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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『好色一代男』(1981)92min

2025-03-22 17:42:31 | 映画
監督:増村保造

出演
世之助:市川雷蔵
夕霧太夫:若尾文子
吉野太夫:水谷良重
高尾太夫:近藤美恵子
月夜の利佐:船越英二
お町:中村玉緒
お杉:阿井美千子
お園:浦路洋子
夢介:中村鴈治郎
荒岩大助:島田竜三
長次郎:中村豊
勘九郎:大辻伺郎
山の女:真城千都世
若い尼:中川弘子
お梶:藤原礼子
但馬屋の支配人:見明凡太朗
網元徳蔵:嵐三右衛門
夢山:大山健二
揚屋の亭主:東良之助
公儀の役人:志摩靖彦
春日屋:菅井一郎
忠助:淺尾奥山
佐吉:伊達三郎
早六:大川修
お滝:橘公子
おゆう:滝花久子
お銀:小柳圭子
坂田新九郎:高見國一



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飄々としたヨノスケの世渡り上手さが江戸っ子気風で可笑しい



【内容抜粋メモ】

京都 但馬屋
主人はご飯粒が落ちているのを見つけて
商人の栄える道は倹約が大事だと言って食べるほどのけちんぼ

世之助の嫁さんの持参金は5000両もらえるとホクホク顔









世之助が芸者と遊んでる所に石を投げ込む悪友
芸者:世間の口もうるさくなる 形見の髪の毛あげるわ

ヨノスケ:
おなごは可哀想 なんの喜びもない うちの母ちゃんが見本
だから世の中の女を喜ばせるのが夢

通りかかった若い女の足に飛びついて追いかける
貧乏侍の夫は昼間から酔っ払って乱暴する
あだながタコで友がタコのげっぷが止まらず決闘になって殺してしまう

父が死んだら見受けしてやると芸者に約束するヨノスケ
血判が欲しいとねだられる

げっぷをしてる侍が部屋に入って来る
かくまってくれたお礼に刀を借りて血判する



5000両出せとお上に命令される父
節約と健康のために毎日粥を食べてる父をバカにするヨノスケ

春日屋の娘が嫁になると話すと
ヨノスケ:母さんみたいな陰干しのたくわんみたいにしたくない



春日屋の娘:あんな女の腐ったような男、虫がすかん! 絶対いやや!
中番頭が好きだと泣く

後家になった女に言い寄る
女:今夜、裏口から忍んでらっしゃいませ

夜、いそいそ来たヨノスケを後ろから殴って高笑いする女
父:江戸へ行け! 丁稚から始めて立派な商人になるまで帰るな!



チュウスケと江戸まで歩いていく間も
父から預かった金で遊ぼうと誘うが断られ
友からオランダの眠り薬をもらって眠らせて金をとる
これまで遊んだ女の髪を50人分持ち歩いてるってコワすぎる・・・↓↓↓

江戸に着く頃には金はない
芸者タカオに入れあげて金を使い果たして追い出された利佐を助ける

男芸者の集まりがこの時代にもあったのか?!

夜、声をかけると老婆で金だけ渡すと泣き出す
安宿に案内した利佐は刀で脅して金をまきあげようとする
女のためなら惜しくないと着物まで脱ぐヨノスケ
ヨノスケ:もっとまとまった金が欲しくないか?



大きな態度で奉公先の店に来て、帳簿を調べる
支配人の使い込みをつついて大金を出させる

恋人をつくった高尾太夫を打つのを止めて
500両というのを1000両に釣り上げて、現金払い
利佐と再会させる

大勢の芸者と遊ぶヨノスケ

父が上京して事情を聞いてヨノスケを勘当

ちょんまげを切ったヨノスケは坊さんに諭されるが、坊さんの好物は高価なものばかり
さっさとやめて旅に出て、美人の尼さんを見つけて、ひもじいフリをして外にご飯を捨ててる/汗
尼さん:あんた顔もいいし、まけといてあげる



貧しくて赤ん坊を川に捨てる事件があいついでいる村で
侍は若い女の胸をチェックして、乳が張ってる女を牢やに入れる

夫:役人に金をつかませないと捨てるしかない!
みんなで力を合わせて網元をやっつける仲間に入るヨノスケ

げっぷの侍と再会
妻子がいて幸せなのに、兄の敵をとりに来た弟と錆びてボロボロの刀で決闘する
弟は敵を討って大名の目に留まる
姉は斬られて「男が恋しい」とヨノスケに抱き着いて弟に斬られて亡くなる

お墓にお供えをする網元の妾・お町を追いかけるヨノスケ
中村玉緒さんカワイイなあ!

