していた。だがジョジョは訓練中にウサギを殺すことができず、教官(サム・ロックウェル)に“ジョジョ・ラビット”というあだ名を付けられる。

ナチス時代の戦争・ユダヤ人迫害などの重いテーマをコミカルにファンタジックに描かれていた。ナチスや戦争の悲惨さを描いた感動作。何度も出てくる「靴紐」の伏線の張り方いい、俳優の演技も良かった。結局連合軍にナチスは敗北し、親友の太ちょのヨーキーが言う「イタリアも負け僕たちの味方は日本だけだ。でもアーリア人とは違うよくわからない人種だ」が考えさせられる。一人一人が自分で考え自分の価値観、良心に従って行動することが大事というメッセージを子供目線で教えてくれた。

2019年第44回トロント国際映画祭観客賞受賞。

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映画「男はつらいよ おかえり 寅さん」

2020-01-02 | 映画

2019年日本映画。山田洋次監督作品。

国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズの50周年記念作品。1969年に第1作が公開されてから50周年を迎え、97年の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」以来、22年ぶりに製作。柴又の帝釈天の参道にかつてあった団子屋「くるまや」は、現在はカフェに生まれ変わり、その裏手にある住居では車寅次郎(渥美清)の甥である満男(吉岡秀隆)の妻の7回忌の法事で集まった人たちが昔話に花を咲かせていた。サラリーマンから小説家に転進した満男の最新作のサイン会の行列の中に、満男の初恋の人で結婚の約束までしたイズミ(後藤久美子)の姿があった。イズミに再会した満男は「会わせたい人がいる」とイズミを小さなジャズ喫茶に連れて行く。その店はかつて寅次郎の恋人だったリリー(浅丘ルリ子)が経営する喫茶店だった。他の出演者、倍賞千恵子、前田吟、佐藤蛾次郎、美保純など「男はつらいよ」でおなじみのキャストが出演する、山田監督が言う『あの膨大なフイルムをもう一度振り返ってみたらどうだろうかと考え、コラージュ風に作ったのが今度の映画です』。

22年の歳月はある意味残酷、出演者(特に女性陣) も含め観ている自分も年を取った。すでに亡くなった懐かしい面々を画面に発見し感慨深いものがあったが。・・・「一日一日を悔いのないように、一生懸命に生きてください」というメッセージを受けた感じだ。

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映画「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」

2019-12-21 | 映画

2019年米SF映画。原題「Star Wars: The Rise of Skywalker」J・J・エイブラムス監督作品。「S.W」の新3部作としてスタート「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(2015)、「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」(2017)に続く3部作の3作目。「S.W」サーガのエピソード9。1977年のシリーズ1作目から計9作品を通して語られてきたスカイウォーカー家の物語の完結編。主人公のレイ(デイジー・リドリー)ほか、フィン(ジョン・ボイエガ)、ポー(オスカー・アイザック)らとダークサイドに落ちたカイロ・レン(アダム・ドライバー)が登場し繰り広げる展開。初期3部作の「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(80)、「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」(83)に登場した、ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)が再登場するほか、シリーズを通して重要な役割を担ってきた、16年12月に急逝したキャリー・フィッシャー演じるレイア・オーガナも、「フォースの覚醒」製作時に撮影されていたものの未使用フイルムを用いて登場している。

レイの出生の秘密が明かされ長く続いた作品の伏線が回収される。「逃れられないと感じる運命、変えてしまいたいと思う宿命、そしてそこにある大きなテーマ」など、色々なキャラクターが出過ぎて散漫感はあるが長いが迫力あるスクリーンで見る価値はあった。ライトセーバーのチャンバラシーン何時みてもイイ。

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映画「THE INFORMER 三秒間の死角」

2019-11-30 | 映画

2019年米英加合作サスペンス映画。アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムのベストセラー小説「三秒間の死角」の映画化作品。原題「The Informerアンドレア・ディ・ステファノ監督作品。

