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忘れないように……

フランス映画祭2015 - 上映作品など

2015-06-25 17:59:25 | 映画祭
23年目を迎える「フランス映画祭2015」が、6月26日(金)から29日(月)までの4日間、有楽町で開催されます。東京開催は10年目で、銀座・日比谷の映画街で開催されるのは5年目。

ポスター画像

上映される12作品中、日本での劇場公開が決定済みの作品は9本。劇場公開未定の3本のうち1本は1953年の作品です。チケット代は2014年と同じで、前売り券1500円、当日券一般料金1700円(vitも可)、当日券学生料金1200円(vitは不可)です(せめて2013年までの料金に戻して欲しいなぁ)。サイン会も2014年から事前申込みによる抽選になってます(期限までに申込むの忘れてしまった)。

有楽町朝日ホールでの上映では、ホール常設のものより客席手前に設置されるとのこと。常設のとは違うスクリーンが使われるのは4年目でしょうか。常設のスクリーンは小さく、舞台奥にかかっていて不満だったので、別のスクリーンが舞台手前寄りに用意されるのは嬉しい。でも、2014年からTOHOシネマズ日劇3での上映が2回だけに減ってしまったのは残念。

あと、2013年から最終日が平日になってます。

6月26日(金)
 『エール!La famille Bélier (2014)
 『ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu? (2014)

6月27日(
 『ボヴァリー夫人とパン屋Gemma Bovery (2014)
 『彼は秘密の女ともだちUne nouvelle amie (2014)
 『EDEN エデンEden (2014)
 『夜、アルベルティーヌL'astragale (2015)

6月28日(
 『シルス・マリア(原題)Clouds of Sils Maria (2014)
 『ヴィオレット(原題)Violette (2013)
 『ティンブクトゥ(仮題)Timbuktu (2014)

6月29日(月)
 『たそがれの女心Madame de... (1953)
 『セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレターThe Salt of the Earth (2014)
 『チャップリンからの贈りものLa rançon de la gloire (2014)


『シルス・マリア(原題)』ですが、日本での劇場公開題が『アクトレス ~女たちの舞台~』に決定しました。映画祭のチラシの印刷やチケット発売の段階ではまだ邦題が決まっておらず、『シルス・マリア(原題)』のままです。

その他、日本での劇場公開が決定してる作品には※印を付けておきました。日本での劇場公開がまだ決まってのは、TOHOシネマズ日劇3でのレイトショー上映の2作品と、月曜午前上映の旧作『たそがれの女心』。

『セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレター』はドキュメンタリー映画です。フランス映画祭でドキュメンタリーが上映されるのは3年連続。それ以前は上映された記憶は私にはないですねぇ。ちなみに、『セバスチャン・サルガド』は合作映画で、フランスも参加してる映画ですけど、フランス映画祭で上映するほどフランス映画なのかどうか……。

関連企画、地方上映、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」のフランス映画特集などなど、書こうと思ってた事が他にも色々あったのですが、時間がないのでここまで。後日書き足します。各作品のポスター画像も後日貼ります。

参照:
【当ブログ記事】

マーベル映画 2008年~2019年 一覧表

2015-06-19 12:00:00 | 映画 - 作品

 間もなく日本でも映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が公開されます。ところで、「これって “マーベル・シネマティック・ユニバース” で何番目の作品だっけ」と思って調べたら、11作目でした。みなさん、シリーズ全部覚えてますか?


 “マーベル・シネマティック・ユニバース” とは……。アメコミのマーベル・コミックのスーパーヒーロー物は、これまでも映画化されてきました。漫画では、異なるシリーズ作品がクロスオーバーして、スーパーヒーローらが競演することがあり、時には対決したり、時にはチームを組んだりしていました。映画でもこれをやろうと、2008年から始まったマーベル映画共通の世界を “マーベル・シネマティック・ユニバース” と呼んでいます。


 というわけで、“マーベル・シネマティック・ユニバース” の映画作品を表にしてみました。邦題未定のものは勝手に仮題をこちらで付けました。(※『アントマン』の続編製作が決定したため、日程が変更されました。以下の表は変更前のものです。後日、修正します。