ヨノスケも捕まって縛られてもお町に同情すると、縄を切ってくれる
ヨノスケ:あんたと一緒に殺されたら本望だ

2人で逃げて、関所にひっかかる
長者の家に強盗が入って2人も牢屋に入れられる









牢名主は胴上げして歓迎し、かくし芸をさせる
ヨノスケは唄い出し、周りにも唄わせて大騒ぎ
どこにも馴染む才能がすごいなw

お町が隣の牢に入れられ、みんな興奮して叫ぶ
牢名主:仲間の恋路を邪魔しちゃいけねえ!

将軍家に世継ぎが産まれて牢払いだと言われてみんな外に出る



納屋の藁で抱き合う2人
農家の女にめぐんでほしいと言っても飢饉で3日も食べてない

ヨノスケが戻ると、お町は男たちに連れ去られた後
男たちに蹴られて気を失い、農家の女が助けてくれた
女:おらを売った金で年貢を払わなきゃならない

夜、死んだ女の髪を切って女郎の髪と偽って売ろうとしている農民を止める
死んでいるのはお町だった!
昔は土葬で、しかも座った姿勢?!
話しかけると笑う幻を見る



女遊びして金を払わず帰ろうとする老人を脅すヨノスケ

ヨノスケ:
主が京都へ行く旅の連れになる
お母ちゃんに会いたくなった

京都へ戻る 10年も経ってるの?!
ずっと歩いて全国周ってるのもスゴイ

ヨノスケ:
勘当されて見受けする約束が守れない
上等の客を持ってきたから許して

血判など最初から座興だったと笑われる



道端に生首がさらされている
貸した金を返せと侍に言ったら商人の分際でと逆ギレされて伐られた

春日屋の娘はすっかり落ちぶれて気が狂っている
ヨノスケ:みんなアホな侍のせいや

父が病気だと聞いて喜んで帰るヨノスケ
葬儀屋、墓石屋が今か今かと外で待ってる!

父の遺言は3つ
勘当を解く
葬式を出すな
侍に逆らうな

全部にイヤだと答えるとショックで亡くなる
ヨノスケ:大往生や

母も同時に亡くなり、妻の鑑だと褒める葬儀屋
ヨノスケ:売れ残りの女郎もみんな、京都中の女を買う!



蔵からどんどん金を持ち出して
バカ殿みたいに遊びまくるヨノスケ

悪友は貧乏がどれほどイヤなものか教えるために利佐の家を見せる
美人だった妻がボロボロになって、十数人の子どもに乞食をさせている

ヨノスケ:
鬼ばばあにしたのはあんたや
女は弁天様にも鬼にもなる



小判をばらまき拾いまくる芸者たち
子どもの頃から大事にされてきた夕霧太夫は5000両を要求する

侍は5万両を要求するが断る

夕霧太夫を秤にかけて、同じ量の金をあげると
他の芸者にふれ回るよう言い渡す

夕霧太夫:
年老いたら一文の価値もなくなる
女なんて男のオモチャになるうちが花なのね

ヨノスケ:
この世のものはみんなおなごから生まれる
ほんまにおなごを大事にする国へ行こう

(日本以外に行っても、女性を差別していない国を見つけるのは難しいと思うけど?

ヨノスケは打ち首を言い渡される
2人で外国へ行こうと夕霧太夫を連れて逃げる

但馬屋はとり潰し、侍は金を巻き上げようとするが蔵は空っぽ
侍が追いかけてきて、稲に隠れた夕霧太夫の背を刺した

夕霧太夫:逃げて・・・ こんな若くて美しいまま死ねて幸せ
笑ったまま亡くなったのを見てヨノスケも納得して髪を切る



ようがしま?へ渡っておなごと平和に暮らすといって出航
小さな船の帆は女の下着、錨はこれまで切った女の髪って!怖×5000