殺人犯したが模範囚として刑務所で服役中だったピート・ゴズロー(ジョエル・キナマン)は、自由の身と引き換えにFBI捜査官ウィルコックス(ロザムンド・パイク)の情報屋として極秘裏に捜査協力することに。そして、その最後の任務としてポーランド系麻薬組織への潜入をしていたがそれを知らないN.Y.P.Dの介入によりトラブルとなりN.Y.P.D捜査官が死亡。保身に走るFBIに裏切られて話が展開されていく。ピートは組織のリーダーからマフィアから妻ソフィア(アナ・デ・アルマス)と娘を人質にとられ刑務所内での麻薬取引を仕切るよう命令さる。やがて競合組織を壊滅させたが、ピートの動きを嗅ぎまわっていたニューヨーク市警の横やりによってFBIに裏切られ、FBI、マフィア、NY市警ノグレンズ(コモン)、囚人たち、すべての組織から命を狙われる危機的状況におちいってしまう。

状況が良く分からないままサスペンスに巻き込まれていった感じ。バレるバレないだろうかのハラハラドキドキの緊張感のある展開で面白かった。いつもながらアメリカのFBIの役人気質、理不尽さに呆れかえった。

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映画「ジョーカー」

2019-10-09 | 映画

2019年米スリラー映画原題「Joker」トッド・フィリップス監督・脚本・制作。

コミック作品バットマンに登場する最強の悪役ジョーカー誕生物語。財政難に陥り、人心の荒むゴッサムシティに住む大道芸人のアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、母ペニー(フランセス・コンロイ)の介護をしながら、自身もまた福祉センターでカウンセリングを受けながら毎日を過ごしていた。彼は発作的に笑い出すという病気を患っておりまた妄想と現実の区別もつかなくなる疾患もあった。アーサーはコメディアンを目指していたが、なかなか機会に恵まれず、それどころか不良少年に仕事を邪魔されたことの責任を押し付けられるなど、報われない人生の日々だった。ある日アーサーは、大道芸人の派遣会社での同僚・ランドルから、護身用にと拳銃を借り受ける。だが、小児病棟での仕事中にそれを落としてしまったことが原因で、会社を解雇される。その帰り、アーサーは女性に絡んでいたウェイン産業の証券マンたち3人に暴行され、彼らを拳銃で射殺してしまう。・・・

ピエロの格好でのデモ活動が活発化するシーンで政府のマスク姿でのデモ禁止なのにデモ行進する香港のデモを思い浮かべた。バットマンの主人公トーマス・ウェインの息子ブルース・ウェインが、両親を目の前で失った悲しみから、成長後、蝙蝠のコスチュームを纏って犯罪者に立ち向かうクライムファイターとなり、ジョーカーと何度も対峙するシーンに繋がっていく展開を示唆して面白かった。笑い顔から悲しみ怒りの表情の主役のホアキンの演技が凄い。格差社会の進んだ悲劇の顛末を見た気がした。

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映画「アド・アストラ」

2019-10-05 | 映画

2019年米SFスリラー映画原題「Ad Astra」ジェームス・グレイ監督作品 近未来、地球が突然パワー・サージに襲われて多数が死亡する事態が起きる。地球外生命体の探求に人生をささげ、宇宙で活躍する父クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)の姿を見て育ったロイ(ブラット・ピット)は、自身も宇宙で働く仕事を選ぶ。しかし、その父は地球外生命体の探索に旅立ってから16年後、地球から43億キロ離れた海王星付近で消息を絶ってしまう。時が流れ、エリート宇宙飛行士として活躍するロイに、軍上層部から「君の父親は生きている」という驚くべき事実がもたらされる。さらに、父が進めていた「リマ計画」での、反物質装置によりサージが引き起こされた可能性があり太陽系を滅ぼしかねない危険なものであることを知らされる。ロイは軍の依頼を受けて父を捜しに宇宙へと旅立つが・・・。宇宙の映像が素晴らしい、ピットの演技も称賛に値する怒りと悲しみの緻密な表情と感情表現で良い。父と子の関係を考えるのによい映画だ。月での資源獲得のための紛争が近未来でも続いてる設定にも考えさせられた。

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映画「ホテル・ムンバイ」

2019-09-28 | 映画

2018年豪米印合作映画。原題「Hotel Mumbai 監督 アンソニー・マラス。2008年11月インド・ムンバイで起きた同時多発テロでイスラム過激派のテロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇を描いた実話の映画化。11月26日、インドを代表する五つ星ホテルが500人以上の宿泊客と従業員を人質にテロリストによって占拠された。宿泊客を守るために、プロとしての誇りをかけて逃亡せずホテルに残ったホテル従業員のアルジュン(デブ・パテル)や料理人やホテルマンたち。部屋に取り残された赤ちゃんを救出するため、決死の覚悟で銃弾の中へと向かう父親と母親。テロリストたちに支配される極限の状況下で、デリーに居る特殊部隊の到着まで数日という過酷な現実を前に、人々の誇りと愛に満ちあふれた脱出劇に見応えを感じた。実際に起きた実話でいつでも自分にも起きる得る可能性がある話で自分ならどうするだろうか思い映画を見た。貧富の格差や宗教対立が事件の背景にあるのは感じるが洗脳された青年テロリストたちが無差別に無慈悲に殺戮を繰り返すシーンには滅入る。今だに首謀者が捕まっていないことにも怒りを感じる。ホテルのオベロイ料理長(アヌパム・カー)が語る「ゲストファーストの精神」・・・この物語に宿る人間の崇高な精神に感動した。緊張感・臨場感とも最高でした。

 

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映画「ライオンキング」

2019-08-20 | 映画

2019年米映画 ジョン・ファヴロー監督作品。原題「THE LION KING」アフリカのサバンナを舞台に、幼いライオンが王へと成長していく姿を映し出すアニメーションやミュージカルなどで人気の名作を実写映画化。3Dでモデリングした自然環境に、キーフレームアニメの動物だけを配したフルCG作品で本物を見るようだったが吹き替え版だったので実際のライオン以上に感情表現を演出した歌って語る動物たちを不思議な感じで見終わった。

アフリカのサバンナに君臨する偉大なる王、ライオンのムファサが息子シンバを授かり、さまざまな動物たちが誕生の儀式に集まってくる。動物たちは、ヒヒの祈祷師ラフィキが皆の前にささげた将来の王シンバに深くこうべを垂れる。だが、自分が王になれないことに不満を募らせるムファサの弟スカーだけは、シンバの誕生を苦々しく感じていた。・・・

きっとこの作品はデズニーが手塚治虫の『ジャングル大帝』をヒントにストーリーを変えて作られたのとの思いを強くした。

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映画「ワイルドスピード/スーパーコンボ」

2019-08-03 | 映画

2019年米カーアクション映画。原題「Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw」デビット・リーチ監督作品。

ワイルドスピードシリーズのスピンオフ作品。ロサンゼルスで娘・サマンサと暮らす、ワイルドな超重量級のクルマを操る追跡のプロ・元DSS特別捜査官、ルーク・ホブス(ドゥエイン・ジョンソン)。一方、ロンドンで優雅な生活を送る、クールで超高級なクルマを駆る規格外の元MI6エージェント、デッカード・ショウ(ジェイソン・スティサムこの2人の元に、行方をくらませたMI6の女性エージェント・ハッティ(ヴァネッサ・カービー)を捜索・保護して欲しいという政府からの協力要請が入る。ハッティは全人類の半分を滅ぼす新型ウイルス兵器をテロ組織から奪還したが、組織を率いる肉体改造を施された超人戦士・ブリクストン(イドルス・エルバ)に急撃され、ウイルスと共に消息を絶った。一度共闘したとはいえ、因縁深いルークとデッカードは互いに「こんなクソ野郎と誰が組むか!」と断固拒否するも、ウイルスの回収を最優先するため、やむなくコンビを組む事になる・・・。

「スパイ映画」のようなカーアクション映画です。一応家族娘・妹への思いをテーマしたはいるがいつもの「ドミニクファミリー」という一つの家族が中心の映画ではないので寂しく感じた。敵も本当の敵は姿を見せず、当面の敵は人造人間とは何でもありの荒唐無稽さ目立つ感じ。しかしカーチェイスシーン、交差するトレーラー2台の下をスーパーカーでくぐり抜けるし追うバイクも潜り抜けるシーンは凄かった。エンドロールを最後まで見ることをお勧め。

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