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忘れないように……

MCUのテレビシリーズ 2013年~2020年&2021年 【マーベル映画あれこれ 3】(2021年6月時点)

2021-06-11 12:25:00 | 映画 - 作品

 この7月、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以来2年ぶりにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画が映画館に帰ってくる!

 そこで、マーベルの映画について以下の4回に分けて書こうと思います。3回目の今回はMCUのテレビドラマのシリーズについて簡単に書いておきます。


  1. ブラック・ウィドウ登場映画など
  2. MCUの映画 ――公開順や見る順番
  3. MCUのテレビシリーズ ――2013年~2020年と2021年以降
  4. マーベル映画とマルチバース(多元宇宙)

◆ ◆ ◆

 MCUは映画にとどまらず同じ世界を舞台にしたテレビシリーズも大量に作ってきた。(ちなみに、DCの場合はテレビシリーズは映画とは異なるユニバースを舞台にしている)

 まずは、マーベル・テレビジョンによって10本以上のテレビシリーズがテレビ局や各配信サービスで作られた。しかし、いずれも2020年までに終了。

 次に、2021年からはMCUの映画も作っているマーベル・スタジオによってテレビシリーズが作られ、定額動画配信サービスのDisney+(ディズニープラス)で配信されている。2021年だけでも6本のテレビシリーズが始まる予定で、2022年以降も続々と新しいテレビシリーズが予定されている。

 マーベル・テレビジョン時代のテレビシリーズは、MCUの映画のストーリーの理解の妨げにはならないように作られていた。テレビシリーズを見てなくても話についていけたのだ。

 しかし、マーベル・スタジオが作るテレビシリーズは「フェーズ4」に含まれているため、テレビシリーズを観てない人には分からない箇所が映画に出てくることが予想される。


◆ ◆


posters of Marvel Cinematic Universe Television Series (1/4)posters of Marvel Cinematic Universe Television Series (2/4)

posters of Marvel Cinematic Universe Television Series (3/4)posters of Marvel Cinematic Universe Television Series (4/4)


マーベル・テレビジョンのMCUテレビシリーズ
作品名放送・配信シーズン数話数放映局備考
エージェント・オブ・シールド
Agents of S.H.I.E.L.D.
2013年~2020年7シーズン136話ABCS.H.I.E.L.D.のコールソンが精鋭チームを率いる
エージェント・カーター
Agent Carter
2015年~2016年2シーズン18話ABC「キャプテン・アメリカ」の1作目に登場したペギー・カーターが主人公
Marvel デアデビル
Marvel's Daredevil
2015年~2018年3シーズン39話Netflix盲目の弁護士ながら格闘技の達人が主人公
Marvel ジェシカ・ジョーンズ
Marvel's Jessica Jones
2015年~2019年3シーズン39話Netflixヒーローを引退し私立探偵をする女性が主人公
Marvel ルーク・ケイジ
Marvel's Luke Cage
2016年~2018年2シーズン26話Netflix頑丈な皮膚を持つ男が冤罪で服役中に脱獄して悪と戦う
Marvel アイアン・フィスト
Marvel's Iron Fist
2017年~2018年2シーズン23話Netflixカンフーの修行で最強の拳を手に入れた男の物語
Marvel ザ・ディフェンダーズ
Marvel's The Defenders
2017年ミニシリーズ8話Netflixデアデビル、ジェシカ・ジョーンズ、ルーク・ケイジ、アイアン・フィストが集結
マーベル インヒューマンズ
Inhumans
2017年1シーズン8話ABCインヒューマンズ種族の王族たちが故郷を追われ地球のハワイに逃れる
Marvel パニッシャー
Marvel's The Punisher
2017年~2019年2シーズン26話Netflix復讐から私刑執行人となった男が主人公
マーベル ランナウェイズ
Marvel's Runaways
2017年~2019年3シーズン33話Huluヴィランの子供たちが出自を知ってチームを組んで悪と戦う
マーベル クローク&ダガー
Cloak & Dagger
2018年~2019年2シーズン20話Freeform出会ったことで特殊能力が開花した十代の男女の葛藤
Helstrom2020年1シーズン10話Huluサタンを父に持つ兄妹が主人公のホラー
New Warriors未放映パイロット版1話Freeform十代のヒーローチーム


