●落語「睨み返し」桂文楽
借金取りが大勢来る大晦日
借金取りから逃げて外を歩いていた主人が帰る
奥さんは借金取りが来るたびに「夜になったら旦那が帰るから返す」と言ってしまった
返すといっても一銭もない 次々と来る借金取り
最初に来た借金取りは薪屋さん
木の棒で脅して、もらったことにして 領収書に判子まで押してもらう
そこに「言い訳屋」(!)が通りかかり 早速入ってもらう
1時間あたりのお金を大家さんから借りて頼むと
夫婦は押入れの中で静かにしてもらい
言い訳屋は煙草を吸いながら相手を睨みつけるだけで
お米屋などの借金取りを簡単に帰してしまう
「これからまだまだ来るから あと30分 延長して欲しい」と頼むと
「いや、私もこれから家に帰って睨まなきゃいけない」と断られるw
桂文楽:
師匠からこの話を教えてもらった時
いろんな顔を作らなきゃならないのが一番難しかった
●落語「代書屋」笑福亭福笑
これは知ってる→here
文字の読み書きができない人が大勢いた、戦前戦後 昭和23年頃が舞台
ちょっとインテリな代書屋に、陽気で無学の男がやって来る
「履歴書を持ってこいと言われて、うちにないから隣りの家を隅々探してもらったがなかった」
書いてくれと頼むが「本籍地」「住所」などの言葉が全然通じない
「彦次郎」なのか「彦二郎」なのか、自分の名前すら分からない
その度に聞き返して訂正し、判子をつく
●落語「ねずみ」入船亭扇遊
これも聞いたことある→here
仙台 大きな旅籠屋「虎屋」の前の「ねずみ屋」
著名な彫り師が名を伏せて泊まり、主人の事情を聞いて同情し
たらいにねずみを彫って去る
そのねずみが動くと大評判になる
「これを見たらひと晩泊まること」と書いてあり
「ねずみ屋」は大繁盛 「虎屋」の評判はがた落ち
そこで「虎屋」主人は、これまた著名な飯田丹下に虎を彫ってもらい
店の前に飾るとねずみは怖がって動かなくなった
困った主人は左甚五郎に手紙を書き、店にやって来て
ねずみに「なぜ動かないんだ? 虎のせいか?」と尋ねると
「あれ虎かい? なんだ猫だと思った」
●落語「笠碁」金原亭馬生
これも聞いたことある→here
下手ながら碁が大好きな2人の隠居
師匠から「待った をしているから腕が上がらない」と言われ
これから「待ったなし」でやろうと始めるが
早速「待ったじゃなくて、横にずらして欲しい」と頼むw
「1回だけ待ったをさせてくれ その代わりあんたにも1回 待ったをさせるから」
「自分で言い出したんだから」とケンカになる
「同い年で 友達なのは2人だけ あとはみんな亡くなってしまった
今のような大きな店になったのも自分のお蔭だよ」
「お金がないという相模屋さんにお金を貸した」
「子どもの頃からわがままだった」
「子どもの頃から強情だった」
借金は耳を揃えて返したのに「泥棒」と呼ばれて
「うちの小僧を貸した時に、金をくれるでなく、そばを食わせるでもなくお前は“ケチ”だ」
とうとう相模屋は帰ってしまう
その後、3日も雨が続いて、すっかり退屈してしまう旦那
「あの時1回でも待ったをさしてあげればよかった」と後悔し
あの家によそ行きの煙草入れを忘れてきたことを思い出して
いそいそとを取りに行こうとすると止める奥さん
奥さん:その傘は1本しかないから、持って行くと困る
部屋に古い笠があることに気づき、雨の中かぶって出掛ける
相手も同じくイライラしている
他の人と碁を打たないのはみんな強いからw
店の者:
3件用事がある その3件目の近所が相模原の隠居場所
この間の喧嘩を見ていて 煙草入れを忘れていった
それをついでに届けに行く
旦那:今、一番この店で大事なのは煙草入れだよ!(ww
番頭:店先に相模屋さんが来てる と告げると大喜びで見る
旦那:
物持ちがいいねえ 四国八十八ヶ所を巡った時の笠をかぶってる
呼びに行っちゃダメだ それだとこっちの負けになる 碁盤を持ってこい!
