メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

エジプト展@江戸東京博物館(1.13 ネタバレ注意

2021-01-14 17:03:39 | アート&イベント
特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」

2020年11月21日(土)〜2021年04月04日(日)
















































江戸東京博物館に来たのは何年ぶり?

最初に見た時、Nさんと来て
やたらとデカい建物の中に
さらに昭和の建物や日本橋を再現していて
「なんてバブリーなモノ造っちゃったんだろうね^^;」と半ば呆れたのを覚えている

そのうち消えるのでは?と思っていたけど
隣りが相撲で賑わうから
国内外の観光客も見込めて、不況も乗り切ってきたのか?


「エジプト展」と言うと、大抵上野で
なかなか1点1点をじっくり見ることは叶わないが
コロナの影響でお客が少なく、写真も撮り放題だった

英国博物館では触っても全然OKだったけれども
日本の博物館だとまだまだそうはいかない

美術館もそうだけど
ブースごとに監視の人が立っていてお互いに息が詰まる

美術品の前のラインも同様
一歩でも入ると(コロナ禍でなくとも)
「ちょっとお下がりください」と注意される

あのバイトの時給が意外によくて
エジプト展の中なら毎日居たいなと一瞬思ったけど
立ち仕事は絶対ツライ・・・


これだけの点数を展示するエジプト展を
今後何回くらい観られるだろうか?




入口で検温 手首で測るやつは初めて/驚
手を消毒してから入る


特別展会場は館内マップで見たらそれほど大きくないと思ったが
実際中に入ると結構な点数が揃っていて
夢中になって観ていたら
あっという間に数時間が過ぎてしまった






展示を観ただけでもテンション上がりっぱなしで暑いくらいだったのに
いつも欠かさず見るミュージアムショップ
これまたエジプトものばかりだから
ワクワクしすぎて、また時間がかかってしまった!





お腹がペコペコで、館内にコラボカフェが開店していたが
ヴィーガンではないため諦めた

「エジプシャンカフェレストラン コシャリ」








近くにあるヴィーガンのお店を3つほど調べて
その中で選んだ「自然食れすとらん 元気亭」に行ってみたら
コロナの影響で14:30までで営業が終了/汗


















仕方がないので駅前のフレッシュネスバーガー(だっけ?)で
初めて「ベジミート」のハンバーガーってやつを食べてみた






1回食べればもういいな
肉でもなく、大豆の味でもない

肉が大好きな人がヴィーガンに移行する過程で食べるモノなのかも

両国という外国人観光客も集まるところだから
ヴィーガンのお店がいくつか揃っているのかもしれない





以下はひたすら作品を撮った記録
後で数えたら200枚以上あった!

gooブログには1日100枚までしかアップ出来ないから
分けて貼ります/汗

ついでにせっかくだから常設展内の「和宮展」もサラっと観てきた
それはまた別記します


今日も結構歩きましたv






ピッカピカに晴れて、日中は太陽が暖かく
歩き日和で佳き1日でした/感謝



【内容抜粋メモ】

展示物のリストをもらわなかったため、記憶を頼りにメモ
間違っていたらすみません/謝

所々でキャラが物語を説明する1分ほどのアニメが流れていた







最初は「創世神話」
どこの国でもどこか共通点があるのがフシギ

この目のデザインが大好きで、入口からもうヤラれた!






昔観た時にミュージアムショップで小さな値付けを買って
身に着けていた時期もあった
たしか護符の意味もあるよね?


次は大好きな「アヌビス神」
エジプトの神々の何が好きって
みんな可愛い動物だから







この素晴らしい造形美といったら!!
胸を撃ち抜かれて、ため息が出る







































座像もいいけど、立ち姿で足を必ず前後に開いている型が好き

そして、なにより細かく施されたヒエログリフ文字
これにも所々動物っぽいマークが入っていて

一体何が書かれているのかまったく不明だけれども
とても謎めいていて
私は学生の頃、コレを全部ノートに写したことがある

ミュージアムショップにこれらをノートに写せる定規?みたいなのも売っていた!






































浅いレリーフなのに、何千年もクッキリと残っているのも奇跡的!
職人さんが神々の姿を命を込めて彫ったに違いない

冥界に行っても永遠に幸せに暮らせるように祈りを込めて


マングース
こんな所にも私の大好きな手が前のヒトたちがいて
思わず笑ってしまったw






猫の像は大人気だったそう
そりゃ、こんなに可愛くてリアルな猫の像、みんな欲しいよね

そういえば、F氏が英国博物館に行った際のお土産に買ってくれて
今もテレビ前に飾っている















香油をすくう匙
ハス模様も尊ばれてよくモチーフになるけど
これは何の植物だっけな?





ヒヒ、サルは知恵の神





頭が猛禽類で体がワニ
こうしたキメラ的な発想も度肝を抜かれる

動物の面を着けた神官や神さまもそうだし
スフィンクスも同様















ツタンカーメンに深々と頭を下げる人々
ツタンカーメンとかエジプトものを見ると
どうしても夢中で読んだマンガ『王家の紋章』を思い出す















当時着ていた服がどんな感じだったのかもすごい気になる
どれも1枚の布をうまい具合に重ねているようだ

細かいヒダ模様がピッタリと体のラインを見せていて
どれも美男美女、これ以上ない均整のとれたプロポーション

顔も丹精でクッキリと大きな目、厚い唇、大きなカツラ



















アジア人もエジプト文化に取り込まれた






高い位の神官 頭が異様に後ろに長いのが特徴
髪を剃っているのは子どもを表すとあったけど
大人でも剃髪姿があった












レリーフや後に出てくるメインのミイラの棺も
何千年も前の塗料が、まるで昨日塗ったみたいに
キレイに残っているのも凄い!






















粘土にスタンプみたいに同じデザインをペタペタしたような感じ























儀式の際にお香を焚くのも重要だった





オベリスクは天と地をつなぐシンボルだっけ?





こうした貴重な展示物を間近で観られるのは幸福至極だけれども
これら全部、現地から剥ぎ取ってきたかと思うと心が痛む

盗掘も多かったと聞くし、宝石みたいなモノは
墓泥棒がほぼ盗ってしまった後なのかも
















危険な動物から身を守ってくれる神











階段式のピラミッド制作を考えた彼はとても尊敬されたとか
パピルスに書かれた設計図を見ている








正面から見たら、椅子にゆったり腰かけていると思いきや
結構ツラそうな体勢でいる











プタハメス墓のピラミディオン
新王国時代・第18王朝、アメンヘテプ3世治世、
前1388~前1351年頃

新王国時代の高級官僚の記念碑的墓の上部構造に不可欠な
小ピラミッドで、埋葬目的ではなく、太陽信仰と関連している。





表裏に同じ女性が彫られている
コレも含めて「日本初公開」とついている作品がたくさんあった

英国博物館のエジプト展は何度か日本でも観たから
今回のは初見のものばかりだ
























小鳥を持つ手 女神の手ではないかと思われる





写真では分からないが、ものすごい小さなモノでも
ものすごい細かいレリーフ、想いが込められている









これが子どもを表す剃髪の頭部





土器もあり!! ハスの模様が描かれている

 



