1962年初版 1989年 第24刷 岡上鈴江/訳 依光隆/ブックデザイン 野々口重/挿画
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
ナンシーシリーズは読みやすい
血なまぐさい事件がない代わりに、遺産絡みの話が多いのか?
本書には2編入っていて、短編は本当に短い中に複雑な人間関係を入れるため
頭がこんがらがる
【内容抜粋メモ】
■ナンシーの活躍
登場人物
ナンシー・ドルー 少女探偵
ベス・マルビィン
ジョージ・フェース
カーソン・ドルー 有名な弁護士 ナンシーの父
ハンナ 家政婦
<ロウソク亭>
セイディ・ウィブル 給仕
アザ・シドニー 持ち主
フランク・セミット セイディの養父
ピーター・プーントン ジョージの叔父
ジェルミア・プーントン アザの妻の兄
ジェコブ・シドニー
レイモンド・ヒル 信託銀行の副社長
●嵐
ナンシー、ベス、ジョージの3人はドライヴの帰りにひどい嵐に遭い
「ロウソク亭」というレストラン兼ホテルで雨宿りする
給仕をしているセイディが3階にいる老人アザ・シドニーの
100歳の誕生日だからとご馳走を持っていこうとすると
主人が「塔へ行ってはならん」と怒る
可哀想に思ったナンシーはご馳走代を払い
自分でシドニーのもとに持っていくととても喜ぶ
ベス、ジョージ、セイディも呼んでお祝いする


●いがみあう家
シドニーは燈油ランプの考案に夢中で末娘が焼け死んだため
妻は2人の男の子を連れて実家のプーントン家に帰った
それ以来、両家は仲たがいしている
ナンシーはフランクが庭になにか埋めているのを見て不審に思い
掘り返すと、シドニー老人の私物が入った箱が出てくる
シドニー老人の財産が狙われていると推理する

孤児院からセミット夫婦に引き取られたセイディは
毎日いじめられ、給仕の給料すらもらえていないため
ナンシーは彼女の出生を調べてあげると約束する
●遺書
シドニー老人は死ぬ間際に遺書の書き換えをカーソンに頼み
信用のおけるヒル氏を立会人とする
シドニー老人の小切手は長い間、セミット夫妻に横取りされていた
ピーターとジェコブは遺産欲しさに醜く争い
ベスとジョージにもナンシーと仲良くするなと禁止する
シドニー老人の死後、レストランを売る計画を立てるセミット夫妻
遺書には遺産の大半をセイディに譲るとあり、みんな驚く
セミット夫妻は急にセイディに優しくして、遺産を横取りしようと企む

セミット夫妻はシドニー老人のモノを密かに持ち出して
小屋に移していたのを見つかる
シドニー老人の私物がある塔は封鎖され、ナンシーが見張りを頼まれる
燭台や聖書の影に重大と思われるモノを見つけるがそのままにしておく

セイディは本当は正当な相続人なのではと思い
セイディがいた孤児院をヒル氏に調べてもらう
ピーターとジェコブが雇った弁護士はカーソンに相談し
事件を引き受けるのを断る
セミットは塔に忍び込み、ナンシーに眠り薬を嗅がせ、セイディを誘拐
ナンシーの友だちのネッドが言っていた
セミット夫妻を雇ったホテルに行くともう出て行った後
きっとまたロウソク亭の塔に戻ったのだと推理して、はしごをのぼると
セミット夫妻がセイディに、シドニー老人の金のありかを教えろとムチで打っている

●塔の秘密
ピーター、ジェコブ、カーソン、ヒルが助けに入る

ナンシーが見つけた手紙にはセイディの孤児院を
シドニー老人がずっと支援していたことが分かる
プーントン夫人は交通事故で亡くなり、奇跡的に助かった子どもがセイディ
本名はサラ・シドニー・プーントンで、ジェコブの孫娘と分かる
両家は争うのをやめて、セイディは遺産で
シドニー老人の思いがつまったロウソク亭の地所と建物を買うことにする
■かくされた暗号 ギルバート・コクラン原作
登場人物
サリー・グラハム
ラトール夫人
セレステ メイド
アナトール コック
シモンズ 召使頭
ラリー・ブラウン ラトール夫人の孫
ヘレン・マーシ夫人 目利きの陶磁器店主
●サリー・グラハム

