メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

千年前から萌えを叫ぶ、更級日記!@ねこねこ日本史

2020-01-14 15:30:13 | 日記
平安時代の歌人で、百人一首を選んだことで有名な藤原定家
彼が心をこめて書き写した日記が更級日記




書いたのは約100年前の名もなき女性
役人だった菅原孝標女という記録しかない

菅原孝標女は父の仕事の関係で幼少期を上総国(今の千葉県)で過ごした




義理の母:退屈ならまた物語を聞かせましょうか
当時、娯楽といえば物語を読んだり聞いたりすることだった
紫式部の『源氏物語』を話し始めるが、いつのまにか桃太郎の話に変わるw




ついには等身大の薬師如来を作りお願いするほど源氏物語が読みたかった




祈りが通じたのか菅原孝標女は京に戻ることができた

しかし当時は本屋さんの印刷技術もないので
物語は高貴な貴族に仕える女性が書き写していた
書き写す以外にも新作を書く仕事もあった




物語は書き写した貴族一家が堪能した後、次の読者に回され広まっていった




ついに物語を読み始め Twitter にあげる




菅原孝標女は30歳になり、亡くなった姉の子に
「光源氏の物語が聞きたい」とせがまれる




源氏物語を丸暗記している彼女に
「宮中で働かな~い!」
と今一番乗ってる権力者、藤原頼通から声をかけられる




当時、娘を天皇に嫁がせた権力者たちは
文学好きの天皇の気を引こうと女流作家を次々とスカウトしていた




夢の宮中に招かれる菅原孝標女
「一度は物語を書いてみたかったのよ!」




ハイパー文学少女は読むだけでなく書くのもイケる
藤原:超面白い!

その後・・・
菅原孝標女:宮中ってもっと華やかだと思ったのにつまんない!
菅原孝標女は傷ついた心を癒すように寺院巡りなどをした




五十歳で宮中から引退
結婚はしたものの、夫に先立たれ天涯孤独の身となってしまった




菅原孝標女:
物語なんて知らなければよかった
次世代の文学少女たちにも物語ばかり読むなって教えてあげよう

反省を込めるように日記を書き始めたのが
後の世に伝わる『更級日記』

昔の Twitter を見てまた盛り上がる
菅原孝標女:物語っていいよねー!




「更級日記」を書き上げた後も物語を書いたと言われている

「浜松中納言物語」など
それらは絶賛され、新たな文学少女、文学少年たちを生み出した



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