スッキリボディの他の人物像と違って
張り出たお腹や突き出たお尻が強調された姿








これも厳かに魅せるためにわざと顎などを強調している





天を支える存在であるファラオの権威を表す






冥界






<アニメ説明>

内臓を取り出しミイラ→心臓の上にスカラベを置き、死者の書を入れる
死者は鳥になり→42人の神の前で裁きを受ける

「私は盗みをおかさなかった」

「私はウソをつかなかった」


心臓は羽と天秤にかけられ
傾けば、獣に食われるが
スカラベと死者の書のおかげで楽園へ→転生

楽園はエジプトそのものの世界
そこで幸せに暮らすことを約束される


スカラベも魅力的なアイテムのひとつだよね


「死者の書」(出ました!
はじめは高い位の者しか読めなかったが
次第に市民にも読めるようになった

壁にも描かれていたりして、演出も凝っていて
作品を際立たせ、異空間を作り出していた















デモティックの銘文のあるパレメチュシグのミイラ・マスク
ローマ支配時代、後50~後100年頃

部分的に金箔が貼られ、華美に装飾されたカツラを着用し
多数の守護神やその象徴が描かれている












私も相当な写真を撮ったけど
ゴツくていいカメラを持ったおじさんが
1点につき何枚も丁寧にいろんな角度から撮っていた
どこかにアップするつもりだろうか?

写真OKでも全然撮らない人もいる
死者の書もサラっと流すだけって!


タバケトエンタアシュケトのカノポス容器
ミイラ化する際に取り除いた内臓を納めた容器
山犬頭は胃、人頭は肝臓、ヒヒ頭は肺、ハヤブサ頭は腸を守護した





こんなのまで飾っちゃって、中身はどうしたのだろうか/汗

ミイラの棺や巻いていた布もあって
死者に申し訳ない気がする


タシェリトエンアメンという名の女性のミイラのカルトナージュ
プトレマイオス時代、前323~前30年頃

プトレマイオス時代から、ミイラを覆うカルトナージュは
1枚でつくられるものではなくなり、分割された
これらすべてに精緻な装飾と金箔が施されており
金色は「神々の肉体」として死者の神性さを強調している












王の書記サアセトの人型棺蓋
新王国時代・第19王朝、ラメセス2世治世
前1279~前1213年頃

遺体の損傷を防ぐために、ミイラは石棺に納められた
石棺に施された装飾は、死者をさらに保護することを意図していた

木棺にさらに石棺、二重三重に守っていたんだね













タイレトカプという名の女性の人型棺・内棺














これが今回一番大きかった 一番外の棺かな
内側にもびっしりとヒエログリフが書かれている





にしても、高い位の人とはいえ、ミイラ職人さんたちは
脳や内臓を取り出したり、臓器を器に移したり、布で巻いたり、、、
正直、気持ち悪くなかったのだろうか?汗









ミイラの包帯の周りにたくさんの護符が置かれた
念の入れようがハンパない
心臓を守るのがスカラベ


















ハスのモチーフの首飾り






今のハンドメイドのビーズネックレスと違って
いろんな護符がついて、祈りの度合いが違う!












死者を描いたミイラの覆い布
ローマ支配時代 後1~後2世紀頃

死者のミイラ化されたオシリス神像が中心となっている
左手には殻竿、右手に湾曲したヘカ杖を持っている





あの~これを巻いていたミイラは・・・火葬された???










ミイラを運ぶワニ








人頭のスカラベ この組み合わせも斬新すぎ





山犬頭のアヌビス神小像
第3中間期~末期王朝時代 前1070~前525年頃

アヌビスは死者の手をとり、冥界にある12の門を開け、
死者が自由に冥界を歩けるようにする




(何回観ても惚れる




パンや供物を置く台








果物を頬張るヒヒ(カワイイ





猫の親子





ウサギだっけ? ちょっと違う感じだけどw





マングース





ヘビとウナギの組み合わせ





カエル ものすごい小さい!





























3匹の魚とロータスを描いた浅鉢
新王国時代・第18王朝 前1450~前1400年頃

3匹の魚が描かれているが頭は1つしかない
これはすべての起源である創造神の神性の統一と
その多様性を象徴している


これのグッズがミュージアムショップにいろいろあった





破壊と再生

死者の書をもってしても世界は無に還り
再び海に創造神が現れ
すべてが1から始まる





<フォトスポット>






上と同じ写真だけど、HPの画像も残しておく
キレイに撮った写真は平面的で
やっぱり実際に観ると生命感が違う
360度観られる展示が良かったv









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