1973年初版 中山知子/訳 桜井誠/画
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「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
タイトルから災害みたいな話だったら気が滅入るなと思っていたら、言葉通りの話だった
訳文が一風変わっているせいで、内容がスムーズに読み取れなかったせいもあるけど
たくさん伏線を張った割りに、大したオチがなかったような?
【内容抜粋メモ】
登場人物
ルイザ 14歳 親友ジョージア
ジャフェット
ローズ
オーツ 飼い犬
ギリングズ夫婦
グローバー 前の家主
ディレック ティルおばさんの息子 家でブタを700頭飼っている
浮浪者が家に来て、バタバタしながらもお茶を出す
天井が落ちて、古新聞が出てくる
ジャフェットは隠し宝のありかのヒントがあるかもと思ってとっておく
ローズは頭にできたコブを見せに、隣りのギリングズ夫婦を訪ねる
夫人はいつも子どもたちにビスケットをごちそうしてくれる
家族が住んでいる家は、もとは船長のものだったが
家主のグローバーさんが家具ごと追い出したと話す
おばさん:よくある遺言マニアで、毎日、新聞で行方不明の相続人を探していた
きょうだいは、可哀想な船長さんを夏休み中に探す計画を立てる
*
今度は水道が故障して、カーター宅からバケツで水を汲んでこなくちゃならなくなる
ジャフェットは近くに井戸があるんじゃないかと掘り始める
父は庭の草刈り代を浮かせるために小馬ジョーを馬匹協会から借りる
子どもたちは乗りたがるが、背中に汗もがあるし、鞍もないから禁止される
ジャフェットは友だちのディレックに協力してもらい重いローラーを引っ張るが動かない
ジョーに引かせようとして柵から逃がしてしまう
みんなで探しに行こうとして、協会から様子を見に人がやって来て、散々注意される
ローラーは井戸跡に沈んでいた
母は危険だから井戸をふさぐべきと考えるが
ローズは人形を空井戸に落としてしまい号泣する
ジャフェットはマホガニーの箱を見つける
“アルバータ 1880”と刻んである
ジプシーの子ダニーが来て、父に言われてジョーを買いたいと言うが母は断る
ダニーの兄ジム:弟は馬キチなんだ
水道屋さんが来て、井戸からローズの人形を助けてくれる
井戸の底に水夫の長靴と頭蓋骨を見つける
ダニーの父がジョーを連れて来て、また金を払うと言うが
母に断られて憤慨して帰っていく
ダニーは1人で来て、ジョーを乗りこなす
きょうだいは1つベッドが空いてるから家に来ないかと誘う
ダニーはしょっちゅう父に殴られているが、それが当たり前だと思い
きょうだいの父が殴らないのをフシギに思う
ルイザはギリングズ夫妻から船長の名前がノア・フォグウェルだと聞く
ノアは盲目だった
ジャフェットは頭蓋骨を博物館館長に見せると犬の骨だと教える
館長の名前がグローバーで驚く
ルイザはノア船長のことを知っているか手紙で問う
ルイザは親友ジョージアの両親が町へ行くので一緒に行き
ノア船長が亡くなったかどうか確かめるために死亡証明書を何時間も調べるが
どうやら今も生きていると分かる
電気屋のカスバートソンが来て、古いテレビを修理に持っていき
その間新しいのを貸してくれた
ジャフェットはディレックと一緒に大好きなテレビドラマを観ていて
興奮して空気銃を撃ち、借りているテレビを壊してしまう!
森が火事になり、消防団が駆けつける
ジャフェットはジムとケンカをする
家に帰ると母の結婚指輪がなくなり
父の書斎が何者かに荒らされていた(事件起きすぎじゃない?
きょうだいはジプシーの親子を疑う
ローズが行方不明になり、警察に届ける
ローズは蝶を追いかけて、迷子になっていた
お腹が空いて、アイスクリームを買おうとしたら酒場で断られ、号泣する
人形を助けてくれた水道屋さんが来て、家に連れてゆき、夕飯をくれる
娘のドーンは人形ジェシカがお気に入り
家にローズを送り届け、後日、金髪の新しい人形が届いた
ローズは“イヴ”と名付ける
ジャフェットはカスバートソンの所へ謝りに行かされる
カスバートソンはとても優しくて、テレビドラマも好きだと分かる
翌日、修理に来てくれて、完璧に直して、部品は無料の上
修理代は激安の6ペンス
ジャフェットは電気屋を覗いていた浮浪者の腕にAのタトゥーがあるのを見て
箱に刻まれた“アルバータ”のAではないかと推察
男を追うと、白いステッキを持っていて盲目だと分かる
森の火事を起こしたのも彼が火をおこしていたからではないか?と疑う
ジャフェットは彼をトリ小屋に連れて来る
子どもたちは食料を運んだり、井戸で拾った長靴や父の古着をあげる
ジプシーの村から湯舟を運び、何度も水を沸かしてお風呂をつくるが
せっかく用意したのに、浮浪者は行方をくらましてしまった
母の結婚指輪が見つかって、盗まれたのではないことが分かる
グローバーから手紙の返事が来て、船長の名前はノエル・フォグウェルで
姉とボニョール・レジスに住んでいると分かる
3人は早速フォグウェル氏を訪ねてこれまでの事情を話すと
伯父の遺産をあてにしていたのは事実だが
その他はギリングズ夫妻の誤解もある?
盲目は事実で、ほら話も得意?
ルイザの誕生日祝いに会いに来たことに感激して
またいつでも訪ねて欲しいと約束する
家の天井は修繕され、家族のもとに浮浪者がお茶を飲みに来るようになる
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あとがき
ジェニファー・ウェイン
イギリス生まれ
『土曜日とアイルランドおばさん』
『雨が降り出した夜』3人きょうだいの続編