「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

スープが冷めるくらいの距離にいたいのよ

2008年06月06日 | 製薬会社な日常
今日は暖かかったですね、すてきなぽかぽか陽気でした。

本日はデスクワーク中心。英語にてメールの返事を出す必要性がありまして
PC上の英語辞書(ハイコストパフォーマンスの英辞郎君、大好き)を使ったり
どうしてもうまく書けないときは、ネット上の翻訳サイトをヒントにしたりしながら
なんとかかんとか、意味が分かるであろう文章を作り上げました。

だから苦手なんだよー、英語はさ。
まだ中国語とフランス語なら日常会話くらいは・・・
嘘です、見栄はりました。全くわかりません(笑)

メールを受け取った方がよむと(立場が逆なら)
「アナタの研究、興味あるところねワタシ。(中略)良い返事待つアルヨ、多謝。」
位の文章なんだろうなあ(涙)
まあ、目の前で話すよりはマシかもしれないが
韓国の方(友人の友人/某外資車メーカー勤務)に英語(唯一の共通言語だった)
で今の仕事内容とその問題点について語った悪夢がよみがえる(涙)

スープが冷めるくらいの距離にいたいよね、それがワタシにとっての英語の距離。

製薬会社と星新一、そして星薬科大学

2008年06月06日 | 製薬会社な日常
SF作家として知られ、傑作ショートショートを数多く作り上げた
天才的作家・星新一。SIUは中学生の頃、彼の作品をむさぼるように読んでいました。
先日、彼の作品が図書館で目に止まったので久しぶりに読んでみました。
(余談ですが、アシモフを知ったのも星氏の著作からです)

星新一氏の父が星薬科大学の創立者であることはご存知でしょうか?
「人民は弱し、官吏は強し」は彼の父・星一(ほし はじめ)氏の伝記的作品です。
日本のためを思いながら先進的な研究を進め、また薬の販売網を構築していく星一氏
しかし官僚やライバル会社の人間・三原作太郎(塩原又策)に追いつめられていく星製薬が
時代背景とともに語られています。

星新一氏という希代のストーリーテラーが、個性的な人物を語っているというだけでも
魅力的な作品であります、ましてや実のお父上なのですから面白くない訳がない!というところです。
(ちなみに星新一氏はお父上の残した借金の整理が本当に大変だったようです)

薬屋の研究者になってから読むとまた色々な感慨がありますね。
官僚によって支えられている、現代日本においても何らかの示唆を示している作品だと思います。

文庫本で安い物ですしお勧めです。あ、SIUは図書館で借りましたが(笑)

*星一氏について非常に詳しいサイトを見つけました興味がある方は
「人民は弱し、官吏は強し」と「明治・父・アメリカ」を読むと同時に
下記サイトを参照されるとより深く星一氏の事がわかると思います。
http://homepage2.nifty.com/tanizoko/hosi_hajime_.html