金髪、青い目、そばかすのあるサリー
両親が亡くなってから叔母のケート・ブァン・タィルと暮らしていたが
仕事でシカゴに行く間、叔父のケネスに預けられる
●叔父の骨董店

フランス人女性セレステが警官に追われ、小男に負傷させて逮捕される
セレステは隣りのお屋敷のメイドで、ラトール夫人は近頃亡くなった
セレステは時々、ケネスの金庫に大事なものをしまってもらっていたため
なにか預けようとしていたのではないか?
店の陳列台にある人形が少し乱れているほかは異常なし
●アフリカ人形
ヘレン・マーシ夫人は店のアフリカ人形が気に入って買っていく
ボロを着た男が入ってきて、コーヒーとサンドイッチを恵んでくれと頼む

サリーはラトール夫人の孫ラリーと仲良くなり、ミス・ブラントの別荘で週末を過ごす

翌日、ケネスの店に強盗が入り、瀬戸物が壊された
セレステが人形に盗品を隠したのを狙ったのかもしれない
昨日来た浮浪者が倒れたフリをして
サンドイッチを押し付けてカギの型をとり、合鍵を作った?!
人形を買ったマーシ夫人も縛られているのを発見
人形はタバコ長者のシナッポが買って行った

今夜、リスボンに発つため、荷物はしまってしまったが
どうにか見つけると、人形の底に保管伝票が詰めてある
ニックとシモンズがそれを取ろうとしているところに
警官が来て逮捕される
伝票はラフフェット元帥の肖像画
けちなラトール夫人は、ためこんだ金を絵の裏に隠した

遺産を相続したラリーは、苦労してきた両親をラクにしてあげられるが
それより、また別荘で遊ぼうとサリーを誘う
■解説 白木茂
キーンの書いた最初のナンシー・ドルーシリーズは『古い柱時計の秘密』
むごたらしさやグロテスクな描写がなく、読後に爽やかな感銘が残るのも人気の理由
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
ナンシーシリーズは読みやすい
血なまぐさい事件がない代わりに、遺産絡みの話が多いのか?
本書には2編入っていて、短編は本当に短い中に複雑な人間関係を入れるため
頭がこんがらがる
【内容抜粋メモ】
■ナンシーの活躍
登場人物
ナンシー・ドルー 少女探偵
ベス・マルビィン
ジョージ・フェース
カーソン・ドルー 有名な弁護士 ナンシーの父
ハンナ 家政婦
<ロウソク亭>
セイディ・ウィブル 給仕
アザ・シドニー 持ち主
フランク・セミット セイディの養父
ピーター・プーントン ジョージの叔父
ジェルミア・プーントン アザの妻の兄
ジェコブ・シドニー
レイモンド・ヒル 信託銀行の副社長
●嵐
ナンシー、ベス、ジョージの3人はドライヴの帰りにひどい嵐に遭い
「ロウソク亭」というレストラン兼ホテルで雨宿りする
給仕をしているセイディが3階にいる老人アザ・シドニーの
100歳の誕生日だからとご馳走を持っていこうとすると
主人が「塔へ行ってはならん」と怒る
可哀想に思ったナンシーはご馳走代を払い
自分でシドニーのもとに持っていくととても喜ぶ
ベス、ジョージ、セイディも呼んでお祝いする


●いがみあう家
シドニーは燈油ランプの考案に夢中で末娘が焼け死んだため
妻は2人の男の子を連れて実家のプーントン家に帰った
それ以来、両家は仲たがいしている
ナンシーはフランクが庭になにか埋めているのを見て不審に思い
掘り返すと、シドニー老人の私物が入った箱が出てくる
シドニー老人の財産が狙われていると推理する

