「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

一段落はまだとおい

2007年02月28日 | 製薬会社な日常
「冬三昧には、まだ~とおい~」というDreams Come Tureの歌がありますが
今のSIUの状態は「一段落には、まだ~とおい~」という感じです。
というわけで、忙しいのが終わったわけではありませんが
何とかかんとか、ごまかして過ごす日々。

とりあえず日々の時間管理がうまく行っていないので
(以前の日記でさんざん「あーしよう、こーしよう」と書いていたくせに_涙)
どうにかしたいのですが、いくつか考えているのですが
そこに割く時間的なリソースもないので、ホントにどうにかせねば。

簡単に出来そうで今計画していることの一つが仕事に「ほぼ日手帳」を使おうかな
ということ。「ほぼ日手帳」とは「ほぼ日刊イトイ新聞」という
糸井重里さんのサイトから生まれた手帳です。

今までプライベートでこの手帳を使っていたのですが
春始まり(4月始まり)の手帳の販売が行われているということで
もう一冊買おうかなと思ったしだい。使いやすいんすよ。

ちなみにどんな手帳かというのは「ほぼ日手帳」でググって
貰ってもいいですし「ほぼ日手帳の秘密2007(幻冬社)」という本も出てます。
ちなみにSIUは時間管理をどうにかしたいなぁ、と思い色々本を物色している時に
この本を見つけ、手帳を購入するにいたりました。
いろんなヒトが好き勝手使っている具体例が載っていて
手帳3日坊主のSIUにも良かったんですよね。

ホントは仕事の時間管理に使おうと思っていたのですが
いつの間にかプライベート専門手帳になっていました(笑)

現在もプライベートで充分使いこなせているとはいえませんが、それを
許してくれる懐の広さも含めていい手帳、非常に自由な手帳だと思います。
でも今使っている手帳に仕事の予定を書き込めるほどは余白が無いですタイ。

というわけで、今週末にでもロフトに春始まりの「ほぼ日手帳」を買いに行く予定。
あ、ちなみにこの手帳はネット通販かロフトでしか手に入んなくて
いまネット上だと売り切れだそうです。
と、とってもお勧めしていますが、ほぼ日刊イトイの回し者ではありません(笑)

そのうち研究を含めた仕事をうまく廻す、時間管理術を書くにいたりたい
と切に願います。

さらに無理やり遊ぶ

2007年02月27日 | 製薬会社な日常
忙しい時ほど無理やり遊ぶ、というのがSIUの一つのポリシーであるわけですが
(「忙しくない時でも遊んでるでしょ」という突っ込み、正解です_笑)

気晴らしの一つ、映画に関して
「幸せのちから」と「ドリームガールズ」を見たことはすでに書きました。
それに加えてその後1週間+αで
「それでもボクはやってない」
「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」
「マリーアントワネット」の3本を見てきました。
SIUよ、オマエ本当に忙しいのか?(笑)

「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」と「マリーアントワネット」は
先週土曜に勝手に二本立てにして見たのでさすがに疲れ
「それでもボクはやってない」は仕事を無理やり終わらせて平日の
レイトショーに行きました。この日はこうでもしないとブチ切れて
しまいそうだったので…(仕事に対してね)
ちなみに土曜は映画の前にゴディバでチョコリキサー(チョコシェークのようなもの)を飲み
映画が終わったらまたゴディバににいきアイスを食べるという
肥満へまっしぐらの道を辿ってみました。
誰かサノフィアベンティスの抗肥満薬:Rimonabant(綴りあってる?ちなみに薬理作用としてはCB1受容体に効く)を
こっそりSIUに下さってもかまわなくてよ(笑)

チョコによって一過性の血糖値上昇、それに伴う膵β細胞からのインスリン分泌を
がっつり感じながらの映画でした。さて…

「それでもボクはやってない」はいろんな意味で面白くタメになる
考えさせられる映画でした、ありきたりな言葉で言うと「司法の矛盾」を
考えさせられるというか…、具体的には世間に疎い母に「この映画は見たほうがいいよ」と薦めました。
そんな映画(どんなだよ?)、すごーく単純に言うと捜査機関にも
司法にも限界があるという話です。

