メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『CUT』(2011)

2013-09-22 09:30:37 | 映画
『CUT』(2011)
監督・脚本:アミール・ナデリ 主演:西島秀俊、常盤貴子、菅田俊、でんでん、鈴木卓爾、笹野高史 ほか

「映画はすでに死んでいます」

西島秀俊さん出演作として観た。
暴力映画は胃が痛くなる。やっとの思いで半分ほど観て、吐き気が止まらなかったから、
その後、小分けにして、録画した動物番組などを挟みながら、やっと最後まで観た
(物語りは最後のオチまでちゃんと観たいんだ

 

西島さんのこのストイックさは筋金入りだな。腹筋の割れ具合もなんだか人間離れしたかんじ。
笹野高史さんは出番は多いけど、セリフは少ない。
映画の中で西島さんに「小津監督映画に出てくるお父さんに似てますネ」て言われてた。そーなんだよ!現代の笠智衆さんだと思うv


trailer


▼story
秀二は、自分の映画をつくりたいと切望し、定期的に屋上でクラシック映画の上映会を行い、
映画の価値を見直そうと日々ひとりきりでデモ活動を行っている。
ある日、ヤクザから呼び出され、兄・シンゴが多額の借金を抱えて死んだことを告げられ、
その借金1254万円を2週間で支払わなければ同じ運命になると脅される。
そんな大金があるはずもなく、組員らがイライラの解消にボクシングジムのサンドバッグを殴っているのを見て、
1発1万円で殴らせるという商売を始める。場所は兄が死んだトイレの中。
組員は1人5000円からはじまり、8000円、数万円にまでどんどん値上がりしていく。。。



「映画は売春じゃない。映画は芸術です」

「問題は金じゃない。もしそうなら銀行強盗でもやってます!」

映画が人々の純粋な娯楽から、金儲けの手段にまで墜ちたことへの復讐なのか?
それにあんなに殴られて生きていられるものだろうか? パンチドランカーになるんじゃない?


外に出ると屋上って部屋は憧れる。
そこで開催される小規模の上映会では、ジャック・タチやバスター・キートンのチラシもあった。
新藤兼人監督の『裸の島』も絶賛してたし。

黒澤明のお墓は鎌倉にあるのか。って調べてたら、こんなサイトを発見/驚
「無」って書いてあるお墓は誰のだろう?


追。
今作つながりで、暴力映画ばかりの予告編の中で『東京プレイボーイクラブ』のテーマ曲をエレカシがやってることを知った。
っていってももう暴力映画は観るのは止めよう

今作が大勢に高い評価を受けたってことは、日常で私たちがいかに暴力的な映像に慣れてマヒしているかってことじゃないかな。
人を苦しくさせるだけの映画は私には必要ない。



コメント    この記事についてブログを書く
« ピロリ菌除菌 | トップ | 『実物大 人体図鑑3 内臓』... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。