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「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

袖が血まみれ・・・

2005年05月20日 | 製薬会社な実験生活
本日、血液を扱う実験にて…
SIUは袖をまくって実験しているのですが
今日はその袖がハラリと落ちて
血液の中にー
あー、血液って落ちにくいのに…(涙)
まあ、白衣は汚すものだからいいのだけれど
(クリーニング屋さんゴメンナサイ)
白衣をつたって自前のシャツまで、血だらけになったのには
しばし鬱でした(笑)
こんな実験じゃコンタミ*を起こすわ(涙)

<補足>
コンタミ
「コンタミネーション」の略
入ってはいけないものが
混入してしまうこと。
(2005.05.20)

手際が悪いなぁ

2005年05月16日 | 製薬会社な実験生活
実験していて、うまく測定が出来ない…
結局、予定よりも2時間ぐらい押せ押せで(涙)
ふと、まわりの実験室を見てみたら全部真っ暗。
あら、みんな帰ってしまったのね(笑)
手際悪いなぁ、いまだに新米なワタシ。

見知らぬSample…

2005年04月20日 | 製薬会社な実験生活
今日、実験が終わって片づけをしていたら
氷入りの発泡スチロールに見慣れぬSampleが…
しかも、赤い…
すいません、氷持ってくるのが
面倒くさいからって、Rat Plasma凍結サンプル*を
こっそり入れておくのは止めてください。
びっくりいたします(涙)

<補足>
Rat Plasma凍結サンプル*
詳しくは言いませんが、それなりに
(…自主規制…)なものです。
まあ組織のホモジェネート標本よりは
いいかな、でも色が…

フレキシブル実験

2005年03月09日 | 製薬会社な実験生活
今日、Sampleをプレートに乗っけて
反応させるという実験だったのですが・・・

プレートに乗っけるSample量を倍量にしてしまうという
学生実験のようにわかりやすいミスにより
想定しない事態に・・・(涙)

抗体がコーティングされているプレートのため
吸い取って戻すってわけにも行かない。
だいたいそうしたら、データがぶれるし…
急遽、濃度依存性実験に変更(笑)

もともと、そうだった気がする…
いや、きっとそうだ
[自己暗示] (笑)


まあSampleがまだ余っていたので
もう一度、正しい容量でプレートに
乗っけ直しましたので、目的のデータは取れるし
結果OKです。バリデーション*が取れたしね。
でもプレート一枚でいくらかという事は
頭の隅にしまっておきます(涙)


補足
バリデーション*
SIUはいろいろ条件をふって
実験をすることを
「バリデーションをとる」
って言ってましたが
今、英辞朗で「validation」を
調べたところ、ちょっとニュアンスが
違いましたね。

validation
【名】 バリデーション、検証{けんしょう}
妥当性確認{だとうせい かくにん}、
確証{かくしょう}、合法化{ごうほうか}

どちらかというと
「妥当であることを確かめる」って
いう意味ですね。

今までの使い方でも
間違ってないんですが
「条件をふる」ということよりも
「条件をふったこと(など)により
妥当性の検証を行う」という
使い方が正しいのかな。

実験お役立ちマシーン

2005年02月28日 | 製薬会社な実験生活
久しぶりに実験について…
って、合併問題でこのブログを
読み始めた人は何で実験のことなんかって
思うのだろうな(笑)

本日、他の部門で余っていた実験用の機械を
自分の実験室にもらってきました。
自動でplateを指定回数だけ洗ってくれるという
ニクイやつです(笑)
これで毎回、毎回 plateを洗うためだけに
試薬やら、反応中のplateをもって階段を登らなくてすみます。
ありがたや。

このマシンを使うまでは、ただ単に楽するための
機械かと思ったら。実はそれだけではないのです。
手動でwashするよりマシンのほうが、安定したwashが
(検討したことはないけど、感覚的に)できます。
つまり安定したデータの取得が可能となる!
言い換えればデータの信頼性ですね。
安定したデータは重要だなと感じる、今日この頃。

ましてやルーチンで化合物評価をするのであれば、その時々で
値がずれるようなことがあれば、当たりの化合物*を見過ごしてしまう
かもしれませんからね。

さてこのマシーンですが
脆くなっていたtubeやら、ふたが開かなくなっていた試薬ビン等
一つ一つ取り替えたりしながら、使えるようにしたのでなんとなく
愛着がわいてきました(笑)
こういう遊休資産が会社内には点在してるように思います。
いろんな人とお話をして、そういうことをきちんとつかんでおけば
いろいろな実験をするときに困らないんだろうなぁ。


補足
当たりの化合物*
薬になる可能性を持った化合物
1次,2次,3次スクリーニング…と
進んで行くのでだんだん数が絞られる。
誤ったデータを出してしまって
早い段階で候補からはずしてしまうと
そのあと日の目を見る可能性は少ない。



わかってみれば簡単なこと

2005年02月08日 | 製薬会社な実験生活
うまくいっていなかった実験の
問題点が、今日明らかになりました(たぶん…)

こっから先は、わかりずらいことを書くんで
読み飛ばしてもらって結構ですよー。

何が原因だったかというと
キットに書いてあった測定可能レンジをフルに使って
測定しようとしていました。
そのためスタンダードで描いた、シグモイダルカーブの端で
測定だったためにブレが大きくなっていたということです。

「この辺がぶれやすい」→「かぶれ易い」わけでなく
→「この辺がブレ易い」ですから。値がズレるということです(笑)

自分のうかつさを世間に公開しているな…
まあ同じ間違いは繰り返さなければ良しということでね。

キットの解説をそのまま鵜呑みにしては
いけないです。
きちんと自分で検証しないと。
まあ検証のために、無駄な実験やっちゃいましたけど(笑)
一人前の研究者への道のりは遠い…

休日明けに・・・

2005年01月31日 | 製薬会社な実験生活
今日は土曜にやった実験の解析をしました。
結果は・・・
うーん、ある程度思いどうりなんだけど
思ったより、データがばらつくなぁ。
時系列を追って、基質の増減を確認しようと
思ったんだけど、これだけばらつくとなあ・・・

操作上、これ以上はどうやっても
誤差が減らせないとなると、評価は難しいな。

スタートから基質濃度がばらついてしまうから
変化率で見たほうが良いな。
n=3にして、平均を取れば差が見られるかなー。
あうぅー(涙)

そんな、実験生活。


休日出勤

2005年01月29日 | 製薬会社な実験生活
今日は午前中に野暮用をこなして
午後から休日出勤でした。

オクスリ・ツクル製薬では休日出勤は
いちお、上司の許可を取ってすることになってます。
そうすると休日手当もらえます。
でも、私用ということで来れば許可はいらないので
いちいち上司に確認しないで、私用扱いで来て
仕事している人もいますね。まあ、
どこまでが仕事かというのも難しいですが…
(学会発表とか論文作成とか)

他社さんでも、休日バリバリ働くところもあれば
ぜんぜん来ないところもあるみたいですね。
SIUのスタンスは「平日できることは平日に」ですね。
動物の都合があれば優先しますけど。

今日なぜ休日出勤かというと
早く結果が、確認したい実験があったんですよ。
in vitro*の実験だから、動物は
関係しないんですけど、実験の反応がO/N*なんです。
木曜日仕掛けた実験の結果が
うまくいかず、金曜日に仕掛けなおして
土曜結果を確認、という流れ。

plateをwashしてから反応液を入れて
2-3時間待たなければならないことを
忘れていてしばし茫然…
うーん夜も予定あるんだけどなぁ。

普段ヒマな時もなかなかないので(そうか?)
これ幸いと、自分のパソコン(会社のだけど)の
DateフォルダのバックアップをCDに焼いときました。
それで、他の空いてるパソコンで書類仕事。
あー、報告書たまってるよー(涙)
でもData CD焼き終わって
開けてみたら、エラーだらけでやんの…
何が原因かわからない(涙)

実験の結果は
「まあ、コントロールはうまく動いているなー」
という感じ、詳しい解析は月曜だな。

夜は後輩とお好み焼きを
食べて満足。
おいしいモノは幸せをくれますね。

in vitro*
一般的には「試験管内の…」という
意味を表す。

O/N*
オーバーナイトと読む。
夜の間中ずーと、という意味。


早業!!!!

2005年01月20日 | 製薬会社な実験生活
今日はin vivoの実験しました。
久しぶりだったので、手が忘れているというか・・・

上司の実験のお手伝いだったんですけど
上司の人の方が手のかかる作業で、通常なら
SIUの倍の時間がかかるはずなのに
SIUの縫う速度よりも、上司の作業スピードの方が速い!
どんどん個体がたまってく・・・
ごめんなさい、いろいろな意味で(涙)

少しづつ実験技術を上げていきましょうっと。


ところで・・・
お薬の絵が付いているのに、気づいていただけたでしょうか?
彼がオクスリ・ツクル製薬のマスコット

「オンタ君」です。

天才画家「さとる様」に作っていただき
このたび、正式採用になりました!
皆さんかわいがってくださいね(どうやって?)

[ホントにSpecial Thanks さとる様]

あちち

2005年01月12日 | 製薬会社な実験生活
パラフィルム*って熱湯で溶けるんですね・・・

今日、実験でガラスチューブをboilしていまして
混ぜるためにパラフィルムで蓋をしていたんです。
液体を混ぜるためにチューブを上下逆さにしたら
みごとパラフィルムが溶けて、熱湯が手にかかりました
あちち(涙)

みなさん危険です
パラフィルムは熱湯を用いる実験には
使わないでください。


そんな、アホなことするのワタシだけかしら・・・(涙)
ああ平凡な実験生活(笑)

パラフィルム*
商品名、実験用消耗品
ビニール製の伸びる素材であり
チューブにフタをする時などに
よく用いられる。
本当に良く伸びるので、触ったことがない方は
機会があれば伸ばしてみると良いかも
不思議な感覚。