 マーベル・テレビジョンのテレビシリーズに関しては、テレビシリーズ『エージェント・オブ・シールド』からのスピンオフで単発の「Marvel's Most Wanted」(2016年/40分)や、1話数分で全6話のウェビソード「Agents of S.H.I.E.L.D.: Slingshot」(2016年)もあります。



◆ ◆


posters of Marvel Cinematic Universe Phase 4 Television Series


マーベル・スタジオのMCUテレビシリーズ(Disney+)
作品名配信年シーズン話数備考
ワンダヴィジョン
WandaVision
2021年第1シーズン 9話エンドゲーム後のワンダとヴィジョンの夫婦を描く
ファルコン&ウィンター・ソルジャー
The Falcon and the Winter Soldier
2021年第1シーズン 6話エンドゲーム後のファルコンとバッキー・バーンズを描く
ロキ
Loki
2021年第1シーズン 6話エンドゲーム後のソーの弟ロキを描く
What If...?(ホワット・イフ)2021年第1シーズン10話映画23本の“もしも”を描くアニメ
Ms. Marvel(ミズ・マーベル)2021年第1シーズン 6話パキスタン系のオタク女子高生が特殊能力を手に入れる
Hawkeye(ホークアイ)2021年第1シーズン未定初代ホークアイ(クリント・バートン)と2代目ホークアイとなるケイト・ビショップを描く
Moon Knight(ムーン・ナイト)2022年第1シーズン 6話心の病を抱えた元傭兵がエジプトの“月の神”と契約を結び蘇る物語
She-Hulk(シーハルク)2022年第1シーズン10話ハルクの能力を手に入れた女性が主人公
The Guardians of the Galaxy Holiday Special2022年特番1話『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のホリデー・スペシャル
Secret Invasion(シークレット・インベージョン)第1シーズン 6話『キャプテン・マーベル』で地球に潜入していることが分かったスクラル人が地球侵略を進めていた話
Ironheart(アイアンハート)第1シーズン 6話15歳でMITに通う天才黒人少女がアイアンマンを継ぐ物語
Armor Wars(アーマー・ウォーズ)第1シーズン未定アイアンマンの友人ローディ(ウォーマシン)が主人公
映画『ブラックパンサー』のスピンオフ第1シーズン未定
テレビシリーズ "Hawkeye" のスピンオフ第1シーズン未定



◆ ◆

 また、テレビドラマではないですが、マーベル・ワンショット(Marvel One-Shots)と呼ぶ3~15分ほどの短編映像も2011~2014年に5本作られました。Blu-rayなどに特典映像として収録されています。



 次回は、マルチバース、「スパイダーマン」や「X-MEN」シリーズなどMCU以外のマーベル映画について書きます。



参照:

MCUの映画の公開順、見る順番 【マーベル映画あれこれ 2】(2021年6月時点)

2021-06-11 12:15:00 | 映画 - 作品

 この7月、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以来2年ぶりにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画が映画館に帰ってくる!

 そこで、マーベルの映画について以下の4回に分けて書こうと思います。2回目の今回はMCUの映画について、公開された順番や見る順番について簡単に書いておきます。


  1. ブラック・ウィドウ登場映画など
  2. MCUの映画 ――公開順や見る順番
  3. MCUのテレビシリーズ ――2013年~2020年と2021年以降
  4. マーベル映画とマルチバース(多元宇宙)

◆ ◆ ◆

 アメリカの漫画は、日本ではアメリカン・コミックもしくはアメリカン・コミックスの略で「アメコミ」と呼ばれる。アメコミの二大勢力としてDCコミックとマーベルコミックがある。いずれも数々のスーパーヒーロー物を長年ヒットさせてきた。



 マーベルのアメコミを原作とした実写映画は幾つも作られてきたが、2008年の『アイアンマン』と『インクレディブル・ハルク』からマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)と呼ばれる一連のシリーズ物が始まった。

 MCUは、数年後の目標としてヒーロー達が集まってアベンジャーズというチームを組むのを映画で描こうと始まったプロジェクトだ。数本の映画をまとめてひとつのフェーズとしている。

 MCUはこれまで23本の映画が公開された。最初の映画6本を「フェーズ1」、次の映画6本を「フェーズ2」、その次の映画11本を「フェーズ3」としている。各フェーズの終盤にはヒーローチームのアベンジャーズが活躍して世界を救う映画が作られている。そして、フェーズ1~3は「インフィニティ・サーガ」と名付けられた。