「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」は見るつもりは当初無かったのですが
平井堅さんがラジオで「すごく面白い」といっていたのに
興味を持って鑑賞することに。製作はある一定年齢層以上に
非常に懐かしい「私をスキーに連れてって」「彼女が水着に着替えたら」を
作ったホイチョイプロダクションです。
ちなみにSIUが幼少のころ姉が三上博さんのファンだったため(時代がわかるなぁ)
「私をスキーに連れてって」をビデオで何度も見せられた記憶があります。
さて内容ですが、なんというか単純に面白かったです。
肩の力が抜けているところも含めて。初老の阿部寛さんが渋かったし
何より広末涼子さんの競泳水着姿もセクシーでしたし(笑)

しかしながら今年に入って映画は5分の4が一人で見ているのですが
(「寂しい人…」って言った人、『正解!』(笑))
この作品は友達や恋人とに見に行って、大笑いするほうが良いですね。
あ、今思い出したけど隣に座っていた中学生(高校生?)カップルの
男の子が映画の最中なのに隣の彼女に対して発情しており
なんというか、痛かったと言いましょうか・・・
というか、それに気をとられているワタシもどうなの?という感じですが(涙)

「マリーアントワネット」はけっしてつまらなかったわけでないのですが
2007年度初、映画を観ながらウトウトした作品でした。
まあ、その日の2作品目だったせいもあるかな?
ファッションとかその当時時代感・一人の少女としての
マリーアントワネットという捕らえ方は面白いのですが
なんとなく趣味に合わなかったなぁ。

というわけで2007年に入って見た映画を良かった順に並べると
「それでもボクはやってない」=「ドリームガールズ」>「幸せのちから」>
「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」>>「マリーアントワネット」という感じでしょうか?

しかし久しぶりにブログを書いたのに、まったく仕事のことを書かないあたりが
今の自分の心情を表しているようで興味深い。

無理やり動いてストレス発散

2007年02月21日 | 製薬会社な日常
なんか今週忙しくて壊れているSIUです、こんにちは。
やっぱ土・日とがっちり会社に行くと調子がよくありません。
まあ、実験と書類で一杯一杯なのだから仕方がないが…
以前、提示した仕事をうまく廻していく方法なんて
ほとんど停止しております(涙)
うまくいっているのはref2000位か?
ホントサイコーのソフトですな、これ。

さて忙しいからと言って早く帰ってウチでゴロゴロしていても
余計ストレスが溜まるばかりなので、無理やり動くのがSIUシステム。
先月見た「幸せの力」(ウィルスミス主演)に続きまして
レイトショーで今年2回目の映画見てきました「ドリームガールズ」。

面白かったです。ビヨンセが最初オーラがないのに
だんだんオーラが出て行くというところがすごいよね。
あとデスチャも三人組ですし、解散もしましたので
けっこう自分の身を思いながら演じてたのでは…

ネタバラシにならないよう細かくは書きませんが、エフィ役の
女性も良かったですわ。名のある女優さんかと思ったら
アメリカンアイドル(アメリカ版、浅ヤンみたいな物)から
でてきて、初映画だそうですよ。

ちなみに「幸せの力」も面白かったですが、いい話と言うよりは
ワーキングプアーの問題が真っ向勝負ででてくるので
ホント辛い。見に行くことはお勧めしますが
元気な時に行ったほうが良いかも。。。

家に帰ったらもう日付が変わっていましたが、それでもやっぱり
遊ぶことが明日への活力を生むのよね。。。

お里が知れるわ(海原ゆうざん風に読んでください)

2007年02月20日 | 製薬会社な日常
自分は普段おしとやかにしているつもりなのですか(会社ではね)
どうも氏素性が悪いと言うか、お里が知れるというか…

予定時刻をとっくにオーバーして数種類の細胞の継代および培地交換を
行い、自分ひとりしかないなくなった居室にて書類作業をしていると
ちょっとしたミスをしたときに言う言葉が
「ふざっけんなよ」とか「マジありえねーっ、つーの」とか
「あー、ホントもうマジでむかつく」とか「このパソコン壊してー」
とか他のセリフは自主規制ですが、まあ…品が無いのよね(笑)

一生懸命仮面をかぶっていても、ピンチの時に本性が出るという
悲しいお話でした(涙)

ブリストルとサノフィ合併中止…?

