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2024年の第96回アカデミー賞 - 主要部門の有力候補リスト

2023-12-27 09:24:23 | 映画 - ベスト

 2023年公開の映画が対象の第96回アカデミー賞。その主なスケジュールは、以下の通り。

  • ショートリスト発表: 2023年12月21日(木)
  • ノミネート投票: 2024年1月11日(木)~1月16日(火)
  • ノミネート発表: 2024年1月23日(火)

  • 本選投票: 2024年2月22日(木)~2月27日(火)
  • 本選発表(授賞式) : 2024年3月10日(日) ※日本時間では11日(月)


 アカデミー賞(通称:オスカー)予想に、数々の映画の題名が出てきてます。しかし、例年は日本公開がまだまだ先で、邦題決定前の作品が多く、各作品がどんな映画なのか頭になかなか入ってきません。そこで、主要部門の有力候補作品をポスター画像付きで当ブログに毎年まとめています。

 受賞予想としてブログを書いているのではなくて、アメリカで高く評価されてる映画はどれか、これから公開される映画の中から観る作品を選ぶ参考になればと思って書いています。

 出典はこれまでは Gurus o' Gold という、アメリカの十数名の有名批評家が付けた順位を作品ごとに集計したものを用いていましたが、更新が2021年で止まっています。

 そこでアメリカの映画情報の主要サイトである IndieWire 、Variety 、Deadline 、GoldDerby の4サイトの作品賞予想を参考にしてみようと思いましたが、現時点で Deadline はまだ作品賞予想を出してないようなので、他の3つのサイトの予想から主要部門の有力候補となる映画の監督・出演者・原作・日本公開日などを書きました。

 作品名および人名の右肩に付けた星印は、作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優の各部門においての Variety が出してる順位で1位~6位のものに付けました。7位以下のものは今回は星印を付けていません。★★★★★は1位、★★★★は2位、★★★は3位、★★は4位、★は5位、☆は6位となります。

 私は観ると決めたら、その映画の情報はなるべく事前に頭に入れないようにしています。そのため、あらすじについては殆ど調べてません。あしからず。



◆ ◆ ◆

 現時点で作品賞予想の候補にあげられてる映画は IndieWire が21本、Variety は40本、GoldDerby は82本。この3つ全部に登場してるのは20本。まずは、この20本を各予想順位を踏まえて作品賞の受賞確率が高そうな順に並べてみました。



原題: "Oppenheimer" ★★★★★
邦題: 『オッペンハイマー』
日本公開: 2024年公開予定

監督: クリストファー・ノーラン ★★★★★ (『TENET テネット』、『インターステラー』)

原作: カイ・バード&マーティン・シャーウィン『オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』 (2005年)

主な出演者:
 キリアン・マーフィ ★★★ (『ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦』、『麦の穂をゆらす風』)
 エミリー・ブラント ★★★★ (『クワイエット・プレイス』、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』)
 マット・デイモン (『オデッセイ』、『フォードvsフェラーリ』)
 ロバート・ダウニー・Jr. ★★★★ (『アイアンマン』、『チャーリー』)

あらすじ等:
 第二次世界大戦中のアメリカで原子爆弾の開発・製造を目指したマンハッタン計画の中心的人物である物理学者オッペンハイマーの半生を描く。



原題: "Barbie" ★★★★
邦題: 『バービー』
日本公開: 2023年8月11日(金)

監督: グレタ・ガーウィグ ★★★ (『レディ・バード』、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)

主な出演者:
 マーゴット・ロビー ★★★ (『スーサイド・スクワッド』、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)
 ライアン・ゴズリング ★★★★★ (『ラ・ラ・ランド』、『ラースと、その彼女』)
 アメリカ・フェレーラ ★★ (『旅するジーンズと16歳の夏』、TV『アグリー・ベティ』)

あらすじ等:
 玩具のバービー人形の映画化。バービーとケンがバービー達の住む世界を飛び出して現実世界に渡るが……。



原題: "Killers of the Flower Moon" ★★★
邦題: 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
日本公開: 2023年10月20日(金)

監督: マーティン・スコセッシ ★★★★ (『グッドフェローズ』、『ヒューゴの不思議な発明』)

原作: デイヴィッド・グラン『花殺し月の殺人 : インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』 (2017年)
 (文庫題『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン ── オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生』)

主な出演者:
 レオナルド・ディカプリオ (『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『タイタニック』)
 リリー・グラッドストーン ★★★★★ (『ファースト・カウ』、『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』)
 ロバート・デ・ニーロ ★★★ (『アイリッシュマン』、『タクシードライバー』)

あらすじ等:
 第一次世界大戦から帰ってきたアーネストはオイルマネーで裕福になった原住民オセージ族の女性と結婚するが……。



原題: "Poor Things" ★★
邦題: 『哀れなるものたち』
日本公開: 2024年1月26日(金) 予定

監督: ヨルゴス・ランティモス (『女王陛下のお気に入り』、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』)

原作: アラスター・グレイ『哀れなるものたち』 (1992年)

主な出演者:
 エマ・ストーン ★★★★ (『ラ・ラ・ランド』、『クルエラ』)
 マーク・ラファロ ★★ (『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』、『はじまりのうた』)
 ウィレム・デフォー (『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』、『プラトーン』)

あらすじ等:
 19世紀のイギリスで自殺未遂から蘇生した若い女性が辿る運命を描く。



原題: "The Holdovers"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: アレクサンダー・ペイン (『ファミリー・ツリー』、『アバウト・シュミット』)

主な出演者:
 ポール・ジアマッティ ★★★★ (『サイドウェイ』、『アメリカン・スプレンダー』)
 ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ ★★★★★ (『ザ・ロストシティ』、『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』)
 Dominic Sessa (新人)

あらすじ等:
 1970年のクリスマス休暇中の全寮制高校、厳しい先生が実家に帰れない生徒の面倒を学校で見ることになり……。



原題: "Maestro"
邦題: 『マエストロ:その音楽と愛と』
日本公開: 2023年12月8日(金)

監督: ブラッドリー・クーパー (『アリー/ スター誕生』)

主な出演者:
 ブラッドリー・クーパー ★★★★★ (『アメリカン・スナイパー』、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』)
 キャリー・マリガン ★★ (『プロミシング・ヤング・ウーマン』、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』)
 マット・ボマー (『マジック・マイク』、『ナイスガイズ!』)

あらすじ等:
 アメリカ人で初めてとなる世界的指揮者であり作曲家のレナード・バーンスタインの半生を描く。



原題: "American Fiction"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: コード・ジェファーソン (TV『グッド・プレイス」(脚本)、TV『ウォッチメン』(脚本))

原作: Percival Everett "Erasure" (2001年)

主な出演者:
 ジェフリー・ライト ★★ (『バスキア』、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』)
 トレイシー・エリス・ロス (『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』、『電話で抱きしめて』)
 ジョン・オーティス (『ライリー・ノース 復讐の女神』、『ジャック、舟に乗る』)
 スターリング・K・ブラウン (『ホテル・アルテミス ~犯罪者専門闇病院~』、『ブラックパンサー』)

あらすじ等:
 小説の主人公が黒人らしくないと批評された黒人作家――その次の作品ではステレオタイプな黒人をわざとらしく描いてみると、その小説が評判となって……。



原題: "Past Lives"
邦題: 『パスト ライブス/再会』
日本公開: 2024年4月5日(金) 予定

監督: Celine Song

主な出演者:
 グレタ・リー (『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』、『ミッシング・ガール』)
 ユ・テオ (『LETO -レト-』、『めまい 窓越しの想い』)
 ジョン・マガロ (『ファースト・カウ』、『キャロル』)

あらすじ等:
 子供時代に韓国から北米に移住した女性の元にかつての男友達が母国から訪ねてきて……。



原題: "Anatomie d'une chute"
英語題: "Anatomy of a Fall"
邦題: 『落下の解剖学』
日本公開: 2024年2月23日(金・祝) 予定

監督: ジュスティーヌ・トリエ (『愛欲のセラピー』、『ヴィクトリア』)

主な出演者:
 ザンドラ・ヒュラー (『ありがとう、トニ・エルドマン』、『希望の灯り』)
 スワン・アルロー (『ブラッディ・ミルク』、『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』)
 ミロ・マシャド・グラネール (『ヒューマニティ通り8番地』)