 映画はこの7月公開の24本目から「フェーズ4」に入る。2021年には24作目~27作目の4本が公開予定。2022年も4本公開し、2023年にも2月と5月に公開されることまでが発表されている。



 基本的にこれまでのMCU映画は劇場公開された年を舞台にしていると考えていいだろう。

 公開年より過去を舞台にした映画は、5作目の『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(第二次世界大戦が舞台)、21作目の『キャプテン・マーベル』(1990年代が舞台)の2本のみ。この7月公開の『ブラック・ウィドウ』が3本目となる。

 公開年より未来を舞台にした映画は、2019年公開の2作品。22作目の『アベンジャーズ/ エンドゲーム』と23作目の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』。いずれも2023年が舞台となっている。これは「エンドゲーム」の冒頭で話が5年進むため。「エンドゲーム」の後を描いた映画はしばらくは、公開年より少し未来が舞台となっている可能性が高い。

 そんなわけで、MCUは基本的には公開順に観ればいいと思う。どうしても時系列順に観たいなら、先ほど書いた『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』と『キャプテン・マーベル』の2本を最初に観るだけで、残りは公開順に観ればいいだろう。

 なお、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(原題には the があり、GotG と略す)の1作目と2作目は地球から約250万光年離れたアンドロメダ銀河が主な舞台となっており、他のMCU作品とは19作目『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』になるまで関わりが少ない。このため、GotGの1&2作目は「インフィニティ・ウォー」の前ならいつ見てもよいと思います。



 ちなみに、日本のDisney+(ディズニープラス)のサイト内に時系列順で並べたものがあります。それによると順番が公開順と少し異なります。

 最初に『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』と『キャプテン・マーベル』を見て、その後はほぼ公開順なのだが、公開順とは逆に『アイアンマン2』『インクレディブル・ハルク』の順に見る、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は『アントマン』の前、『ブラックパンサー』は『マイティ・ソー バトルロイヤル』の前、Disney+のテレビシリーズ『ワンダヴィジョン』と『ファルコン&ウィンターソルジャー』は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の前でした。



 公開順は以下の通り。表のあとに公開順に映画のポスター画像を並べました。



MCUの映画一覧
北米公開作品名備考
フェーズ1
 12008年アイアンマン
Iron Man
「アイアンマン」の1作目
 22008年インクレディブル・ハルク
The Incredible Hulk
「ハルク」唯一のMCU単独主演作
 32010年アイアンマン2
Iron Man 2
「アイアンマン」の2作目
 42011年マイティ・ソー
Thor
「マイティ・ソー」の1作目
 52011年キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
Captain America: The First Avenger
「キャプテン・アメリカ」の1作目
1940年代が舞台
 62012年アベンジャーズ
Marvel's The Avengers
「アベンジャーズ」の1作目
フェーズ2
 72013年アイアンマン3
Iron Man 3
「アイアンマン」の3作目
 82013年マイティ・ソー/ダーク・ワールド
Thor: The Dark World
「マイティ・ソー」の2作目
 92014年キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
Captain America: The Winter Soldier
「キャプテン・アメリカ」の2作目
102014年ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
Guardians of the Galaxy
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の1作目
112015年アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
Avengers: Age of Ultron
「アベンジャーズ」の2作目
122015年アントマン
Ant-Man
「アントマン&ワスプ」の1作目
フェーズ3
132016年シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
Captain America: Civil War
「キャプテン・アメリカ」の3作目
アベンジャーズの面々も登場
142016年ドクター・ストレンジ
Doctor Strange
「ドクター・ストレンジ」の1作目
152017年ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
Guardians of the Galaxy Vol. 2
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の2作目
162017年スパイダーマン:ホームカミング
Spider-Man: Homecoming
MCU版「スパイダーマン」の1作目
172017年マイティ・ソー バトルロイヤル
Thor: Ragnarok
「マイティ・ソー」の3作目
182018年ブラックパンサー
Black Panther
「ブラックパンサー」の1作目
192018年アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
Avengers: Infinity War
「アベンジャーズ」の3作目
202018年アントマン&ワスプ
Ant-Man and the Wasp
「アントマン&ワスプ」の2作目
212019年キャプテン・マーベル
Captain Marvel
「キャプテン・マーベル」の1作目
1990年代が舞台
222019年アベンジャーズ/エンドゲーム
Avengers: Endgame
「アベンジャーズ」の4作目
232019年スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
Spider-Man: Far From Home
MCU版「スパイダーマン」の2作目
フェーズ4
242021年
7月9日
『ブラック・ウィドウ』
Black Widow
ブラック・ウィドウの単独主演作
252021年
9月3日
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings
シャン・チー初登場
262021年
11月5日
『エターナルズ』
Eternals
エターナルズ初登場
272021年
12月17日
Spider-Man: No Way HomeMCU版「スパイダーマン」の3作目
282022年
3月25日
Doctor Strange in the Multiverse of Madness「ドクター・ストレンジ」の2作目
292022年
5月6日
Thor: Love and Thunder「マイティ・ソー」の4作目
302022年
7月8日
Black Panther: Wakanda Forever「ブラックパンサー」の2作目
312022年
11月11日
The Marvels「キャプテン・マーベル」の2作目
322023年
2月17日
Ant-Man and the Wasp: Quantumania「アントマン&ワスプ」の3作目
332023年
5月5日
Guardians of the Galaxy Vol. 3「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の3作目
34未定Fantastic Fourファンタスティック・フォーがMCUに初登場



