「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

明日・アス

2005年03月31日 | 製薬会社な日常
明日、アステラス*が誕生です。
もう藤沢は上場廃止していますね。

アステラスホームページ↓
http://www.astellas.com/jp/

What's NEW という欄に
「2005/04/01 アステラス製薬ホームページを開設しました。」
って書いてありますけど、すでに2月末にはHPありましたけど…
試作段階だったんでしょうか?2005年02月27日のブログ

何はともあれ、世界と対等に戦える会社になるといいですね。

<補足>
アステラス製薬*
ご存知、国内でグローバルメガになり得る数少ない会社。
「打倒・武田!そして世界へ」が合言葉
(すみませんSIUが今勝手に作りました)
合併会社名の由来は「明日を照らす」ような会社を目指してと
新聞で社長さん(竹中さん)が言っていた気がします。
社内では「天照(アマテラス)みたいでヘンだ」とか
「藤沢+山之内でフジヤマ製薬でいいじゃないか」とか
言われてるとか、いないとか・・・
海外では「アストラ(ゼネカ)とまぎらわしい」と言われたらしい。
個人的には一般薬を販売する会社「ゼファーマ」の響きが
どうしてもヤンキーくさい気がする。
アステラス製薬の合併後、本社は日本橋(東京)
山之内・藤沢はお向かいさんなので仕事はやりやすそう。
道修町(大阪)では関西系製薬企業が少なくなってしまって
寂しげです。
研究所はいくつか統廃合されるようです。
(2004.12.25)
研究所内でも領域によって
筑波の人が大阪へ
大阪の人が筑波に動いてるようです。
あと全社的に早期退社を募集したら
何百人単位で退職したそうです。
(2005.3.31)

ポケモンがガンを調節

2005年03月29日 | 製薬会社な日常
今日は、ちょっと気になった記事を一つ

◇Nature Reviews Cancer 3月号より◇
□□□□□  HIGHLIGHT   □□□□□
■腫瘍抑制因子
 カードの家
ARFをはじめとする腫瘍抑制因子は、さまざまな
細胞活動を調節する多機能タンパク質である。
では、何がその腫瘍抑制因子を調節しているのだろうか。
Pier Paolo Pandolfiらは、
「Pokemon」
という転写因子が、ARF(おそらくはその他の腫瘍抑制遺伝子も)の
発現を抑え、腫瘍形成を助長することを明らかにしている。
<http://www.naturejpn.com/go.php?id=785>
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


「ポケモン」がガンを調節しているそうです(笑)
ネーチャーのサイトでは、積み重ねてるカードの写真が
載ってるんですが、そのカードがちゃんと「ポケモン」です。
論文のファーストオーサーは「Maeda T」さん
やっぱり名付け親は日本人なんですね。

<補足>
ポケモン
日本発の有名アニメ。
アメリカでも大人気
米では「ポッキ・モーン」って
子供が言ってました。
ちなみに主人公の「サトシ」は
英語に訳すと「アッシュ」になる(笑)
なんでモンスターの名前は変わらんのに
主人公の名前は「サトシ」→「灰」に変換されるのだろう…

自分の体で実験(笑)

2005年03月26日 | 製薬会社な休日
今飲んでいる抗ヒスタミン錠の
血中濃度推移のデータを見たんですが
かなり急激に上がってから六時間くらいで
1/4以下の血中濃度になっているんです。
(あくまで平均値ですが、エラーバーも大きいし)

それでも 2times/day(24hr)でいい薬なので
12時間は有効血中濃度が持続している(はず)。

ということは、本当は一回の投与量を多くして
一気に血中濃度上げてがくっと落ちるより
投与量を減らして、投与回数を増やすほうが
ある程度一定に有効血中濃度を保てるのでは
ないのかと思いまして…

自分の飲んでる薬がちょうど半分に割れるように
ラインが入っていたので、割って半量にして
日中に投与回数を倍にしてみました。

自分の体で実験です(笑)

4times/dayって、明らかに
服用コンプライアンスは落ちてますけど(笑)
ぜったいそんな薬のプロジェクトにGoは出ないな…

あぁ、こんなこと書いたらお医者さんや
薬局の人に怒られそうだな…
まあ、でも自分でするのなら
一番納得できる飲み方かなと思いまして。
自分の体ですから失敗してもワタシが不都合を受ける
わけです(笑)

もし動態のプロの方で、根本的に間違ってるよって
思った方は、ご指摘くださいね。メールでこっそりと(笑)


(注)本日の記事を真似しないでください。
不都合が起こっても、一切責任をおえません。

合併の予言がパソコンに…

2005年03月25日 | 製薬会社な日常
今日PCのデータをチェックしてたら
こんな名前のPDFファイルを見つけました。

「三共も合併するかもよ、っていう記事」

というタイトル(笑)
そういえば、そうゆうファイル名を付けたような…*
もちろん保存日時は合併前です

「この記事書いた人すごいなぁ」と
思い記事を読んだんですが
その記事の中では武田かエーザイが
三共と合併すると予想してました。

やっぱり合併先をきっちり当てるのは
難しいですね、というお話。


<補足>
そうゆうファイル名を付けたような…*
SIUはあとでわかるように
ファイル名はわかりやすくしようと
心がけてます、
ってこのファイル名はストレートだな(笑)

海外に長期出張

2005年03月24日 | 製薬会社な日常
初めに言っておきます
SIUが海外に長期出張では無く
友人がです(笑)

社用でアメリカに4ヶ月行くそうです。
社会人経験は同じなのに、ずいぶん差がついたものだ…
微妙に業種は違いますが。

SIUも負けずに実力を付けて行きたいと
思います「牛歩戦術」*で(笑)

ゆっくり実力をつけますわ。


<補足>
牛歩戦術
古代ギリシア軍が、非常にゆっくりと
(牛の歩みのような)
退却し、自軍の有利な地形まで
誘い込んだという故事に基づく戦術の名前
…うそです(笑)

むぅ

2005年03月23日 | 製薬会社な日常
実験結果が芳しくない…
しかも明日の結果がどっちに
転んでもうれしくない。

あんまりうまくいかないので
コンビニで矢沢愛さんの「NANA12巻」*を
読破しました、立ち読みで。
…買えよ、社会人(笑)

<補足>
「NANA12巻」*
知らないうちに新刊が出てました「NANA」
SIUは引き付けられて止まりません。
現実離れしているのに、すごく切ない物語ですよね。
「ご近所」とか「パラキス」とかも好きなんですが
「NANA」はまた違う面でひかれます。
「NANA」をアマゾンドットコムで確認

花粉症の薬と眠気

2005年03月22日 | 製薬会社な日常
花粉症の薬で同じ作用機序なのに
(H1 receptor antagonist)
「他の薬より眠くなりづらい」っていう
という違いがどこから出てくるのかなぁ
と思っていたら、ネット上で
「この薬は中枢移行性が低いため眠くなりづらいです」
との記述を見つけました。

なるほど化合物によってBBB*の通過率が違うのだなぁ。
いわれてみれば、末梢で働く薬の中枢移行性
って問題になりますものね。
まあBBBだけが問題ではないと思いますが…

ということは、おなじ抗ヒスタミン作用なのに
「睡眠改善薬」とうたっている、ドリエルは
中枢移行性が高いということなのかな?
と思ったしだい。


あ、ちなみに夜中に花粉症薬を
効かせておく理由がわからない、って
書きましたが、夜中に眠れないぐらい
花粉症の症状が出る人も結構
多いそうなのでそうゆう方は
飲んだほうが良いのでしょうね。


<補足>
BBB
blood brain barrierの略
血液脳関門のこと。