『おや、翁さん、こんいちわ、穏やかなお天気でウオーキングですね。ええ、これは何ですか？、頂けるのですね？、何かしら？、これは松前漬けですよね？、でこれは？、きんしょうばい（金松梅）ですか？、佃煮のふりかけですよね？、ホホホホ。ご自分で手間を掛けてお作りになって？、驚きました。温かなご飯に美味しそうですね』
『どうも、弘子さん、今日はいくらか凌ぎやすいわ。弘子さんには一人暮らしのサポート、食べ物の差し入れや買い物をして貰って、美味しいかどうか少しばかりのお礼で、ファハハハハ。金松梅は醤油、酢、砂糖に醤油の調味料に、塩昆布、ゴマ、煮干し、花カツオを適当に混ぜた即席。デパートで有田焼などに入れられた高級品とは些かね』
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『松前漬けは出来合で計り売りで売っていますが、これ、スルメと昆布の他に、数の子にニンジンとショウガの千切りが入っているようですね？、目で見ても美味しそうですよ、ホホホホ。差し上げたのは我が家の田舎料理のお裾分け、恥ずかしいですよ。しかし、どこでいろいろな料理を覚えられるのですか？』
『調味料の味加減は極めてアバウトで、酢は日持ちをさせるために、結構使うな。料理はゲームみたいなもので、美意識はないし、味に当たり外れがあり、食べずに捨てることも、ギャハハハ。松前漬けと金松梅、食べたら胃腸薬を飲んでおいた方がいいよ。夕飯？、夕食はカレーを支度をしてきたので、またご馳走になるわ』
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あとがき＝病弱の哀妻を助けての専業主夫、スーパーを徘徊、商品の料理方法を盗み読み（カメラで）して料理のヒントだよ、ガハハハ＝＝放念の翁