メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

2006-04-24 20:27:23 | lyrics
窓から足をほおり出し 雨にあたって外をみていた
いくつも いくつも途切れない車
てっぺんをもやもやさせて まるくなった山
蛙のつぶれたにおいのする道路
みんなだれかを待っていた

ずっと前からここにいて
うたいつづけて声がかすれてしまった
けれども なお
家から洩れる光に映った ごそごそうごく影も
しだいに黒く濡れていった屋根も
時折辺りを真昼のごとく白く照らした雷まで
やはり だれかを待っていた

私は腰をあげることもできずに
やっぱり再びうたい始めたら
遠くから
ゴトンゴトンと空の夜汽車が蛍光灯をつけて
この辺りを通り過ぎていった



(実家の2階からは単線が見える。2両くらいしかない電車で、
走ってゆく様子をよく屋根側の窓に腰をおろして眺めていたっけ。
通学客などをまばらに乗せた電車は夜になると蛍光灯を灯して
ゆるゆると進んでいく箱のようだ。)

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