あらすじ等:
 山岳地帯の自宅近くで転落死した男性、裁判では妻が被告となり事故・自殺・他殺のいずれなのか盲目の幼い息子も証人に呼ばれて……フランスの法廷劇。



原題: "The Zone of Interest"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: ジョナサン・グレイザー ★★ (『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』、『記憶の棘』)

原作: マーティン・エイミス "The Zone of Interest" (2014年)

主な出演者:
 ザンドラ・ヒュラー (『ありがとう、トニ・エルドマン』、『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』)
 クリスティアン・フリーデル (『ヒトラー暗殺、13分の誤算』、『白いリボン』)

あらすじ等:
 第二次世界大戦中のアウシュヴィッツ強制収容所の所長とその妻が主人公の物語。



原題: "May December"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: トッド・ヘインズ (『キャロル』、『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』)

主な出演者:
 ナタリー・ポートマン (『ブラック・スワン』、『レオン』)
 ジュリアン・ムーア (『エデンより彼方に』、『アリスのままで』)
 チャールズ・メルトン (『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』、『バッドボーイズ フォー・ライフ』)

あらすじ等:
 女優が実在の人物を映画で演じることになり、モデルとなった女性を取材する。彼女は三十代の時に13歳の少年と性交渉を持ち妊娠したことで全米でスキャンダルとなった人物だった。



原題: "The Color Purple"
邦題: 『カラーパープル』
日本公開: 2024年2月9日(金) 予定

監督: ブリッツ・バザウール (『ブラック・イズ・キング』、『コジョーの埋葬』)

原作: アリス・ウォーカー『カラーパープル』 (1982年)

主な出演者:
 ファンテイジア・バリーノ (歌手)
 タラジ・P・ヘンソン (『ドリーム』、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』)
 ダニエル・ブルックス ★★★ (『クレメンシー』、『オレたちの聖戦』)

あらすじ等:
 1982年の同名小説の二度目の映画化。1985年の映画をミュージカル化した舞台を映画化。



原題: "All of Us Strangers"
邦題: 『異人たち』
日本公開: 2024年春公開予定

監督: アンドリュー・ヘイ (『荒野にて』、『さざなみ』)

原作: 山田太一『異人たちとの夏』 (1987年)

主な出演者:
 アンドリュー・スコット (『007 スペクター』、『否定と肯定』)
 ポール・メスカル (『aftersun/アフターサン』、『ゴッズ・クリーチャー』)
 ジェイミー・ベル (『リトル・ダンサー』、『リヴァプール、最後の恋』)

あらすじ等:
 少年時代に両親を亡くした男性が大人になって再び当時の両親と出会い……。大林宣彦監督、風間杜夫主演で映画化されたこともある山田太一小説の映画化。



原題: "Air"
邦題: 『AIR/エア』
日本公開: 2023年4月7日(金)

監督: ベン・アフレック (『アルゴ』、『ザ・タウン』)

主な出演者:
 マット・デイモン (『ボーン・アイデンティティー』、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』)
 ベン・アフレック (『ザ・コンサルタント』、『パール・ハーバー』)
 ジェイソン・ベイトマン (『ザ・ギフト』、『モンスター上司』)

あらすじ等:
 1984年、シューズメーカーとしては三番手ぐらいの当時のナイキが大ヒット商品となったエア ジョーダンを作るまでを描く。



原題: "Napoleon"
邦題: 『ナポレオン』
日本公開: 2023年12月1日(金)

監督: リドリー・スコット (『グラディエーター』、『ブレードランナー』)

主な出演者:
 ホアキン・フェニックス (『ジョーカー』、『グラディエーター』)
 ヴァネッサ・カービー (『私というパズル』、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』)
 タハール・ラヒム (『預言者』、『モーリタニアン 黒塗りの記録』)

あらすじ等:
 18世紀末から19世紀にかけて、ナポレオン・ボナパルトを描く。



原題: "Saltburn"
邦題: 『Saltburn』
日本公開: 2023年12月22日 配信開始

監督: エメラルド・フェネル (『プロミシング・ヤング・ウーマン』)

主な出演者:
 バリー・コーガン (『イニシェリン島の精霊』、『ダンケルク』)
 ジェイコブ・エローディ (『キスから始まるものがたり』、『Priscilla(原題)』)
 ロザムンド・パイク (『ゴーン・ガール』、『パーフェクト・ケア』)

あらすじ等:
 オックスフォードでの大学生活に馴染めないでいたオリヴァーは友人の実家である大邸宅で夏を過ごすことに……。



原題: "Ferrari"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: マイケル・マン (『コラテラル』、『ヒート』)

原作: ブロック・イェイツ『エンツォ・フェラーリ F1の帝王と呼ばれた男 跳ね馬の肖像』 (1991年)
 (文庫題『エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像』)

主な出演者:
 アダム・ドライヴァー (『ハウス・オブ・グッチ』、『ハングリー・ハーツ』)
 ペネロペ・クルス (『コンペティション』、『ハモンハモン』)
 シェイリーン・ウッドリー (『アドリフト 41日間の漂流』、『ファミリー・ツリー』)

あらすじ等:
 イタリアの自動車メーカーのフェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリを描く。



原題: "Nyad"
邦題: 『ナイアド ~その決意は海を越える~』
日本公開: 2023年10月20日(金)

監督: エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ&ジミー・チン (『MERU/メルー』、『フリーソロ』)

原作: ダイアナ・ナイアド『対岸へ。 オーシャンスイム史上最大の挑戦』 (2015年)

主な出演者:
 アネット・ベニング (『グリフターズ/詐欺師たち』、『リヴァプール、最後の恋』)
 ジョディ・フォスター (『モーリタニアン 黒塗りの記録』、『羊たちの沈黙』)
 リス・エヴァンス (『ノッティングヒルの恋人』、『もうひとりのシェイクスピア』)

あらすじ等:
 元水泳選手の60代女性がキューバのハバナからフロリダのキーウェストまでのフロリダ海峡180kmの横断遠泳に挑戦した実話の映画化。



原題: "Priscilla"
邦題: 未定
日本公開: 2024年4月公開予定

監督: ソフィア・コッポラ (『ヴァージン・スーサイズ』、『ブリングリング』)

原作: プリシラ・プレスリー『私のエルヴィス』 (1985年)

主な出演者:
 ケイリー・スピーニー (『パシフィック・リム:アップライジング』、『ビリーブ 未来への大逆転』)
 ジェイコブ・エローディ (『キスから始まるものがたり』、『Saltburn』)
 アリ・コーエン (『アークエンジェル』、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』)

あらすじ等:
 エルヴィス・プレスリーと結婚したプリシラ・ボーリューを描く。



原題: "Asteroid City"
邦題: 『アステロイド・シティ』
日本公開: 2023年9月1日(金)

監督: ウェス・アンダーソン (『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』、『ムーンライズ・キングダム』)

主な出演者:
 ジェイソン・シュワルツマン (『ダージリン急行』、『ウォルト・ディズニーの約束』)
 スカーレット・ヨハンソン (『ブラック・ウィドウ』、『ゴーストワールド』)
 トム・ハンクス (『ハドソン川の奇跡』、『ビッグ』)

あらすじ等:
 1955年、天才少年少女たちとその家族がジュニア宇宙科学賞の表彰式でアメリカ南西部の砂漠の町で一堂に会し……。




◆ ◆ ◆

 続いては、IndieWire、Variety、GoldDerby の3つのうち2つの作品賞予想に登場した21本。『ザ・キラー』のみ IndieWire と GoldDerby の予想に登場。他の20本は Variety と GoldDerby の予想に登場。こちらは時間がなかったので、出演者とあらすじはまだ書けてません(加筆予定です)。



原題: "Spider-Man: Across the Spider-Verse"
邦題: 『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
日本公開: 2023年6月16日(金)

監督:
 ホアキン・ドス・サントス
 ケンプ・パワーズ(『ソウルフル・ワールド』共同監督)
 ジャスティン・K・トンプソン

主な出演者:
 シャメイク・ムーア (『スパイダーマン:スパイダーバース』、『DOPE/ドープ!!』)
 ヘイリー・スタインフェルド (『スウィート17モンスター』、『トゥルー・グリット』)
 ブライアン・タイリー・ヘンリー (『ブレット・トレイン』、『その道の向こうに』)

あらすじ等:
 『スパイダーマン:スパイダーバース』に続く2作目。前作でスパイダーマンとなった黒人の高校生マイルス・モラレスの前にスポットという悪者が現れる。そして、マイルスはスパイダーマン2099の住む世界に集結したスパイダー・ソサエティの面々と出会う。前後編二部作の前編。



原題: "Origin"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: エヴァ・デュヴァネイ (『グローリー/明日への行進』、『13th -憲法修正第13条-』)

原作: イザベル・ウィルカーソン『カースト : アメリカに渦巻く不満の根源』 (2020年)

主な出演者:
 アーンジャニュー・エリス=テイラー (『ドリームプラン』、『Ray/レイ』)
 ジョン・バーンサル (『ドリームプラン』、『ザ・コンサルタント』)
 ヴェラ・ファーミガ (『死霊館』、『マイレージ、マイライフ』)

あらすじ等:
 ピューリツァー賞も受賞した黒人女性作家イザベル・ウィルカーソンの伝記映画。アメリカでの様々な差別を生み出す優越感を保持させているカースト制を炙り出す。



原題: "Are You There God? It’s Me, Margaret"
邦題: 『神さま聞いてる? これが私の生きる道?!』
日本公開: 2024年2月21日 配信開始予定

監督: ケリー・フレモン・クレイグ (『スウィート17モンスター』)

原作: ジュディ・ブルーム 『神さま、わたしマーガレットです』(1970年)

主な出演者:
 アビー・ライダー・フォートソン (『アントマン』、『僕のワンダフル・ジャーニー』)
 レイチェル・マクアダムス (『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』、『スポットライト 世紀のスクープ』)
 キャシー・ベイツ (『ミザリー』、『リチャード・ジュエル』)



原題: "Rustin"
邦題: 『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』
日本公開: 2023年11月17日 配信開始

監督: ジョージ・C・ウルフ (『マ・レイニーのブラックボトム』、『サヨナラの代わりに』)



原題: "The Killer"
邦題: 『ザ・キラー』
日本公開: 2023年10月27日(金)

監督: デヴィッド・フィンチャー (『ゴーン・ガール』、『セブン』)

原作: Matz & Luc Jacamon "Le Tueur" (1998 - 2014年)



英語題: "The Boy and the Heron"
原題: 『君たちはどう生きるか』
日本公開: 2023年7月14日(金)

監督: 宮崎駿 (『崖の上のポニョ』、『風の谷のナウシカ』)



原題: "The Iron Claw"
邦題: 『アイアンクロー』
日本公開: 2024年4月5日(金) 予定

監督: ショーン・ダーキン (『マーサ、あるいはマーシー・メイ』、『不都合な理想の夫婦』)



原題: "BlackBerry"
邦題: 『ブラックベリー』
日本公開: 配信開始済み

監督: マット・ジョンソン ("The Dirties"、”Operation Avalanche”)

原作: Jacquie McNish & Sean Silcoff "Losing the Signal: The Untold Story Behind the Extraordinary Rise and Spectacular Fall of BlackBerry" (2015年?)



原題: "La Passion de Dodin Bouffant"
英語題: "The Taste of Things"
邦題: 『ポトフ 美食家と料理人』
日本公開: 2023年12月15日(金)

監督: トラン・アン・ユン (『エタニティ 永遠の花たちへ』、『青いパパイヤの香り』)



原題: "The Boys in the Boat"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: ジョージ・クルーニー (『ミケランジェロ・プロジェクト』、『グッドナイト&グッドラック』)

原作: ダニエル・ジェイムズ・ブラウン『ヒトラーのオリンピックに挑んだ若者たち ボートに託した夢』 (2013年)
 (文庫題『ヒトラーのオリンピックに挑め ── 若者たちがボートに託した夢』)



原題: "La sociedad de la nieve"
英語題: "Society of the Snow"
邦題: 『雪山の絆』
日本公開: 2023年12月22日(金)

監督: J・A・バヨナ (『ジュラシック・ワールド/炎の王国』、『永遠のこどもたち』)

原作: Pablo Vierci "La sociedad de la nieve" (2009年)



原題: "Memory"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: ミシェル・フランコ (『ニューオーダー』、『或る終焉』)



原題: "Das Lehrerzimmer"
英語題: "The Teachers' Lounge"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: İlker Çatak ("Es gilt das gesprochene Wort"、"Es war einmal Indianerland")



原題: "The Burial"
邦題: 『眠りの地』
日本公開: 2023年10月13日 配信開始

監督: マギー・ベッツ (『クローズド・ガーデン』)

原作: ジョナサン・ハー "The Burial" (1999年)



原題: "Freud’s Last Session"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: マシュー・ブラウン (『奇蹟がくれた数式』)

原作: アーマンド・M・ニコライ・ジュニア『フロイトかルイスか 神と人生をめぐる問い』 (2002年)



原題: "Fair Play"
邦題: 『Fair Play/フェアプレー』
日本公開: 2023年9月29日(金)

監督: クロエ・ドモント (TV『ballers/ボーラーズ』)



原題: "Dream Scenario"
邦題: 未定
日本公開: 未定

監督: クリストファー・ボルグリ (『シック・オブ・マイセルフ』)



原題: "Dumb Money"
邦題: 『ダム・マネー ウォール街を狙え!』
日本公開: 2024年2月2日(金) 予定

監督: クレイグ・ギレスピー (『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』、『ラースと、その彼女』)

原作: ベン・メズリック "The Antisocial Network" (2021年)



原題: "Fingernails"
邦題: 『フィンガーネイルズ』
日本公開: 2023年11月3日 配信開始

監督: クリストス・ニク (『林檎とポラロイド』)



原題: "Flamin' Hot"
邦題: 『フレーミングホット!チートス物語』
日本公開: 2023年6月9日 配信開始

監督: エヴァ・ロンゴリア (TV『デビアスなメイドたち』)

原作: リチャード・モンタニェス『逆境に打ち勝つ「弱き者」の成功法則』 (2013年?)



原題: "The Creator"
邦題: 『ザ・クリエイター/創造者』
日本公開: 2023年10月20日(金)

監督: ギャレス・エドワーズ (『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、『GODZILLA ゴジラ』)




◆ ◆ ◆

 以上です。

 日本での題名・公開日が決まった作品は、そのつど追記する予定です。



参照:

2023年作品が対象の第81回ゴールデン・グローブ賞の映画部門ノミネート作品一覧

2023-12-18 13:00:00 | 映画 - ベスト

 2023年の映画とテレビが対象の第81回ゴールデングローブ賞のノミネーションが現地時間12月11日(月)に発表されました。



 今回は映画部門に「Cinematic and Box Office Achievement」なる部門が新設されました。この記事では「映画&興行貢献」部門としておきます。