#邦題
原題
劇場公開日説明Blu-ray、DVD
北米日本
フェーズ 1
1アイアンマン
Iron Man
2008年5月2日2008年9月27日「アイアンマン」1作目Blu-rayDVD
2インクレディブル・ハルク
The Incredible Hulk
2008年6月13日2008年8月1日「ハルク」1作目Blu-rayDVD
3アイアンマン2
Iron Man 2
2010年5月7日2010年6月11日「アイアンマン」2作目Blu-ray+DVD
4マイティ・ソー
Thor
2011年5月6日2011年7月2日「ソー」1作目Blu-ray+DVD
5キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
Captain America: The First Avenger
2011年7月22日2011年10月14日「キャプテン・アメリカ」1作目Blu-ray+DVD
6アベンジャーズ
Marvel's The Avengers
2012年5月4日2012年8月14日スーパーヒーローチーム「アベンジャーズ」1作目Blu-ray+Digital Copy
DVD+Blu-ray
フェーズ 2
7アイアンマン3
Iron Man 3
2013年5月3日2013年4月26日「アイアンマン」3作目Blu-ray+DVD
8マイティ・ソー/ダーク・ワールド
Thor: The Dark World
2013年11月8日2014年2月1日「ソー」2作目Blu-ray+DVD他
9キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
Captain America: The Winter Soldier
2014年4月4日2014年4月19日「キャプテン・アメリカ」2作目Blu-ray+DVD他
10ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
Guardians of the Galaxy
2014年8月1日2014年9月13日「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」1作目Blu-ray+DVD他
11アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
Avengers: Age of Ultron
2015年5月1日2015年7月4日スーパーヒーローチーム「アベンジャーズ」2作目
12アントマン
Ant-Man
2015年7月17日2015年9月19日「アントマン」1作目。
主人公は体長1.5センチになるスーツを身につける。
ポール・ラッド主演。
フェーズ 3
13キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー(原題)
Captain America: Civil War
2016年5月6日未定「キャプテン・アメリカ」3作目
14ドクター・ストレンジ(原題)
Doctor Strange
2016年11月4日未定「ドクター・ストレンジ」1作目。
主人公は元脳外科医で魔術を操る。
ベネディクト・カンバーバッチ主演。
15ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2(原題)
Guardians of the Galaxy 2
2017年5月5日未定「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」2作目
16スパイダーマン(仮題)
Untitled Spider-Man film
2017年7月28日未定「スパイダーマン」1作目。
トム・ホランド主演。
17マイティ・ソー3(仮題)
Thor: Ragnarok
2017年11月3日未定「ソー」3作目
18アベンジャーズ3 PART 1(仮題)
Avengers: Infinity War – Part 1
2018年5月4日未定スーパーヒーローチーム「アベンジャーズ」3作目 前半
19ブラック・パンサー(原題)
Black Panther
2018年7月6日未定「ブラック・パンサー」1作目。
主人公はアフリカの小国の国王で優れた身体能力を持つ。
チャドウィック・ボーズマン主演。
20キャプテン・マーベル(原題)
Captain Marvel
2018年11月2日未定「キャプテン・マーベル」1作目。
主人公は「ミズ・マーベル」のキャロル・ダンヴァース。
21アベンジャーズ3 PART 2(仮題)
Avengers: Infinity War – Part 2
2019年5月3日未定スーパーヒーローチーム「アベンジャーズ」3作目 後半
22インヒューマンズ(原題)
Inhumans
2019年7月12日未定「インヒューマンズ」1作目。
主人公は、異星人による遺伝子操作で誕生した超人類のスーパーヒーローチーム。


 なお、2008年以降のマーベル・コミックの実写映画化には、上記以外に以下の作品がある。しかし、いずれも “マーベル・シネマティック・ユニバース” とは別の世界の物語である。


  • 『パニッシャー:ウォー・ゾーン』 Punisher: War Zone (2008年)
  • 『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』 X-Men Origins: Wolverine (2009年)
  • 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』 X-Men: First Class (2011年)
  • 『ゴーストライダー2』 Ghost Rider: Spirit of Vengeance (2011年)
  • 『アメイジング・スパイダーマン』 The Amazing Spider-Man (2012年)
  • 『ウルヴァリン:SAMURAI』 The Wolverine (2013年)
  • 『アメイジング・スパイダーマン2』 The Amazing Spider-Man 2 (2014年)
  • 『X-MEN:フューチャー&パスト』 X-Men: Days of Future Past (2014年)
  • 『ファンタスティック・フォー』 Fantastic Four (2015年)
  • 『デッドプール(原題)』 Deadpool (2016年)
  • 『X-MEN:アポカリプス(原題)』 X-Men: Apocalypse (2016年)
  • 『ガンビット(原題)』 Gambit (2016年)
  • 『ウルヴァリン3(仮題)』 (2017年)
  • 『ファンタスティック・フォー2(仮題)』 (2017年)