孤児院からセミット夫婦に引き取られたセイディは
毎日いじめられ、給仕の給料すらもらえていないため
ナンシーは彼女の出生を調べてあげると約束する
●遺書
シドニー老人は死ぬ間際に遺書の書き換えをカーソンに頼み
信用のおけるヒル氏を立会人とする
シドニー老人の小切手は長い間、セミット夫妻に横取りされていた
ピーターとジェコブは遺産欲しさに醜く争い
ベスとジョージにもナンシーと仲良くするなと禁止する
シドニー老人の死後、レストランを売る計画を立てるセミット夫妻
遺書には遺産の大半をセイディに譲るとあり、みんな驚く
セミット夫妻は急にセイディに優しくして、遺産を横取りしようと企む

セミット夫妻はシドニー老人のモノを密かに持ち出して
小屋に移していたのを見つかる
シドニー老人の私物がある塔は封鎖され、ナンシーが見張りを頼まれる
燭台や聖書の影に重大と思われるモノを見つけるがそのままにしておく

セイディは本当は正当な相続人なのではと思い
セイディがいた孤児院をヒル氏に調べてもらう
ピーターとジェコブが雇った弁護士はカーソンに相談し
事件を引き受けるのを断る
セミットは塔に忍び込み、ナンシーに眠り薬を嗅がせ、セイディを誘拐
ナンシーの友だちのネッドが言っていた
セミット夫妻を雇ったホテルに行くともう出て行った後
きっとまたロウソク亭の塔に戻ったのだと推理して、はしごをのぼると
セミット夫妻がセイディに、シドニー老人の金のありかを教えろとムチで打っている

●塔の秘密
ピーター、ジェコブ、カーソン、ヒルが助けに入る

ナンシーが見つけた手紙にはセイディの孤児院を
シドニー老人がずっと支援していたことが分かる
プーントン夫人は交通事故で亡くなり、奇跡的に助かった子どもがセイディ
本名はサラ・シドニー・プーントンで、ジェコブの孫娘と分かる
両家は争うのをやめて、セイディは遺産で
シドニー老人の思いがつまったロウソク亭の地所と建物を買うことにする
■かくされた暗号 ギルバート・コクラン原作
登場人物
サリー・グラハム
ラトール夫人
セレステ メイド
アナトール コック
シモンズ 召使頭
ラリー・ブラウン ラトール夫人の孫
ヘレン・マーシ夫人 目利きの陶磁器店主
●サリー・グラハム

金髪、青い目、そばかすのあるサリー
両親が亡くなってから叔母のケート・ブァン・タィルと暮らしていたが
仕事でシカゴに行く間、叔父のケネスに預けられる
●叔父の骨董店

フランス人女性セレステが警官に追われ、小男に負傷させて逮捕される
セレステは隣りのお屋敷のメイドで、ラトール夫人は近頃亡くなった
セレステは時々、ケネスの金庫に大事なものをしまってもらっていたため
なにか預けようとしていたのではないか?
店の陳列台にある人形が少し乱れているほかは異常なし
●アフリカ人形
ヘレン・マーシ夫人は店のアフリカ人形が気に入って買っていく
ボロを着た男が入ってきて、コーヒーとサンドイッチを恵んでくれと頼む

サリーはラトール夫人の孫ラリーと仲良くなり、ミス・ブラントの別荘で週末を過ごす

翌日、ケネスの店に強盗が入り、瀬戸物が壊された
セレステが人形に盗品を隠したのを狙ったのかもしれない
昨日来た浮浪者が倒れたフリをして
サンドイッチを押し付けてカギの型をとり、合鍵を作った?!
人形を買ったマーシ夫人も縛られているのを発見
人形はタバコ長者のシナッポが買って行った

今夜、リスボンに発つため、荷物はしまってしまったが
どうにか見つけると、人形の底に保管伝票が詰めてある
ニックとシモンズがそれを取ろうとしているところに
警官が来て逮捕される
伝票はラフフェット元帥の肖像画
けちなラトール夫人は、ためこんだ金を絵の裏に隠した

遺産を相続したラリーは、苦労してきた両親をラクにしてあげられるが
それより、また別荘で遊ぼうとサリーを誘う
■解説 白木茂
キーンの書いた最初のナンシー・ドルーシリーズは『古い柱時計の秘密』
むごたらしさやグロテスクな描写がなく、読後に爽やかな感銘が残るのも人気の理由