メランコリア

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『パンダフルライフ』

2009-09-05 20:13:05 | 映画
『パンダフルライフ』(2009)

オフィ

公開当時、劇場で観ようと思ってて観逃して、いまごろになってしまった。
癒された~!   でも、それだけじゃない。
パンダの歩んできた歴史も、厳しい現状も、生態もちゃんと分かるパンダ映画でした。

わずか100gで産まれてくる赤ちゃん。双子の場合が多いけど、お母さんは強いコ1人しか抱かない。
だから、飼育員が交互に抱かせるように計らっている。
しかも、子育て中は恋をしないから、子どもは半年もすれば引き離され二度と会えない。
乳の張った母親は不安定になるけど、1週間もすれば通常に戻ってまた来年の繁殖に備える。

そもそも自然の中で自由に暮らすべき彼らを、なんでこんなにシステム化して増やさなきゃならないのか?

最初は肉食だったのが氷河期になって、冬でも葉が青い竹を食べて乗り越えたのがパンダの先祖。
それがニンゲンのせいで森が失われ、パンダもあっとゆう間に激減して1000頭になってしまった。
やっと絶滅の危機に気づいたニンゲンは、6頭のパンダから増やしはじめ、今はやっと1600頭とのこと。

和歌山の動物園で育った「隆浜(りゅうひん)」と「秋浜(しゅうひん)」の双子も繁殖のために中国へ旅立った。
急に狭いケージに入れられクルマや飛行機で何十時間も揺られて、その不安と恐怖は計り知れない。
着いても検疫のために3ヶ月は狭い檻の中での生活。秋浜はストレスで暴れてしまった。
月日も計れず、言葉も話せない彼らに強いられた過酷な試練の数々を観てるだけで苦しくなる。

本来パンダは群れず、1人で広大な森のテリトリーを必要とするのだそう。
それを自然に近い形とはいえ、施設内に集めて管理しなきゃならない現状がある。
これはけしてパンダだけの問題じゃなく、絶滅品種がまだほかにもたくさんいるってことも、
わたしたちは常に思い出していなければならない。


特典はパンダ幼稚園のようす。
意味もなくコロコロと転がって遊ぶ姿はほんとに可愛い!!!


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