『もしもし、ええ、誰なの？、あら翁さん？、わあ暫くね（高校同
窓）。今どこにいるの？、私のマンションの下のスーパーストアの駐車場？、窓を開ければ見える？、ホホホホ。～～～手を振っている？、私は目が悪いし９階からでは見えないわよ。で、お買い物はこれから？、終わったら上がってくるでしょう、こない？』 
『ガハハハ、暫くだね、マンションを見上げて元気かなと思って。先月イタリアに行ってきた？、相変わらずに独身貴族は羨ましいよ、土産が届かないね、ハハハハ。買い物はこれからだが、声を聞いたからいいわ。数日前に医大で酒本君に会って、中山道を友人とテクテク歩いているそうで。そうだ、先週は睦子さんからも電話があったよ、声だけは元気で』
『美味しいコーヒーとイタリアのお菓子をご馳走するから、高いところは怖いから嫌、
以前は寄ってくれたのになぜ？、私の魅力がもうない？、ホホホホ。酒本さん？、ああ、高校の先生だった方ね。睦子さんは元気だった？、会いたいな。ご主人が亡くなったそうだけど、息子さんがクリニックを開業したそうで』
『いろいろと話しもあるだろうが、そのうち、千代さんや和子さん、それに酒本君や磯部君らと睦子さんが食事会を考えているようだから、その時にゆっくりだな、ファハハハ。俺は元気だよ、毎日老々介護をしながら作業で汗を流し、そのご褒美にゴルフ、以前のようにみんなで一泊旅行に出かけるのはもう無理だよ、ハハハハ』
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
あとがき＝気心が通じる昔馴染みだが、元気でいることの確認、それで良しだな、ファハハハ＝＝放念の翁