Situation Normal

忘れないように……

2009年1月30日(金)、31日(土)公開

2009-01-29 12:11:29 | 観たい映画
今週公開の映画で観たいもの

1月30日(金)公開
  • マンマ・ミーア! "Mamma Mia!"(米) - 日劇1系 walkerplus

1月31日(土)公開
  • 天使の眼、野獣の街 "跟蹤 / Eye in the Sky"(香) - 渋谷シネマライズ walkerplus
  • チェ 39歳 別れの手紙 "Che: Part Two"(スペイン・仏・米) - 日劇3系 walkerplus
  • ロルナの祈り "Le silence de Lorna"(ベルギー・仏・伊) - 恵比寿ガーデンシネマ walkerplus
  • シェルブールの雨傘(デジタルリマスター版) "Les Parapluies de Cherbourg"(仏・独) - シネセゾン渋谷 walkerplus
  • ロシュフォールの恋人たち(デジタルリマスター版) "Les Demoiselles de Rochefort"(仏・米) - シネセゾン渋谷 walkerplus
  • キャラメル "سكر بنات / Caramel"(レバノン・仏) - 渋谷ユーロスペース walkerplus
  • シャッフル "Premonition"(米) - 新宿バルト9 walkerplus

2月1日(日)
  • 第30回ヨコハマ映画祭 - 公式サイト 於:横浜・関内ホール

今週公開で他に気になるのは『へばの』(日) walkerplus、『愛のむきだし』(日) walkerplus、『約束の地』(日) walkerplus、『地球のステージ ありがとうの物語』(日) walkerplus、『空とコムローイ タイ、コンティップ村の子どもたち』(日) walkerplus など。

あと『20世紀少年 第2章 最後の希望』(日) walkerplus も公開されますね。最終章は今年秋に公開予定。

『天使の眼、野獣の街』(アイ・イン・ザ・スカイ)は、ジョニー・トー監督作品で脚本を担当してきたヤウ・ナイホイ(游乃海)の初監督作品。第27回(2007年度)香港電影金像奨にて新人俳優・新人監督賞を受賞し、作品・監督・脚本・編集・主演男優・助演女優にノミネートされた。

『チェ 39歳 別れの手紙』は、スティーブン・ソダーバーグ監督によるチェ・ゲバラの伝記映画の後編。ゲバラは1967年に39歳で亡くなっており、その死までを描く。公開中の前編『チェ 28歳の革命』walkerplus は土曜以降も劇場を変えるなどして続映される。

『ロルナの祈り』は、ダルデンヌ兄弟監督作。2008年の第61回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、脚本賞を受賞した。

『シェルブールの雨傘』と『ロシュフォールの恋人たち』は、ジャック・ドゥミ監督によるミュージカル映画。『シェルブールの雨傘』は、1964年の第17回カンヌ国際映画祭にてパルム・ドール(最高賞)を受賞した名作で、45周年記念のデジタルリマスター版公開となる。『ロシュフォールの恋人たち』は、第41回(1968年度)アカデミー賞にてミュージカル映画音楽賞にノミネートされた。

両作とも3月13日(金)まで上映される。なぜかDLPでだが。2月21日(土)から上映回数が変わるので注意。また、1月24日(土)から「ジャック・ドゥミセレクション」をレイトショーにて上映中(詳細)。

『キャラメル』は、2007年のカンヌ国際映画祭にて監督週間に上映された。

日曜は、2月1日で映画サービスデーのため多くの映画館にて割引料金となる。

あと、おとといの記事に書いたが2月3日(火)から日比谷にTOHOシネマズが出現する。


2009年1月30日(金)、31日(土)公開映画 minipara

……TOHOシネマズに館名変更(追加その1)

2009-01-28 10:59:20 | 映画館
昨日の記事で、有楽町・日比谷地区の東宝系の映画館がTOHOシネマズに館名を変更することについて問題点など書いた(有楽町スバル座は変更されない。対象となる劇場は、日劇PLEX、有楽座、日比谷スカラ座、日比谷みゆき座、シャンテ シネ)。