この音を聞いたら表につったってちゃいられない
相模屋:いい音だねえ こいつんとこはいい石と碁盤を使ってるんだ
他に碁を打つ相手ができたんじゃないかと心配になり
笠の下からちょっと覗きながら店の前を通る
旦那:執念深い奴だねー 目が合ったのに店に入ってこないよ と怒る
相模湾:
目が合ったのに「入りなさい」とも言わない と怒る
もう1回だけ通って声をかけなかったら帰ろうとすると
声をかけて謝る旦那 また碁を始める2人
旦那:待ったなしはよしましょう
碁盤の上だけ雨漏りがすると不思議に思って見ると
まだ相手は笠をかぶったままだった
借金取りが大勢来る大晦日
借金取りから逃げて外を歩いていた主人が帰る
奥さんは借金取りが来るたびに「夜になったら旦那が帰るから返す」と言ってしまった
返すといっても一銭もない 次々と来る借金取り
最初に来た借金取りは薪屋さん
木の棒で脅して、もらったことにして 領収書に判子まで押してもらう
そこに「言い訳屋」(!)が通りかかり 早速入ってもらう
1時間あたりのお金を大家さんから借りて頼むと
夫婦は押入れの中で静かにしてもらい
言い訳屋は煙草を吸いながら相手を睨みつけるだけで
お米屋などの借金取りを簡単に帰してしまう
「これからまだまだ来るから あと30分 延長して欲しい」と頼むと
「いや、私もこれから家に帰って睨まなきゃいけない」と断られるw
桂文楽:
師匠からこの話を教えてもらった時
いろんな顔を作らなきゃならないのが一番難しかった
●落語「代書屋」笑福亭福笑
これは知ってる→here
文字の読み書きができない人が大勢いた、戦前戦後 昭和23年頃が舞台
ちょっとインテリな代書屋に、陽気で無学の男がやって来る
「履歴書を持ってこいと言われて、うちにないから隣りの家を隅々探してもらったがなかった」
書いてくれと頼むが「本籍地」「住所」などの言葉が全然通じない
「彦次郎」なのか「彦二郎」なのか、自分の名前すら分からない
その度に聞き返して訂正し、判子をつく
●落語「ねずみ」入船亭扇遊
これも聞いたことある→here
仙台 大きな旅籠屋「虎屋」の前の「ねずみ屋」
著名な彫り師が名を伏せて泊まり、主人の事情を聞いて同情し
たらいにねずみを彫って去る
そのねずみが動くと大評判になる
「これを見たらひと晩泊まること」と書いてあり
「ねずみ屋」は大繁盛 「虎屋」の評判はがた落ち
そこで「虎屋」主人は、これまた著名な飯田丹下に虎を彫ってもらい
店の前に飾るとねずみは怖がって動かなくなった
困った主人は左甚五郎に手紙を書き、店にやって来て
ねずみに「なぜ動かないんだ? 虎のせいか?」と尋ねると
「あれ虎かい? なんだ猫だと思った」
●落語「笠碁」金原亭馬生
これも聞いたことある→here
下手ながら碁が大好きな2人の隠居
師匠から「待った をしているから腕が上がらない」と言われ
これから「待ったなし」でやろうと始めるが
早速「待ったじゃなくて、横にずらして欲しい」と頼むw
「1回だけ待ったをさせてくれ その代わりあんたにも1回 待ったをさせるから」
「自分で言い出したんだから」とケンカになる
「同い年で 友達なのは2人だけ あとはみんな亡くなってしまった
今のような大きな店になったのも自分のお蔭だよ」
「お金がないという相模屋さんにお金を貸した」
「子どもの頃からわがままだった」
「子どもの頃から強情だった」
借金は耳を揃えて返したのに「泥棒」と呼ばれて
「うちの小僧を貸した時に、金をくれるでなく、そばを食わせるでもなくお前は“ケチ”だ」
とうとう相模屋は帰ってしまう
その後、3日も雨が続いて、すっかり退屈してしまう旦那
「あの時1回でも待ったをさしてあげればよかった」と後悔し
あの家によそ行きの煙草入れを忘れてきたことを思い出して
いそいそとを取りに行こうとすると止める奥さん
奥さん:その傘は1本しかないから、持って行くと困る
部屋に古い笠があることに気づき、雨の中かぶって出掛ける
相手も同じくイライラしている
他の人と碁を打たないのはみんな強いからw
店の者:
3件用事がある その3件目の近所が相模原の隠居場所
この間の喧嘩を見ていて 煙草入れを忘れていった
それをついでに届けに行く
旦那:今、一番この店で大事なのは煙草入れだよ!(ww
番頭:店先に相模屋さんが来てる と告げると大喜びで見る
旦那:
物持ちがいいねえ 四国八十八ヶ所を巡った時の笠をかぶってる
呼びに行っちゃダメだ それだとこっちの負けになる 碁盤を持ってこい!
この音を聞いたら表につったってちゃいられない
相模屋:いい音だねえ こいつんとこはいい石と碁盤を使ってるんだ
他に碁を打つ相手ができたんじゃないかと心配になり
笠の下からちょっと覗きながら店の前を通る
旦那:執念深い奴だねー 目が合ったのに店に入ってこないよ と怒る
相模湾:
目が合ったのに「入りなさい」とも言わない と怒る
もう1回だけ通って声をかけなかったら帰ろうとすると
声をかけて謝る旦那 また碁を始める2人
旦那:待ったなしはよしましょう
碁盤の上だけ雨漏りがすると不思議に思って見ると
まだ相手は笠をかぶったままだった