2007年02月15日 | 製薬業界トレンド
ブリストル(Bristol-Myers Squibb)とサノフィ(Sanofi-Aventis)が
合併という報道を先日話題にしましたが⇒
サノフィとブリストルが合併報道です 2007年02月01日


この話が撤回らしいです
ニュースソースはロイターかなんかだったと思うのですが
簡単に検索したところ見つからないので
(ネットの海にもぐるにはすでに眠い)
とりあえずソースは載せずに速報だけとします。

ばれんたいんでーきっす

2007年02月14日 | 製薬会社な日常
バレンタインデーでしたね、本日。
皆様はどんな水曜日でしたでしょうか?
SIUは元おにゃんこ(って今の子は知らんだろうな)
国生さゆりさんの「バレンタインデーキッス」
アタマに張り付いて離れない(涙)
(言っておきますが、SIUはおにゃんこの全盛世代ではない
もっと後の生まれですよ…たぶん_笑)

でも実はバレンタインの曲といえば松任谷由美さんの
「Valentine’s Radio」の方がSIUには思い出深いのです。

この曲はSIUがその昔(小学生時代?)、家族スキーに行く時に
良く車の中でSIU姉*がかけていたのです。

実はタイトルを先日まで知らなかったんですが
ちょうど先週末の盛岡学会に行く途中、i-podでこの曲がでてきて
「なつかしー」とタイトルを確認したら「バレンタイン」という
言葉が入っていたしだい、タイムリーだな。

実は今もエンドレスリピートしながら記事を書いてます。
(ある意味「リフレインが叫んでいる」(笑))
というわけで、初めてきちんとした歌詞を
今読みました↓

「仲直りしたあの日のように    
うでで目覚めた夜明けのように
もう一度やさしく素直になりたいの  
あなたに伝える On the RADIO
(中略)    
疲れた日々はお休みなさい    
私のもとにおかえりなさい    
もう一度いちから一緒にやりたいの    
あなたに捧げるハ-ト(後略)」


…かなり胸に響いて来るんですけど。
切な、泣いていいですか(笑)
特にこの辺↓

「もう一度やさしく素直になりたいの(中略)    
疲れた日々はお休みなさい
私のもとにおかえりなさい
もう一度いちから一緒にやりたいの(後略)」


…号泣(笑)歌詞を聴いて
「もう一度、一緒に…なれなそう」に感じてしまうのは
SIUの人生経験とはまったく関係…ないやぃ(涙)

なんか皆さんの「愛の記念日」に独り者で生きていく
予感がバリバリ湧いてきました…
明日も実験がんばるかな、どうせ今週休日出勤だしね(涙)

ちなみに先日、こんなコンテンツも書いていますんで良かったらどうぞ⇒
製薬会社のバレンタインデー 2007年01月30日


<補足>
SIU姉
SIUに対し「あんたの足バッタみたいよね」とか
「あんたなんか科学者じゃない」と
非常に忌憚の無い、建設的な意見を言ってくれる
血の繋がっているらしい女性。
とっても仲の良く、何一つ軋轢の無い…ということにしておこう(笑)

「課長 島耕作」への一考察

2007年02月13日 | 製薬会社な日常
本日「うたばん」を見ていたときに、木村カエラさんの言葉に妙に納得した。
(関係ないけど木村カエラさんって、SIUの友人U子さんに似ていることに、今日気付く)

木村カエラさん談
「最近『課長 島耕作』にハマってるんですよ
(中略)
島耕作って『出世欲』はないけど、『性欲』がすごいんです(笑)
(中略)
なんか男の人って、頭の中こんな妄想ばっかなんですか?」


SIUは「課長 島耕作」は一通り読んでいるのですが
(っていうか、実は「取締役 島耕作」まで読んでいる_笑)
「『出世欲』はないけど、『性欲』がすごいんです」という
コメントは言いえて妙だと思う(笑)


あと「男の妄想爆発」ってトコも。
まあ女性でもオトコのヒトが付いてこれない
「妄想爆発」な漫画もあるわけですし
(痛い目に会いたい方は「快感フレーズ」とかを読んで見ることを進める)
どっちも、どっちですけどね。

ここの夫婦は奥さんの方が大人びたマンガを書くと思う。
(ちなみに柴門ふみさんです)
もっと補足するなら、旦那の方はビジネス漫画が多いが
ビジネスマンの経験は非常に短いらしいですわ。

盛岡へGO!(東北初出張編)

2007年02月08日 | 製薬会社な日常
本日はやっつけ仕事にて午前の業務を終わらせ
午後半休を取って、出張先の盛岡へGO!でございます。
とは言え、やらばならぬ事も多く、細胞のMC(メディウムチェンジ、培地交換)やら
本日中に必ず出さねばならぬ、書類だとかをガシガシやってました。