 なお、エヴァン・ピーターズが演じるクイックシルバーが『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年)と『X-MEN:アポカリプス(原題)』(2016年)に登場している。 “マーベル・シネマティック・ユニバース” では、このキャラクターはアーロン・テイラー=ジョンソンが演じており、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)の最後に初登場し、続いて『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に登場している。



参照:
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史上最年少はグザヴィエ・ドランではありません

2015-06-05 12:55:03 | 映画 - 人物

 2015年5月13日(水)から24日(日)にかけて第68回カンヌ国際映画祭 (Festival de Cannes 2015) が開催されました。

 今回の長編コンペティション部門では、審査委員長が映画監督のジョエル&イーサン・コーエンのコーエン兄弟、その他の審査員が7名でした。審査員が発表されたとき、委員長が2名なのも話題になりましたが、1989年3月生まれのグザヴィエ・ドラン (Xavier DOLAN) が26歳の若さで審査員に選ばれたことも話題となりました。

 日本でもドランを史上最年少と伝えるメディアがありました CINRA.NETナタリー など) 。実際には史上最年少ではないんですけどね。

 これを受けてか、日本で4月25日(土)公開の監督作『Mommy/マミー』や、6月6日(土)公開の主演作『エレファント・ソング』関連の記事や評にも、カンヌの“史上最年少”審査員と書かれてしまってます ニューズウィーク日本版dacapo (ダカーポ)CDJournalシネマカフェCINEMA TOPICS ONLINETimeWarp など) 。調べれば分かる事を、なぜ調べずに書くんだろう。校閲は誰もチェックしなかったんでしょうか。

 たしかにドランは、監督1作目『マイ・マザー』が2009年のカンヌの第41回監督週間に、監督2作目『胸騒ぎの恋人』が2010年の第63回カンヌ映画祭の「ある視点部門」に、監督3作目『わたしはロランス』の2012年の第64回カンヌ映画祭の「ある視点部門」に、監督4作目『トム・アット・ザ・ファーム』が2012年の第70回ベネチア映画祭のコンペに、監督5作目『Mommy/マミー』が2014年の第67回カンヌ映画祭のコンペで上映され、いずれも高い評価を得ました。若くしてこんなに実績のある映画監督はそういるものでもなく、史上最年少ではと勘違いしてしまうのも分からないでもありません。

 そんなわけで「カンヌ映画祭、コンペ審査員の史上最年少は誰?」というブログ記事を書こうと思ったのですが、時間と気力が無くて調べ上げるのを断念。

 カンヌの長編コンペの審査員は、1988年から2001年は毎年10名、2002年から2015年は毎年9名でした。それ以前も10名前後でしょう。ということは、全68回なので総勢650名くらいになるでしょうか。4時間くらいで済む作業とは思いますが……

 なので、史上最年少かどうか分かりませんが、グザヴィエ・ドランより若かった審査員を1人あげときます。

 それは、1989年の第42回カンヌ国際映画祭の長編コンペティション部門の審査員ルネ・ブランシャール (Renée BLANCHAR) です。彼女は1964年5月生まれで、審査員を務めたカンヌが開幕したとき24歳で、映画祭期間中に25歳の誕生日を迎えました。

 この年のカンヌの長編コンペティション部門の審査委員長は映画監督のヴィム・ヴェンダースで、最高賞であるパルム・ドールは『セックスと嘘とビデオテープ』が獲りました。スティーヴン・ソダーバーグ監督の初めての長編作品で、1963年1月生まれのソダーバーグはまだ26歳でした。

 ちなみに、ルネ・ブランシャールは当時まだ学生で、パリにあるフランス国立の映画学校 FEMIS (Fondation européenne des métiers de l'image et du son 、旧 IDHEC) で映像監督の勉強をしているカナダ人でした。現在でこそ監督作がありますが、当時は監督作もありません。

 実績を買われたのではなく、若い人の意見、映画を勉強中の学生の意見も取り入れようという試みだったのかもしれません。どういう意図で審査員に採用されたのか調べてから、ブログに書きたかったのですが、映画祭も終わってしまったし、『エレファント・ソング』の公開日も迎えるので、とりあえずブログをアップします。

 ドランの26歳でのカンヌのコンペ審査員選出というのは、史上最年少ではないものの、非常に早いもので、実績を買われて審査員になったという点ではカンヌ史上でも異例の若さといえるでしょう。現在ロングラン中の『Mommy/マミー』も非常に素晴らしかったですし、今後が楽しみです。


参照: