メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

石井竜也さんゲスト@あさイチ

2012-03-05 11:14:17 | 日記
「あさイチ」レポ3連発:第3弾は、毎週金曜のプレミアムトークのゲストで出た、
「てっぺーちゃん」こと石井竜也さん


石井竜也さんゲスト@あさイチ

てっぺーちゃんがゲストってことで、またどんなことゆって笑わせてくれるかな~なんて期待して見てみた。
まずは、いつもの写真による生い立ちから紹介。

3代続く和菓子屋の長男として生まれ、子ども時代は友だちがいなくて、絵ばかり描いていたのに、
東京に出た途端、急に髪を染め、「オープンハートに変貌して、お兄ちゃんどうしちゃったのて感じでした」(妹・美奈子ちゃん談w

米米を結成、♪君がいるだけで が大ヒット!→解散→再結成
結婚、子どもができたことで「守るべき者ができたことで変わった」
9・11からは平和活動をはじめ、それが10年目を迎える時に起こった3・11の震災
実家・茨城県大津の和菓子屋さんも流されてしまい、震災直後はそんな状況を直視できず4月になるまで帰れなかったという。


同じNHKの番組「課外授業ようこそ先輩」でも、被災した子どもたちの学校を訪ね、
当時の気持ちを思い出してノートにひと言ずつ書いた言葉を集めて、1曲歌を作ろうという主旨だったのだが、
ひとり1人から聞く話がどれも想像を絶するほど重すぎる/涙
持ってきたノートに何も書かれていなかった少女に聞くと、
「友だちが泣いていて、“妹がいる保育園にも津波が来てる”てゆってたの・・・」

石井さんは授業の方向性を変え、約5時間かけて、1人ずつから話をじっくり聞いていった。
大人が敢えて触れずになっている空気の中で、小さな胸の中にずっと悲しみや混乱、不安を仕舞い込み、
抑え込んでいた気持ちが徐々に解放されてゆく感じが伝わったという。

最後に、歌のタイトルをどうしようかと子どもたちに聞くと、
「世界にありがとう」:世界中から送られて来たたくさんの物資の箱に、いろんな国名が書いてあったから。
などなど、子どもから出たとは思えない意見がいろいろ出た。


その後「自分に一体何ができるんだろう?!」と、半ばノイローゼ気味だった時、
谷村新司さんに心情を吐露したところ、「歌を書いて、歌うしかないんだよ」と言われ、
目からうろこが落ちた思いがした。

そして、作詞:谷村新司、作曲:石井竜也 ♪風の子守歌 ~あしたの君へ~(この曲の印税は、親を失った子どもたちの奨学金として寄付される)という2人の歌が始まったのだけど・・・
わたしは、それまでの映像を号泣しながら見つつ、録画をしたまま、テレビを消して、
そのまま見続けることが出来なかった。


3.11以降、相次いで流れる不安な報道、ちょっとしたニュース、
たとえ笑顔で話しているボランティア支援、被災者の方々の復興の場面ですら、いまだに直視出来ない。
自分の小さな心身の器では、とても受け付けられないほどの悲しみと不安で胃が痛み、
全身に冷や汗が出て、息が苦しくなり、背中から寒気が押し寄せ、ストレスが大きすぎて見ていられないのだ。


時折おどけながら冗談を言うてっぺーちゃんは、
米米でエキセントリックな寸劇を演ったりするエンタテナーでもありつつ、
とてつもなく純粋で美しい造形物を産み出す芸術家でもあり、
結婚、娘の誕生、9・11、父の他界、そして今回の被災などによって
さらに深く、幅のある、一人の人間として、大きく変容したんだなあ

自ら監督した映画の興行的失敗による莫大な借金を抱え、人間不信に陥り、自殺も考えるほど落ち込んだ時、
父から「お前は今まで人に夢を売ってきたんだろ?人を恨んだりする時間があるなら絵を描け、落ち込む代わりに歌を書け」
と言われた言葉にまさに命を救われた。


ミクシでも「これから3・11に向けて、特番も増えるだろうが、津波などの刺激の強い映像などは、
まだまだ被災者に過大なストレスを与えるので、メディアは自粛してほしい」と通達が出たニュースが載っていた。
本当に、自分も含めて、まだ直視出来ない、ココロの整理が出来ない人たちも多いから、配慮して欲しい。
まあ、とっくに、各局はもう特番を用意して、すでに積極的に報道しているけどね。


そんなわけで、歌以降の番組の半分はまだ見れていない。
もうちょっと晴れて、体調が落ち着いた時にでも見てみようと思う。



追。
てっぺーちゃんは、意識してか、無意識なのか、何を質問されても、父や祖父の話になっちゃって噛み合ってなかったな
それほど相当大きい存在で、いまだに影響され続けているんだね。
わたしも何を話していても、結局の親の愚痴になってしまうクセが、なんだか共感持ってしまった



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