メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『危機に立つアンコール遺跡』(朝日新聞社)

2016-09-21 18:41:35 | 
『危機に立つアンコール遺跡』(朝日新聞社)
初版1990年 2600円

※2001.8~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト2」カテゴリーに追加しました。

(著者名などメモになかったけど、リンク先のこちらだと思われ

あらすじ(ネタバレ注意

歴史
カンボジア(クメール民族)文化は、大河メコンのほとりで
9~14C(クメール王国・アンコール王朝)時が最隆

15C シャム(タイ)侵攻

1860 フランス学者の再発見により植民地化
シェムレアプ市に「アンコール遺跡保存事務所」設立

1920~修復開始

1970 第二次インドシナ戦争に巻き込まれ“赤色クメール(カンプチア共産党)”により修復中止

1975 終戦 ポルポト政権の「集産主義」による大量虐殺

1980~外国人訪問を許可 日本も含め保全事業が始まるが、インドの安価修復等の問題も多い
(ダイオキシンによる洗浄


荒廃
雨季と乾季の繰り返しによる砂岩の鱗剥、砂泥化、コケの枯死後に大発生したカビ、
酸性雨、コウモリの排泄物等による「とろけ」、落雷、大竜巻などの天災、
の生育による倒壊、人為的破壊、タイ、西欧への盗難、密輸は日本にも及ぶ!


「人と遺跡の運命は一体」だから遺跡修復も人間再生と一体でなくてはならない

文化=人の生の様式
文化遺産=過去の生の様式を現在に、未来に伝えることにより、歴史の連続性を保証する生きた実体




2016.9.20

アンコールワットは一度行ってみたい場所の1つだった
親が行った時の感想を聞くと、まず遠いこと、暑いことが難儀だよね
「浮き彫りがセクシーだった」と母の感想(そっちかい

星野道夫さんの著書には、少数民族のある考えでは、滅びゆくものは、自然に任せるほうがいいって書いてあって、それも納得
人的破壊はともかく、ひとつの文化が“崩れる”のではなく“自然に還る”姿は美しいという見方もできる



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