posters of Marvel Cinematic Universe Phase 1 (1/2)posters of Marvel Cinematic Universe Phase 1 (2/2)

posters of Marvel Cinematic Universe Phase 2 (1/2)posters of Marvel Cinematic Universe Phase 2 (2/2)

posters of Marvel Cinematic Universe Phase 3 (1/4)posters of Marvel Cinematic Universe Phase 3 (2/4)
posters of Marvel Cinematic Universe Phase 3 (3/4)posters of Marvel Cinematic Universe Phase 3 (4/4)

posters of Marvel Cinematic Universe Phase 4 (1/2)
posters of Marvel Cinematic Universe Phase 4 (2/2)




 シリーズ途中で配役が変更された登場人物が幾つかある。主要な役を3つだけ挙げておく。

 ハルクこと科学者ブルース・バナー。MCUの2作目『インクレディブル・ハルク』のみエドワード・ノートンが主演し、MCUの6作目『アベンジャーズ』からはマーク・ラファロが演じている。

 アイアンマンの親友でアメリカ空軍の中佐ローディ。後にウォーマシンとなる。MCUの1作目『アイアンマン』のみテレンス・ハワード、MCUの3作目『アイアンマン2』からはドン・チードルが演じている。

 アントマンの娘キャシー・ラング。MCUの12作目『アントマン』と20作目『アントマン&ワスプ』では子役俳優のアビー・ライダー・フォートソン(2008年生)が演じ、MCUの22作目『アベンジャーズ/ エンドゲーム』では成長した姿をエマ・ファーマン(2001年生)が演じていたが、MCUの32作目 Ant-Man and the Wasp: Quantumania ではキャスリン・ニュートン(1997年生)に変更となる。

 逆に一人で複数のMCU映画に出演して別の主要人物を演じている役者もいたりします。




 次回は、MCUの世界を舞台にしたテレビシリーズについて書きます。2013年から約45分×130話以上あるドラマも。



参照:

ブラック・ウィドウ登場映画など 【マーベル映画あれこれ 1】(2021年6月時点)

2021-06-11 12:05:00 | 映画 - 作品

 この7月、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以来2年ぶりにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画が映画館に帰ってくる!

 そこで、マーベルの映画について書こうと思います。とても長くなったので以下の4回に分けました。分けたら初回がとても短くなってしまいましたが……。1回目の今回は『ブラック・ウィドウ』について簡単に書いておきます。


  1. ブラック・ウィドウ登場映画など
  2. MCUの映画 ――公開順や見る順番
  3. MCUのテレビシリーズ ――2013年~2020年と2021年以降
  4. マーベル映画とマルチバース(多元宇宙)

◆ ◆ ◆

 2020年5月1日に公開される予定だった映画『ブラック・ウィドウ』が、幾度もの公開延期を経て、今年7月9日(金)に日本も含め世界同時公開されることが決定した。その後、日本公開日は1日早まり7月8日(木)に変更すると5月20日に発表された。

 ただし、米国だけでなく日本でも7月9日(金)からDisney+(ディズニープラス)の「プレミア アクセス」でも配信される。定額配信サービスのDisney+に加入するだけでは見ることができなくて、作品ごとに追加料金を払うと配信で視聴可能となる。