そこでvit(インターネットからのチケット予約システム)導入について「舞台挨拶の回には何らかの対策が必要だろう」と書いたが、具体策について追記しました(こちら)。一応、こちらにも書いておきます。


舞台挨拶のある回に限っては以下のようにしてはどうだろうか。

シネマイレージ会員は、vitでの購入時に会員番号を入力し、発券の際にはシネマイレージ・カードが必要にし、シネマイレージ・カードがないと発券できないようにする。

シネマイレージ会員以外は、発券機は使えず劇場窓口で係員に発券してもらうが、その際に決済に使ったクレジットカードを提示し、係員によるクレジットカード番号の確認を必要とする。


このような対策を書いたのだが、どうだろうか。

海外でのライブコンサートなどのチケットをクレジットカードで購入した際、券を郵送ではなく、劇場窓口で受け取るようにした。すると、窓口の係員からクレジットカードを渡すよう指示され、その番号から係員はチケットを探していた。それと同じ要領です。

(購入したときに確認番号とかいうのが出て、その番号を提示すれば券を受け取れるって書いてあった(と私の英語力では理解した)けれど、その番号を一度も使うことなく、毎回クレジットカードの提示を求められました。そのクレジットカード持って行ってなかったらどうなってたんだと、冷や汗が出ました。)


あと、映画の夜の回は仕事帰りに行く回なので、開始時刻は7時頃かそれ以降にして欲しいですね。仕事が終わって、映画館のある街まで移動して、ご飯を食べるか買うかしてから、上映開始まで余裕があるような時間に映画館に着きたいので。

日劇やシャンテ シネなどTOHOシネマズに館名変更

2009-01-27 13:00:30 | 映画館
有楽町・日比谷地区にある東宝の映画館(最寄り駅が銀座駅の館も)の館名がTOHOシネマズに変更される。対象となるのは日劇PLEX、有楽座、日比谷スカラ座、日比谷みゆき座、シャンテ シネの5館(9スクリーン)。

改称は日比谷地区からで以下の日程。シャンテ以外は2002年や2005年に改称したばかりなのに。

・2009年2月3日(火)
日比谷スカラ座 → TOHOシネマズ スカラ座
日比谷みゆき座 → TOHOシネマズ みゆき座
シャンテ シネ  → TOHOシネマズ シャンテ

・2009年2月10日(火)
有楽座     → TOHOシネマズ 有楽座

・2009年2月17日(火)
日劇PLEX    → TOHOシネマズ 日劇

東宝株式会社は2006年10月に映画興行部門を会社分割し、TOHOシネマズ株式会社に承継した(参照:東宝株式会社 IR情報 会社略歴)。このためTOHOシネマズは、シネコン(シネマコンプレックス)以外の従来の映画館も運営することになった。TOHOシネマズとしては、運営する映画館のシステム等を統一したいということだろう。

ちなみに、有楽町スバル座は東宝グループのスバル興業の運営なので、館名変更は行われない。


今回の館名変更と同時に、これらの館には「シネマイレージ」(会員サービス、6本観ると1本無料になるなど)と、「vit」(インターネットからのチケット購入システム)が導入される。

逆に無くなったり、不便になるサービスも出てくる。今のところ分かってるのは、以下の三つだろうか。

1. 劇場窓口での日時座席指定券の事前販売の取扱い開始日が遅くなる
2. vitで売り切れれば窓口販売の無い回も出てくる
3. チケットぴあで購入できた日時座席指定の「ぴあシネマリザーブシート」の販売終了


まず、券の販売開始日が変わる。これまで毎週土曜日に翌土曜~翌々金曜の一週間分が発売開始となっていた。つまり、土曜の券は7日前から、日曜の券は8日前から、……、金曜の券は13日前から販売開始されていた。

それが、TOHOシネマズに改称後は上映日の2日前からに変更になる。かなりのサービス悪化だ。土曜に映画を観て、ついでに翌週の土曜のチケットも取っておくということができなくなってしまう。

問題は、上映スケジュールの発表も遅くなるのではということ。

これまでは、事前販売の開始日となる土曜日(つまり上映日の7~13日前)には上映時刻・上映スクリーンが決まっていた(ウェブサイトにアップされるのは月曜昼のようだが)。しかし、TOHOシネマズ 六本木ヒルズでは、上映スケジュールは直前になるまでウェブサイトにアップされない。

(追記:TOHOシネマズのシネコンの上映時間確定は前の週の水曜日のよう。つまり、上映日の3~9日前。)

一応、ニュースの欄に上映終了日は出る(上映スケジュールの欄に表記がないので気付いてない人も多いと思う)。しかし、上映終了日が先でも、急に昼のみの1日2回上映になったり、夜の回が早くなって仕事帰りに間に合わなくなったり、小さなスクリーンに移ったりする。そうなると、観ようと思っていた映画が観れずに終わることも出てきてしまう。前売り券をすでに買っている場合はなお困る。


あと、ぴあシネマリザーブシートの取り扱いが終了し、vitが始まる。vitとはインターネットからチケットを予約するシステム。ぴあシネマリザーブシートは当日券より200円高い値段だが、vitは当日券と同じ料金になるのは良いことだろう(それでもまだ前売り券より500円とか300円高い)。ただ、チケットぴあの窓口などで買えたのが、パソコンなどからのみの購入になってしまい、買えない人も出てくる。

また、vitでの発売開始が上映日の2日前の午前0時からとなる。劇場窓口での販売開始は上映日の2日前の窓口オープン時刻からで、vitより9時間くらい遅くなるわけだ。vitで売り切れたら、窓口販売分は無しになるのだろうか。それとも窓口分は別に残してあるのだろうか。

舞台挨拶の回は並べば買えてたのが、vitで全席売り切れてしまい、窓口では買えなくなるだろう。これはとても残念。

発売が直前になるからネット・オークションには流れない、流れても高値にはならないという考えだろう。しかし、窓口販売分とチケットぴあでのみ販売の時と比べて、ネットに流れやすそうにも思う。チケットの現物の受け渡しが必要だったのが、劇場ロビーの自動発券機に必要な4ケタの指定番号と、購入者の登録電話番号を知らせるだけでいいのだから。舞台挨拶の回には何らかの対策が必要だろう。

(追記:舞台挨拶のある回に限ってはこうしては。シネマイレージ会員はvit購入時に会員番号を入力し、シネマイレージ・カードがないと発券できないようにする。シネマイレージ会員以外は、発券機は使えず劇場窓口で係員に発券してもらうが、その際に決済に使ったクレジットカードを提示し番号の確認が必要にする。これでどうだろうか。)


あと、シネコンではない映画館にTOHOシネマズの名称をつけて、お客は戸惑わないだろうか。システムを統一するにしても館名はそのままにして、劇場窓口に「TOHOシネマズのシネマイレージ・サービスが使えます」などと書いておけば良かったのでは。シネコンだと思って来場したら違ってたというお客さんも出るだろう(それでどう困るのかは分からないけど)。


最後に、私の個人的希望を挙げておく。

1. 上映時間・上映スクリーンは上映日の10日前までに発表
2. 初回は全席自由席
3. 窓口販売は従来通りか、遅くても上映日の7日前までに販売開始
4. vitの販売開始の時刻は窓口販売と同じか、窓口販売より遅くに
5. シネマイレージは導入(6本鑑賞で1本無料サービスだけでも)
6. 夜の回の開始時刻は午後7時代に

他にも色々書きたいことがあるけれど、長くなるのでこれで。


参照:
進化する映画館と映画文化の発展を目指して…有楽町・日比谷に“TOHOシネマズ”が誕生! - 東宝グループの映画館情報 - tohotheater.jp - 最新ニュース
東宝 会社トピックス - 2009年1月20日付けにPDFへのリンク

2009年1月24日(土)公開

2009-01-22 13:59:17 | 観たい映画
今週公開の映画で観たいもの
  • ジョッキーを夢見る子供たち "Lads & Jockeys"(仏) - 渋谷シアターTSUTAYA walkerplus
  • レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで "Revolutionary Road"(米・英) - 丸の内ピカデリー1系 walkerplus
  • エレジー "Elegy"(米) - 日比谷シャンテ シネ、渋谷Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館 walkerplus
  • 007 慰めの報酬 "Quantum of Solace"(英・米) - 丸の内ルーブル系 walkerplus
  • ダークナイト "The Dark Knight"(米) - 丸の内ピカデリー2 walkerplus

他に、1月24日(土)~2月13日(金)に『ミツバチのささやき』 El espíritu de la colmena (1973) と『エル・スール』 El Sur (1983) が渋谷のユーロスペースにてリバイバル上映されます(詳細)。

今週公開作で他に気になるのは『ベジャール・バレエ・ローザンヌ 80分間世界一周』 "Le tour du monde en 80 minutes"(仏)、『ポチの告白』(日) walkerplus、『誰も守ってくれない』(日) walkerplus、『旅立ち 足寄より』(日) walkerplus、『縁に描く 画家 梶山俊夫』(日) walkerplus など。

『ジョッキーを夢見る子供たち』は、フランス唯一の国立の騎手・厩務員養成学校を捉えたドキュメンタリー映画。

『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』は、ケイト・ウィンスレットが第66回(2008年度)ゴールデングローブ賞にて主演女優賞(ドラマ部門)を受賞した。1962年の全米図書賞の最終候補作『家族の終わりに』(リチャード・イエーツ著)が原作。

『エレジー』は、2008年の第58回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門にて上映された。ペネロペ・クルスは、この映画と『それでも恋するバルセロナ』 Vicky Cristina Barcelona の演技でロサンゼルス映画批評家協会賞の助演女優賞を受賞しました。

『007 慰めの報酬』は鑑賞済み。鑑賞済み作品は昨年は箇条書きから外していましたが、今年から入れてみることにしました。

で、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンド2作目ですが、話は前作『007 カジノ・ロワイヤル』 Casino Royale (2006) walkerplus の直後から始まります。なので、前作をおさらいしておく事をお勧めします。前作は144分もあるのに、今作は106分しかないんですね。次作ではカジノと慰め合わせて250分も復習しとかないと……。

ちなみに、ダニエル・クレイグの次の主演作『ディファイアンス』 Defiance (2008) は2月14日(土)からシャンテ シネ(日比谷)にて公開。チラシとかまだ見かけないけど。

あと、昨夏公開された『ダークナイト』が日米にて今週末から再公開されます。ジョーカーを演じた故ヒース・レジャーは、第66回(2008年度)ゴールデングローブ賞を始め全米の助演男優賞を総なめにしました。まだスクリーンで観てない方は是非この機会に。

先週から『ファニーゲーム』 Funny Games (1997) walkerplus が再び上映されてますね。これは公開中の『ファニーゲームU.S.A.』のオリジナル。どちらも監督はミヒャエル・ハネケ。

本日、1月22日の日本時間で午後10:30から第81回アカデミー賞のノミネーションが発表されます。現地の太平洋標準時だと午前5:30からって、朝早すぎないか。


2009年1月24日(土)公開映画 minipara

シネカノン、上映スケジュールを放置

2009-01-19 15:57:06 | 観たい映画
先週、イギリス映画『BOY A』 Boy A (2007) walkerplus を観ようと渋谷に出かけた。

ところが、映画館「ヒューマントラストシネマ文化村通り」に着いて、エレベーター前のタイムテーブルを見ると『BOY A』がない。どうやら前週の金曜に上映終了していたようだ。

水曜千円で観れる映画館なのに、わざわざ1500円の前売りを買って大いに期待していたというのに。もうそろそろ上映終了しそうだとは思っていたので、ちゃんと映画館のサイトでチェックしていたのに。ショックで、しばし茫然としてしまった。


この映画館はシネカノンが運営しており、以前は「シネ・アミューズ」だったが、昨年12月20日から館名変更して「ヒューマントラストシネマ文化村通り」になっている。

どうやら、館名変更の際にサイトのURLも変更になっていたが、変更前のサイトのスケジュール表を見ていたようだ。とは言っても、映画館のURLが変われば、スケジュール表のページは新しいページにHTTPリダイレクトさせるのが常識的な処置だろう。そのまま放置するなんて考えられない。

さすがに、映画館公式サイトのトップページは、新しいURLにリダイレクトされている。しかし、それで充分だとシネカノンが思いこんだとは呆れてしまう。


『BOY A』が終了したのは1月9日であるが、1月19日時点でもそのページはそのままである。以下をクリックすれば確認できる。
 http://www.cineamuse.co.jp/time_table/index.php
もしくは、
 http://www.cineamuse.co.jp/time_table/index.php?year=2009&month=1&mode=
(ページが削除などされてる場合は、この記事の最後にキャプチャした画像へのリンクを貼ったのでそちらを参照してください)

初めてご覧になる方は「終了日未定」「1/10(土)以降は劇場まで」と書いてあるではないかと思われるだろう。前月のものと比較してもらえば分かるが、作品名や上映時間が書かれた下にある“赤い帯”が上映期間を表しているのである。

よって、「終了日未定」とは「1月31日までは確実に上映しますが、終了日が2月1日以降のいつになるかは未定です」ということであり、「1/10(土)以降は劇場まで」とは「1/10(土)以降の“上映時間”は劇場までお問い合わせください」ということだと理解するのが普通ではなかろうか。


同じ日に「ヒューマントラストシネマ渋谷」に館名変更した映画館「アミューズCQN」のスケジュール表もそのままである。

旧サイトのスケジュール表の更新をやめたのなら、そのページを削除するか、新サイトの新しいスケジュール表に移動するようにすべきである。というか、他の映画館では当然そうしている。

ちなみに、昨年URLが変わった映画館「シャンテ シネ」と「Q-AXシネマ」(現・渋谷シアターTSUTAYA)のスケジュールがあったウェブページを見てみると、削除されている。ほんとは、新しいページに移動するようにして欲しいのになぁ。

 シャンテ シネ(日比谷)の「上映スケジュール/混雑状況」
  http://www.chantercine.com/schedule/index.html
 Q-AXシネマ(渋谷)の「Q-AX シネマ・上映時間」
  http://www.q-ax.com/index.cfm?action=workstime



参照:
シネカノン公式サイト
アミューズCQN/シネアミューズ オフィシャルサイト (このトップページはさすがに新URLに移動する)
アミューズCQN/シネアミューズ オフィシャルサイト/ TIMETABLE
ヒューマントラストシネマ渋谷・文化村通り

シネ・アミューズ イースト/ウエスト - 港町キネマ通り(取材:2000年10月)
シネ・アミューズとアミューズCQNの館名変更についてのプレスリリース - PDFファイル(2008年11月4日)

【画像】シネ・アミューズ 2009年1月のスケジュール
【画像】シネ・アミューズ 2008年12月のスケジュール

2009年1月16日(金)、17日(土)公開

2009-01-14 18:02:01 | 観たい映画
今週公開の映画で観たいもの

1月16日(金)公開
  • ザ・ムーン "In the Shadow of the Moon"(英) - TOHOシネマズ六本木ヒルズ walkerplus

1月17日(土)公開
  • 我が至上の愛 アストレとセラドン "Les Amours d'Astrée et de Céladon / Romance of Astree and Celadon"(仏・伊・スペイン) - 銀座テアトルシネマ walkerplus
  • 戦場のレクイエム "集結號 / Assembly"(中) - 日比谷シャンテシネ、渋谷シネ アミューズ walkerplus
  • 大阪ハムレット(日) - シネスイッチ銀座 walkerplus
  • 劇場版 カンナさん大成功です!(日) - 渋谷東急、新宿ミラノ walkerplus

1月17日(土)~1月18日(日)
  • アムネスティ・フィルム・フェスティバル(第2回) - 公式サイト 於:ヤクルトホール(新橋)

1月17日(土)~1月21日(水)
  • 日仏交流150周年記念 フランス映画の秘宝2009 - 詳細 於:川崎市アートセンター アルテリオ映像館

今週公開で他に気になるのは、『ラーメンガール』 "The Ramen Girl"(日・米) walkerplus、『ワンダーラスト』 "Filth and Wisdom"(英) walkerplus、『感染列島』(日) walkerplus、『ヘルライド』 "Hell Ride"(米) walkerplus など。

また、2001年に劇場公開された映画『ハロー ヘミングウェイ』 Hello Hemingway (1990) walkerplus公式ページ)が再び上映されます。キューバ革命前夜のハバナを舞台にした作品なので、“チェ”二部作の公開にちなんででしょう。

『我が至上の愛 アストレとセラドン』は、エリック・ロメール監督待望の最新作。日本での劇場公開作は2002年末公開の『グレースと公爵』 L'Anglaise et le Duc (2001) 以来。エリック・ロメールは今作で引退を表明しています。

「フランス映画の秘宝2009」は、2008年9月に行われた「フランス映画の秘宝」上映作のうち5作を上映する。その中にはエリック・ロメール監督の劇場未公開作『三重スパイ』 Triple agent (2004) も。また、2月7日(土)~2月22日(日)には「フランス名作シネマ~アキムコレクションより~」(詳細)が行われます。

『大阪ハムレット』『劇場版 カンナさん大成功です!』『プライド』 walkerplus と、漫画を実写化した邦画が3本並びました。「カンナさん」は2006年に韓国でも映画化され、日本でも劇場公開されてます。

『ラーメンガール』は、日本でラーメン修行に励むアメリカ人女性を描いたアメリカ人監督による映画。ブリタニー・マーフィと西田敏行が共演している画は不思議としかいいようがない。IMDbのユーザー票(10点満点)では10点と1点とに分かれ、現在は3.7点(ただし35票しか入ってないので何とも言えない)。週刊新潮をみたら編集部評では100点満点で78点となっていた。

『ワンダーラスト』は、マドンナの監督デビュー作。共同脚本もこなしてます。

「アムネスティ・フィルム・フェスティバル」は、人権をテーマにした良質の映画を上映するもの。2007年に第1回が催された。今回は『プロミス』『サルバドールの朝』『ヴィットリオ広場のオーケストラ』など9本が上映される。

「幻視の美学・松本俊夫映画回顧展」(公式サイト)が、1月17日(土)~2月27日(金)に渋谷のシアター・イメージフォーラムにて行われます。『薔薇の葬列』公開40周年を記念しての回顧展です。

1月17日(土)、18日(日)には『007 慰めの報酬』 "Quantum of Solace" walkerplus の先行上映が行われます。前作『007 カジノ・ロワイヤル』 Casino Royale (2006) walkerplus から新たに仕切り直されたジェームズ・ボンド シリーズの2作目。脚本家チームは前作と同じ。敵役がマチュー・アマルリックというのがファンには嬉しいです。


2009年1月16日(金)、17日(土)公開映画 minipara

2009年1月9日(金)、10日(土)公開

2009-01-08 15:58:13 | 観たい映画
今週公開の映画で観たいもの

1月9日(金)公開
  • ヘルボーイ ゴールデン・アーミー "Hellboy II: The Golden Army"(米) - 池袋シネマロサ、TOHOシネマズ六本木ヒルズ walkerplus

1月10日(土)公開
  • チェ 28歳の革命 "Che: Part One"(スペイン・仏・米) - 日劇3系 walkerplus
  • きつねと私の12か月 "Le Renard et L'enfant"(仏) - 丸の内ピカデリー、恵比寿ガーデンシネマ、新宿ピカデリー walkerplus
  • クローンは故郷をめざす(日) - シネカノン有楽町1丁目 walkerplus
  • ミーアキャット "The Meerkats"(英) - 日比谷みゆき座 walkerplus(字幕) 〃(吹替)

他に気になる公開作は『サーチャーズ2.0』 "Searchers 2.0"(米) walkerplus、『禅 ZEN』(日) walkerplus、『パラレル』(日) walkerplus、『ディザスター・ムービー! おバカは地球を救う』 "Disaster Movie"(米) walkerplus など。

『チェ 28歳の革命』は、スティーブン・ソダーバーグ監督によるチェ・ゲバラの伝記映画の前編。後編となる『チェ 39歳 別れの手紙』 Che: Part Two (walkerplus) は三週間後の1月31日(土)公開。前編がThe Argentine(アルゼンチン)、後編がGuerrilla(ゲリラ)という原題表記もみかけます。前後編ともゲバラを演じるのはベニチオ・デル・トロ。2008年の第61回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、男優賞を受賞した。

ちなみに、ゲバラの南米旅行を描いた映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』 Diarios de motocicleta (2004) walkerplus では23歳なので、その5年後あたりということになる。

また、2002年に公開されたドキュメンタリー映画『チェ・ゲバラ -人々のために-』 Che - Un hombre de este mundo / Che, a Man of This World (1999) walkerplus公式ページ)も再び上映されますね。

『きつねと私の12か月』では、松竹メジャーチェーンの丸の内ピカデリー系と、単館系ミニシアターの恵比寿ガーデンシネマとで公開される。近年、複数のミニシアターが組んでの公開が増え、文字通りの単館上映が減ってきたが、このような組み方はとても珍しい。

『ディザスター・ムービー! おバカは地球を救う』は、The Internet Movie Database (IMDb) のユーザー票で2万票以上も集めて現在1.4点。これはIMDbに載ってる全映画の中で下から2番目である(最下位の映画も1.4点)。こんな作品が日本で劇場公開されることはまたとないので、この機会にぜひスクリーンで。(参照:IMDb Bottom 100Disaster Movie (2008) - User ratings) 《追記》1月14日にIMDbを見ると1.5点で最下位になってました。


2008年1月9日(金)、10日(土)公開映画 minipara

元旦の新聞一面

2009-01-06 17:00:44 | 映画 - その他
朝日新聞の元旦の第一面は『陰るハリウッド』で、記事は第二面の『「ボリウッド」花盛り』へと続いた。これは大晦日から続く連載 世界変動の第二回。

ラジオ・テレビ欄だけをまとめた紙面には『007 慰めの報酬』『天使と悪魔』『ターミネーター4』他の一面広告が入るなど、ハリウッド映画が一番の広告主と言えるような元旦の紙面に大胆なことをしたなと、まず驚きました。しかし残念ながら、肝心の記事を読むと、少しズレてると感じました。

記事はまず映画『スラムドッグ$ミリオネア』の話から始まります。『トレインスポッティング』などのヒット作で知られるダニー・ボイル監督の最新作です。細かいですが、邦題表記が記事では『スラムドッグ・ミリオネア』と間違ってました(正しくは、中黒ではなくドル記号)。

この映画は小説『ぼくと1ルピーの神様』を原作としており、大金がもらえるクイズ番組が絡んだインドが舞台のお話です。このクイズ番組は、みのもんたの司会で日本でもヒットした「クイズ$ミリオネア」のインド版。元はイギリスの Who Wants to Be a Millionaire? という番組で、世界中で各国版が作られてます。昨年日本でも公開された2006年のフランス映画『ぼくの大切なともだち』でも、この番組のフランス版が出てきます。

記事では、インド人俳優のみが出演するイギリス製作のこの映画が、アメリカで好評となっていることを伝え、ハリウッド大作の低調を描いてます。記事曰く「ハリウッドに染みついてきた「打ち上げ花火」的な映画そのものの行き詰まり」です。

その代表として映画『ダークナイト』が挙げられています。曰く「昨年最大のヒット作「ダークナイト」は、米国で史上2位の興行収入を記録したが、第2の市場の日本では、外国映画で16位に低迷」

この記者は『ダークナイト』を観てないんだろうなぁ。私には、打ち上げ花火的な映画と『ダークナイト』は対極にあり、『ダークナイト』が日本でヒットしなかった原因は全く違うところにあるように思います。

『ダークナイト』は非常にクオリティの高い作品であり、アカデミー賞で作品賞なども狙えるくらいの映画だと思います。まぁ、アメリカで12月公開のアカデミー賞狙いの作品群にはじき出されるんだけど。

そして、日本でヒットしなかった原因は、アメコミは馴染みがない、バットマン映画はこれまでも日本では大ヒットに至っていない、一般にも馴染みのある人気スターが出てないと日本では大ヒットしない、などなど色々あると思います。


そして、第二面の記事『「ボリウッド」花盛り』。

インド映画といえばボリウッド (Bollywood) か、うーん。パンジャーブ語映画はパンジャーブ州の Punjwood で製作されてるし、テルグ語映画はアーンドラ・プラデーシュ州のトリウッド (Tollywood) で製作されてるし……って、そんなマニアックな話はいいのか。

記事には「(インドの)国民の識字率が低く字幕映画が敬遠される事情もあり、ハリウッド映画も寄せ付けない」とある。しかし、世界中で公開されるタイプのハリウッド映画って、日本では字幕スーパーを入れて公開されてるけど、世界的には吹き替えのほうが多いのでは。字幕だから敬遠されているというのは的を外している。

そのあと記事は、ハリウッドの映画会社がインドや日本や中国でも製作を行うようになってきていることを告げている。記事では最近の流れのように書いているが、その動きはここ10年くらいで何度も行われては失敗してなどの繰り返しなのではないだろうか。


長々と書きましたが、記事全体の内容はいいと思ってます。ただ、その代表として『ダークナイト』が日本でヒットしなかったことを持ってきたことに首を傾げてしまい、筆をとりました。

日本での映画の興行成績を見て問題と感じるのは、質の高い作品がヒットしないことだと思います。テレビドラマの映画化作品など、批評家に低い評価の作品などがヒット作の多くを占め、質の高い作品はヒットしないし、それどころか劇場公開もされずに終わっていったりしていってます。

打ち上げ花火的なCG頼りのハリウッド大作の問題よりも、そっちの方が重大です。そして、打ち上げ花火の代表として『ダークナイト』を持ってきてしまう記者も、映画館に足を運ばない今の人々の一人と感じました。


〈連載〉世界変動 - ニュース特集
〈連載―世界変動〉陰るハリウッド
〈連載―世界変動〉「ボリウッド」花盛り

アート系映画、真冬の次には カンヌ話題作でも未公開


追記
映画館で『ダークナイト』の予告編がかかってました。2009年1月24日(土)から松竹チェーンのメイン館6館で再公開されるそうです。アメリカでもIMAX版が1月23日に再公開。ジョーカー役の故ヒース・レジャーはアカデミー賞の助演男優賞の大本命ですからね。

朗報! 映画史に残る「ダークナイト」が2009年1月24日に再公開決定 - goo 映画
『ダークナイト』、2009年にアメリカで再上映決定!ヒース・レジャーのオスカーが狙いか? - シネマトゥデイ
Dark Knight plans re-release for Oscar push | Entertainment | Reuters - ロイター(英語)