 映画部門の賞にノミネートされた作品を、ノミネート数が多い順に並べてみました。とりあえず邦題・日本公開日・部門を付けたので、参考にしてください。

 授賞式は現地時間で2024年1月7日(日)に開催されます。



作品名日本公開日ノミネート部門
9ノミネート作品
『バービー』
Barbie
2023年8月11日公開作品(コメディ/ミュージカル)・監督・脚本・女優(コメディ/ミュージカル)・助演男優・歌曲(3曲ノミネート)・映画&興行貢献
8ノミネート作品
『オッペンハイマー』
Oppenheimer
2024年公開予定作品(ドラマ)・監督・脚本・男優(ドラマ)・助演男優・助演女優・作曲・映画&興行貢献
7ノミネート作品
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
Killers of the Flower Moon
2023年10月20日公開作品(ドラマ)・監督・脚本・男優(ドラマ)・女優(ドラマ)・助演男優・作曲
『哀れなるものたち』
Poor Things
2024年1月26日公開作品(コメディ/ミュージカル)・監督・脚本・女優(コメディ/ミュージカル)・助演男優(2名)・作曲
5ノミネート作品
Past Lives未定作品(ドラマ)・監督・脚本・女優(ドラマ)・外国語映画
4ノミネート作品
『マエストロ:その音楽と愛と』
Maestro
2023年12月8日公開作品(ドラマ)・監督・男優(ドラマ)・女優(ドラマ)
May December未定作品(コメディ/ミュージカル)・女優(コメディ/ミュージカル)・助演男優・助演女優
Anatomy of a Fall未定作品(ドラマ)・脚本・女優(ドラマ)・外国語映画
3ノミネート作品
The Holdovers未定作品(コメディ/ミュージカル)・男優(コメディ/ミュージカル)・助演女優
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
Spider-Man: Across the Spider-Verse
2023年6月16日公開アニメーション作品・作曲・映画&興行貢献
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
The Super Mario Bros. Movie
2023年4月28日公開アニメーション作品・歌曲・映画&興行貢献
The Zone of Interest未定作品(ドラマ)・作曲・外国語映画
2ノミネート作品
『AIR/エア』
Air
2023年4月7日公開作品(コメディ/ミュージカル)・男優(コメディ/ミュージカル)
American Fiction未定作品(コメディ/ミュージカル)・男優(コメディ/ミュージカル)
『君たちはどう生きるか』
The Boy and the Heron
2023年7月14日公開アニメーション作品・作曲
『カラーパープル』
The Color Purple
2024年2月9日公開女優(コメディ/ミュージカル)・助演女優
『枯れ葉』
Fallen Leaves
2023年12月15日公開女優(コメディ/ミュージカル)・外国語映画
『ナイアド ~その決意は海を越える~』
Nyad
2023年10月20日公開女優(ドラマ)・助演女優
『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』
Rustin
2023年11月17日 配信開始男優(ドラマ)・歌曲
『Saltburn』
Saltburn
2023年12月22日 配信開始男優(ドラマ)・助演女優
1ノミネート作品
『異人たち』
All of Us Strangers
2024年春公開予定男優(ドラマ)
『ボーはおそれている』
Beau Is Afraid
2024年2月16日公開男優(コメディ/ミュージカル)
Dream Scenario未定男優(コメディ/ミュージカル)
『マイ・エレメント』
Elemental
2023年8月4日公開アニメーション作品
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
Guardians of the Galaxy Vol. 3
2023年5月3日公開映画&興行貢献
Io capitano未定外国語映画
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
John Wick: Chapter 4
2023年9月22日公開映画&興行貢献
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One
2023年7月21日公開映画&興行貢献
『マディのおしごと 恋の手ほどき始めます』
No Hard Feelings
2023年10月11日 配信開始女優(コメディ/ミュージカル)
Priscilla2024年4月公開予定女優(ドラマ)
She Came to Me未定歌曲
『雪山の絆』
Society of the Snow
2023年12月22日公開外国語映画
『すずめの戸締まり』
Suzume
2022年11月11日公開アニメーション作品
『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』
Taylor Swift: The Eras Tour
2023年10月13日公開映画&興行貢献
『ウィッシュ』
Wish
2023年12月15日公開アニメーション作品
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
Wonka
2023年12月8日公開男優(コメディ/ミュージカル)


 以上、36作品。

 『バービー』が最多の9ノミネートとなりましたが、歌曲賞に3曲ノミネートなので、7部門にノミネートされ、のべ9部門ということです。追うのは『オッペンハイマー』の8部門。2023年の夏に同日公開された2作品が、賞レースでもその対決が注目されます。しかし、ゴールデングローブ賞の作品賞では「コメディ/ミュージカル」と「ドラマ」と別カテゴリーに分かれてしまってるので競合はしません。監督賞や脚本賞での対決となります。助演男優賞でも競合します。

 「コメディ/ミュージカル」で『バービー』に迫るのは7部門ノミネートの『哀れなるものたち』(日本では2024年1月26日公開)。「ドラマ」で『オッペンハイマー』を追うのは7部門ノミネートの『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。

 外国語映画賞(「Best Motion Picture – Non-English Language」、2020年度までは「Best Foreign Language Film」)にはアメリカ映画の Past Lives もノミネートされました。こちらは韓国から北米に移り住んだ女性の元に子供時代の男友達が訪ねて来る話のようです。外国語映画賞ノミネートの他の5本はヨーロッパの作品。

 日本映画では『君たちはどう生きるか』と『すずめの戸締まり』がアニメーション作品賞などにノミネート。日本のゲームを映画化した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』もアニメーション作品賞など3部門でノミネート。しかし、アニメーション作品賞の本命は『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』で、対抗は『マイ・エレメント』だと思われていた。12月に北米での週末興行収入で初登場1位となった『君たちはどう生きるか』がこの2作にどこまで食らいつけるのか見ものである。




参照: