「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

GWにて9連休突入

2006年04月28日 | 製薬会社な日常
明日からゴールデンウイークにて9連休突入!
お客さんと向き合う商売じゃなくて助かったと思う瞬間。
なんも予定が決まってないけどさ…

身近で買収

2006年04月26日 | 製薬会社な日常
友人の会社が買収されると、日経に書いてあって
ビックリしました。製薬会社じゃないんですけど。

親会社の選択と集中により、切り出された形のようです。
買収先も日本の大手企業だからリストラの嵐が吹き荒れるわけじゃないだろうし
まあ、良いのかな?詳しくは聞けなかったんですけど。

そういえば、ゼファーマの買収って大正の方が第一三共より
金額面では条件が良かったらしいじゃないですか。
だけど、第一三共に決まったと。
それはなぜかというと(あくまで推測ですが)
ゼファーマにいる従業員さんにとって良い条件だったからということですよ。
第一三共の友人に聞いたところだと。

休みなので・・・

2006年04月23日 | 製薬会社な休日
先輩のお家に遊びに行ってきました。
そしてお子様たちの笑顔に癒されて帰ってきました。

一番以外だったのはもっともこのブログを読んでなさそうな
Kさんがちょこちょこチェックしていて、かつそれを参考に
株を買っていたことですな。
たしかに入社してから製薬株の上がり下がりが、だいたい想像どうりだったから
(でもメルク大暴落とかはもちろん予想外)
今後もそうなら予想に乗っていただいても良いのですが…

株をやるというイメージがある人ではなかったので
「何ではじめたんですか?」と聞いたら
「仕事が暇になったから」との事
この人会社のパソコンで仕事中に株価チェックをしています。
そうか、さてはこのブログも会社で見てるな。

お薦めした会社が大暴落しても責任取りませんよー
ご利用は計画的に!

医龍

2006年04月20日 | 製薬会社な日常
今、坂口憲次さん主演の「医龍」を見てるんですけど
こんなストーリーが挟まれているんですね。

ガン患者さんに毒性の強すぎる抗がん剤を使っていて
患者さんが苦しんでいる、それでお決まりのとおり
担当医師は製薬会社の接待漬けのためポジティブデータを取りたい
患者の苦しみは気にしていない、というお話です。
ガンの縮小が見られれば医師の主観でポジティブデータにする
というストーリー。

正直、主に生活習慣病の知識しかないのではっきりとしたことは
いえないんですけど、いかにガンとはいえ2重盲検はやるはずですよね?
例え、サイドエフェクトが強すぎて医者にわかるとしても
そんなにはっきりとした副作用が出る薬を押せるわけ無いと思うんですが。
だいたい、そんな客観性の欠ける指標で臨床試験の認可が下りるのか?

ガンは他の薬と違って実質PhaseIIまでだったと思うんですが
イレッサにせよガンの縮小は見られるけど、延命効果が認められない
ということで、ヨーロッパの認可は無くなったはず…

ドラマにクレームをつけてるわけじゃなくて、実際のガンにおける
臨床試験では何を指標にしているのかなと思って…
たぶん延命率がメインだと思うんですが、誰か知っていたら
教えてくださいな。

あ、あとこうゆう風に製薬会社が患者さんをモルモット扱いしている話が
受けやすいんですかね?悲しいことですねぇ。
「金儲が一番の会社」みたいなイメージ。
たとえ金儲けが一番でも
(SIUは断じて違いますよ、だいたい研究者は儲からんよ(涙))
臨床通過して上市した後に、副作用がわかって認可取り消しになったら
ものすごい損害だってばさ。COX-2の事例を見ればわかるじゃん。

だいたい製薬会社ってのは悪者ですからね。
バイオハザードに出てくる製薬会社「Umbrella社」にいたっては
人類を滅ぼしかねない生物兵器まで作り出しますからね…トホホ。

補足
医龍
同名漫画をドラマ化したもの。
漫画はなかなか面白いのでドラマを見てみたんですが
今回見た分にはけっこう面白かったです。
阿部サダオの麻酔医はちょうどいい怪しさではまり役。

なんか漫画だと「バチスタ」をネタにすることが多いですよね。
心臓の簡単な生理学を知っているものとしては
心筋を切って、小さくしてからつなぐってのは驚異的です。
つないだところも洞房結節からのパルスをきっちり伝えていくとは…
ブロックとか起こらないのかな?

うらやましい日々とお勧め雑誌

2006年04月19日 | 製薬会社な日常
いろいろな事がはじまる4月、皆さんはどうお過ごしですか?
新人さんは仕事に慣れてきたでしょうか?

SIUの会社ではしばらくの期間
「新人さんを遅くまで拘束しないこと」という
決まりがあって、新人さんは早く帰ります。
いいなー、うらやましい日々。

SIUもそうでしたが、激務の研究室にいた人たちは
(製薬会社の研究職になる人はこうゆう人が多いと思う…)
夕方6時とかに帰ってきても信じられないくらい
時間が余ってしまって、途方にくれがちです(笑)
SIUはそうでした。今ならいくらでも遊ぶんですが。

昨年、仕事に情熱たぎる新人さんは
早く帰らずに図書室で調べ物をしていたのを思い出しました。

というわけで、新入社員のみなさん・もしくはこれから製薬会社に
入ろうとする学生さんのタメに(なるかわからないけど…)
SIUが日ごろ図書室で読んでる和雑誌を紹介したいと思います。

和雑誌

けっこう好き
最新医学
バイオクリニカ
日本臨牀
分子と臨床をつなぐヒントが書いてあったりします。

New Current
製薬会社による開発情報(前臨床を含む)を学会・論文・プレスリリースから
抜き出し、まとめている雑誌。慣れると面白い雑誌です。
ちなみに大学の図書館に置いてない気がする…

なんとなくめくる
蛋白・核酸・酵素
細胞工学
両方とも大学時代から読んでいたので

Nature digest
日本薬理学雑誌

いざ書くとなるとなにを読んでるか、忘れているな。


洋雑誌

洋雑誌は「これくらいチェックできたらいいのになぁ」
という願望が多々入っております。


科学・医学全般雑誌
Nature
Science

基礎医学(科学)雑誌
Nature Medicine
Nature Drug Discovery
Nature Genetics
The Journal of endocrinology
J.B.C
Mol.Cell
PNAS

たまーに読むもの
Nature Biotechnology
Nature Neuroscience
Nature Molecular Cell Biology

臨床医学系の雑誌
JAMA(Journal of American Medical Association)
NEJM(New England Journal of Medicine)
JCI(The Journal of Clinical Investigation)
Lancet

専門誌
各疾患の専門誌になると際限ないですが
ちょっとだけ

高血圧
Hypertension
Hypertension research
(その他AHA系の雑誌)とか

糖尿病
diabetes
diabetes careとか

肥満
obesityとか
なんか全部そのまんまだな…(笑)

その他、中枢疾患・ガン・疼痛など自分の専門ジャーナルのチェックを
お勧めします。

あとは何かな?
気づいた時にアップデートします。

映画と英語

2006年04月16日 | 製薬会社な休日
野暮用で実家に帰って来ました。
用事はわりと簡単に済む事なので
一人映画へ。
一日で2本を見る「勝手に二本立て」なんと贅沢な!
社会人になってよかった!
見た映画は「プロデューサーズ」と「有頂天ホテル」
どちらも面白かったです、お勧め。

びっくりしたのが「プロデューサーズ」を見ていて
簡単な英語なら字幕無しに聞き取れたことです。
それこそ、どこぞの英会話教材のうたい文句のように
「意識していないのに勝手に英語が耳に入ってくるんです」みたいな…
いつもは断片すら聞き取れないので、聞き取る努力なんて放棄していました。

実はニンテンドーDSを三月半ばに買ってから「英語漬け」というソフトで
英語の聞き取り&書き取りをほぼ毎日やっているのです。
いまレベル6まで行っております。実力判定では
(そうゆうゲームも付いているのです)
「AA」グレード。「海外でショッピングが困らない程度」にまで
上がりました。まあ、実際は確実に困る自信がありますが(笑)

今回見た映画がミュージカルということもあって聞き取りやすい
ということもあるのでしょうが、これにはびっくりでした。
継続は力なりですね。

ちなみに実家のコタツでずーと「英語漬け」をやっていたら
母が興味を持って「やらせてくれ」と言いだし
さらに「これ欲しい、買って」と、どっちが子供かわからない発言を
し始めたのですが、いつも親孝行できないし母が物をねだることは少ないので
近所の山田電機へもう一台購入しにいきました。
「濃いブルー、ホワイト、薄いブルー」のうち母が欲しがったのが
「薄いブルー」しかし、残っているのは「ホワイト」のみ。
母に「どうしてホワイトはいやなの?」と聞くと
「白は汚れるから」との事。
奥さん、鍋とかじゃないんだから油汚れとかしないから…
違う色を売っている店を探しても良かったのですが
機能は同じだからということを納得してもらい、結局ホワイトを購入。
結果、ニンテンドーDS liteの3色中2色がSIUの
家にあるという状況に(笑)

別件で夜に再度、山田電機に行くとニンテンドーDS liteは
すべて売り切れていて「入荷未定」との事。
自分用を購入する時もそうでしたが
SIUはニンテンドーDS liteの引きが異常に強いらしいです。

次のTOEICは多少はいい点取れるかしら…

新人さん来るかな

2006年04月15日 | 製薬会社な休日
皆さんの会社には新人さんが来たでしょうか?
SIUの職場は来週来るらしいです。
新人さんはやっと眠い研修を乗り越えて
職場配置になるわけでドキドキでしょう。

最初から飛ばしすぎないでボチボチがんばっていってくださいね。
ちなみにアドバイスとしては「挨拶」をどんな時もしましょう。

「おはようございます、こんにちは、お先に失礼します」
これらを口うるさいほど連呼することが「感じのいい若者だな」
好印象を与えるコツです、いやほんとに。
日本の企業っていうのはそういうものですよ。

会社の事が何もわからなくても、あいさつがきちんとできる。
これが新人に求められる「最初の仕事」です。

今日思ったこと・・・

2006年04月12日 | 製薬会社な日常
仕事をしていて思ったこと
「SIUは時間配分が下手である」

「身銭を切る」という言葉はあります。
「何かを得るためには、自分の大切なお金を使用してみる事が必要」というような
文脈で使います。
SIUは貧乏暮らしが長かったせいか、わりとこの言葉は生活に浸透しております。

でもこうも言います「Time is money」
この説によると大切なお金と時間はイコールです。

そこでこう言う言葉を創作してみます。
「身刻を切る」(ミドキと読んでください)
「何かを得るためには、自分の大切な時間を使わなければならない」というような
意味を持たせたいです。
「お金は大事にしていても、時間は大事にしていないのでは?」という
自戒の念をこめた言葉です。

人生生れ落ちた時から、いつ終わるかわからないけど
必ずいつか終わる砂時計を背負っていきているわけです
ならば、その砂時計の砂が落ちきる前にたくさんの喜びを
獲得したいな、と思うSIUでした。

ハチミツとクローバーを読む

2006年04月09日 | 製薬会社な休日
休日を有意義にするために
漫画喫茶にて「ハチミツとクローバー」を8巻まで読破しました。
「切ないよー、切ないよー」と一人ブースでのたうちまわるワタシ。
あれだなこれは、大学を卒業して人生経験がいろいろあるからこそ
より切ないなこれは。

大学の授業にたとえれば、必修の単位に当たるであろう
このマンガを押さえたことは、個人的には非常に有意義でした。