「細胞種が4種もあるから、培地交換がめんどくさいんだよ!」と
いわれの無いイラツキを覚えながら、何とか業務終了したのは
13:30ごろでした、午後半休だから1:30はサービス残業ですが
太っ腹なSIUは気にしないことにします。
なぜなら会社のお金で東北に今日からいけるので
いつものサービス残業よりはぜんぜん気持ちが良い(笑)

会社を飛び出、電車を乗り変え、新幹線のホームへ飛び込むSIU!
(飛行機にしようかと思ったのですが、盛岡駅が飛行場から遠いのと
雪で着陸が出来ない危険性を考えて、飛行機止めました)
ホームにはすでに新幹線の姿が!
時計を見ると21分「席を取った新幹線はたしか20分台だった…」
あわてて飛び込もうとするも、やな予感が…

新幹線のドアのところにいるおじ様に
「こっ、この電車ッ盛岡行きますかっ!」
「いや行かないよ(冷静な口調)」
・・・(流れる沈黙)
プシュー(しまるドアの音)
次の電車でした、テヘッ
(←我ながら、いい年なんだからこのコメントはどうかと思う)
しかし、2分の1くらいの確率で出張先にたどり着けない危険性を
味わっているのは気のせいだろうか?いや、無い(反語)
(↓この辺を参考のこと)

北の国から(その零)
(北の国の話が全部読みたい方は2005年9月の記事一覧へどうぞ)

しかしながら今回の出張は違います、なんと仕事の隙を見て盛岡の
美味しいお店(冷麺やわんこそばや焼肉など)をネットでチェック済みです!
(だから仕事が進まないんだろSIUよ、という突っ込みは却下_笑)
SIU史上こんなことは初、うまいモン食えたらいいな。

あとは真面目な試みも今回の出張では行っていて
事前に配布されている要旨集をスキャニングして
全てワードに落としてあります。
何でこんなことしているかというと
たいていにおいて『学会出張報告書』というのは
「要旨集を書きうつす」+αで聞いてきたことを
書き足すということが多かったりします。
(↑新社会人のやってはいけませんよ、ダメ見本です_涙)

なら発想の転換で最初から入れてやろうじゃないかこの野郎(誰?)と
思い、パソコンに入れてしまったしだい。
これなら当日要旨集にメモしたことを出張先ですぐにパソコンに落として
『出張報告書』の作成に入れます。そうすると報告書の遅延が無くなる…はず(笑)

ちなみに「家に帰るまでが遠足」とは良く小学生のころ言われましたが
「報告書を出すまでが出張」とするならば、ワタシはまだこっそり
出張中のものがあります…(涙)

というようなことを、いまホテルのロビーにて書いているのでありまする。
寒くなってきたので本日はこの辺で…、おやすみなさい。

変な習慣(手を頻回に洗う)

2007年02月07日 | 製薬会社な日常
普通の人は「会社から帰ってきたら手を洗う」ですよね。
でもSIUは「会社を出るとき(帰る時)も手を洗う」のです。
なぜか?それは製薬会社の研究という性質上、そりゃあもう
得体の知れないものを扱うからです。

どんなものを扱っているか?
ドクロマークが付いた薬品や効果がわからない
世界で始めて合成された化合物、
発がん性のある試薬、さまざまな臓器、
または大腸菌や(いちおう人間に感染しない)ウイルスなど
そりゃあもう得体が知れないものたちばかり(笑)

そんな理由で家に帰る時は必ず手を洗うのですよ
そうでなければ、彼らと一緒に家に帰ってしまうのです(涙)
普通の会社員はそんなことして無いよなぁ、と思ったしだい。

帰る前だけでなく、実験室からもどってデスクで仕事する時には
手を洗います。居室ではお茶も飲めばご飯も食べますから。
しかし飲食物に多少混入していたら…
科学者の寿命が短い(特にバケ学)という話を聞いたことが
あるのですが、妙に納得してしまいました。

というわけで、研究者を妻や恋人に持つ男性は
多少、相方の手が荒れても「仕方が無いなぁ」と思ってあげてください
たくさん手を洗う(と思われる)職業なのですから。
そうでなければ長生きしてくれないかも知れませんよ(笑)