 Disney+の月額は税込み770円(初月無料)、「プレミア アクセス」の追加料金は税込3,278円(2,980円+消費税10%)である。追加料金を払うとDisney+の会員期間中は何度でも視聴可能。


『ブラック・ウィドウ』の米国版ポスター(公開日が2020年5月、2020年11月、2021年7月)

 映画『ブラック・ウィドウ』はブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフを主人公としている。コミックでは1964年に初めて登場したキャラクターだ。MCUではスカーレット・ヨハンソンが演じており、これまでに以下の8本の映画に登場し、今回9本目にして初めての単独主演。

  1. 2010年 『アイアンマン2』
  2. 2012年 『アベンジャーズ』
  3. 2014年 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
  4. 2015年 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
  5. 2016年 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
  6. 2018年 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
  7. 2019年 『キャプテン・マーベル』 ※エンドクレジットのみ
  8. 2019年 『アベンジャーズ/ エンドゲーム』

 『ブラック・ウィドウ』はMCUの24本目の長編映画。時系列としてはMCUの13作目『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』と19作目『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』との間の話となる。

 おそらく、『ブラック・ウィドウ』は他のMCU作品を観ていなくても大丈夫な内容となっているだろう。あえて予習するなら、上記のブラック・ウィドウ登場作品だけでなく、MCUの1作目~13作目を公開順に観ていればいいだろう。さらに時間があるなら、14作目~23作目をこれも公開順に観ていればいいかと思う。


 次回は、MCUの映画を公開順に並べた表などを書きます。


◆ ◆ ◆

 参考までに、劇場公開とDisney+(ディズニープラス)の「プレミア アクセス」での配信を同時に行う映画は日本では以下の4本のみ。いずれも2021年の映画。同日開始は『ラーヤと龍の王国』のみで、他の3作は劇場公開の翌日から配信。「プレミア アクセス」の追加料金はどの作品も税込3,278円。


作品名劇場公開日プレミア アクセス
開始日
Blu-ray発売日通常配信開始
『ラーヤと龍の王国』3月5日(金)3月5日(金)5月21日(金)6月4日(金)午後4時
『クルエラ』5月27日(木)5月28日(金)
『ブラック・ウィドウ』7月8日(木)7月9日(金)
『ジャングル・クルーズ』7月29日(木)7月30日(金)

 2021年に劇場公開される予定のディズニー映画は他に3本。8月27日公開『ザ・ビートルズ:Get Back』、9月3日公開『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、11月5日公開『エターナルズ』。いずれも劇場公開のみで、日本での「プレミア アクセス」での配信予定は今のところアナウンスされていない。

 劇場公開と「プレミア アクセス」での配信を同時に行うのは、コロナ禍で劇場公開がままならなかったり、劇場まで足を運ぶ人が減っていたからだが、今後も続けるかは不明。



 『ラーヤと龍の王国』は作品自体の評判は良かったものの、映画館以外でも見れる状態での劇場公開に映画館側が反発して、日本ではディズニーアニメにしては上映館数が少なくなってしまい、作品の認知度も上がらず大きなヒットとはならなかった。土日の全国観客動員数ランキングでは初登場6位→7位→9位→トップ10圏外となった。

 『クルエラ』もとても良い出来だったが日本では上映館数が少なくて、土日の全国観客動員数ランキングでは初登場6位→7位(先週末)となっている。(追記:その後の順位は、→8位)

 もう1年半近く映画館で宣伝してきた『ブラック・ウィドウ』はラーヤやクルエラほど上映ボイコットされることはないだろう。単独作品のラーヤならともかく、シリーズ物のMCU作品なら同時配信でも大規模公開せざるを得ないだろうというディズニーの強気も感じる。

(追記: 今までMCU映画とは無縁だったミニシアターに『ブラック・ウィドウ』のチラシが裏面に館名入りで置いてあった。これは『ラーヤと龍の王国』と『クルエラ』を上映してくれたお礼に『ブラック・ウィドウ』の上映館に入れたのか、それとも『ブラック・ウィドウ』も大手シネコンはイオンシネマとユナイテッド・シネマ系列のみ上映にとどまるということなのか。)

 ただでさえコロナ禍で経営が厳しくなってる映画館のことを考えると、同時ではなく1ヶ月くらい遅れての追加料金配信でもいいのではないだろうかと思ってしまう。



参照: