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映画『ホビット 思いがけない冒険』の上映方式

2012-12-12 12:12:12 | 映画 - 作品
映画『ホビット 思いがけない冒険』 The Hobbit: An Unexpected Journey (2012) が12月14日(金)から日本で公開されます。この映画は、J・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』 The Hobbit (1937年) を映像化した三部作の1作目です。

J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』 The Lord of the Rings (1954-1955年) を映画化した「ロード・オブ・ザ・リング」三部作 (2001-2003年) のスタッフによるもので、両作品に登場し、外見の変化があまりないキャラクターは同じ俳優がキャスティングされている。

「ロード・オブ・ザ・リング」と異なり、今回の「ホビット」三部作は3D作品。このため、3D版と2D版が上映される。また、日本では字幕版と日本語吹替え版とが上映される。あと、デジタル上映以外にフィルム上映もあります。

他に、通常の映画館以外にIMAXデジタルシアターでも上映される。なお、デジタルではないIMAXシアターでの上映は日本ではないので、本物のIMAXで観たい方は海外の上映劇場をさがしてください。

そして、従来の映画は1秒24コマ (24fps) で撮影されてるのに対し、「ホビット」三部作は1秒48フレーム (48fps) のハイ・フレーム・レート(HFR)で撮影されています。しかし、従来の映写機のままでは1秒48フレームで上映できません。対応できるようにアップデートしたデジタル上映の映写機がある映画館でのみ、1秒48フレームの上映を観ることができます。

ちなみに、NTSC(日本で放送されていたアナログ放送)は、1秒30フレームと考えていいでしょう(1フレームを2フィールドで分け、1秒60フィールドで表示していました)。ISDB(現在の日本のデジタル放送)も、ほぼ同じと考えていいのかな……。

話を戻すと、映画『ホビット 思いがけない冒険』の劇場鑑賞には以下のような選択肢があるわけです。
  • 3D上映 / 2D上映
  • 字幕版 / 日本語吹替え版
  • デジタル上映 / フィルム上映
  • IMAXデジタルシアター / 通常館
  • ハイ・フレーム・レート上映 / 通常フレーム・レート上映

さらには、3D上映方式にもReal D、masterImage、ソニーデジタルシネマ3D、Dolby 3D、XpanD、NESTRIなど色々あります(参照:当ブログ 2011年12月の記事)。そこまで考えると大変なので、それは考慮に入れずに分けると、以下の表のようになります。あなたは、どれで観ますか?

 デジタル上映  3D上映  IMAXデジタル館  HFR (48fps)  字幕版  6館 
 吹替え版  6館 
 24fps  字幕版  10館 
 吹替え版  10館 
 通常館  HFR (48fps)  字幕版  26館 
 24fps  字幕版  189館 
 吹替え版  287館 
 2D上映  通常館  24fps  字幕版  211館 
 吹替え版  108館 
 35mmフィルム上映  2D上映  通常館  24fps  字幕版  24館 



参照:
『ホビット 思いがけない冒険』 - 公式サイト
 Theaters|Theaterpage Master - 上映劇場情報