「我らの王国はどこに?」農夫はきいた
「己れの耕す畑に」王様は答えた
王様は皆の「領土」だと敬われた
「我らの戦う敵はどこに?」兵士はきいた
「己れの剣のおさまる鞘の中に」王様は答えた
王様は皆の「庇護」だと敬われた
「我らの楽園はどこに?」盲目の老人はきいた
「己れの暗闇の中に」王様は答えた
王様は皆の「慈悲」だと敬われた
「坊やに食べさせるパンはどこに?」母親はきいた
「腰に下げた麻袋の中の種に」王様は答えた
王様は皆の「糧」だと敬われた
「不変なる真理はどこに?」賢者はきいた
「己れの目の奥深くの良心の中に」王様は答えた
王様は皆の「智恵」だと敬われた
「王様はどこに?」ひとりの髪の長い少女がきいた
王様は答えなかった
皆は固く閉ざされた門を開き
城の頂きまで登ったが
そこには誰もいなかった
「己れの耕す畑に」王様は答えた
王様は皆の「領土」だと敬われた
「我らの戦う敵はどこに?」兵士はきいた
「己れの剣のおさまる鞘の中に」王様は答えた
王様は皆の「庇護」だと敬われた
「我らの楽園はどこに?」盲目の老人はきいた
「己れの暗闇の中に」王様は答えた
王様は皆の「慈悲」だと敬われた
「坊やに食べさせるパンはどこに?」母親はきいた
「腰に下げた麻袋の中の種に」王様は答えた
王様は皆の「糧」だと敬われた
「不変なる真理はどこに?」賢者はきいた
「己れの目の奥深くの良心の中に」王様は答えた
王様は皆の「智恵」だと敬われた
「王様はどこに?」ひとりの髪の長い少女がきいた
王様は答えなかった
皆は固く閉ざされた門を開き
城の頂きまで登ったが
そこには誰もいなかった