Situation Normal

忘れないように……

週刊文春シネマチャート30年[データ編3]

2009-04-28 13:01:03 | 映画 - ベスト
引き続き、昨秋の「週刊文春」のシネマチャート30周年特集について。

前々回の記事「評者全員が満点の作品」「歴代評者一覧」「年毎の評者」、前回の記事「各年のベスト3、ワースト1(1977年~1989年)」に続いて、最後は「各年のベスト3、ワースト1(1990年~2007年)」です。


【各年のベスト3、ワースト1】
 ×はワースト作品。

1990年
1. 『冬冬の夏休み』 冬冬的假期 (台湾)ホウ・シャオシェン監督
2. 『霧の中の風景』 Τοπίο στην ομίχλη (ギリシャ・仏)テオ・アンゲロプロス監督
2. 『悲情城市』 悲情城市 (台湾)ホウ・シャオシェン監督
×. 『マリアの胃袋』(日)平山秀幸監督
×. 『ボクが病気になった理由』(日)鴻上尚史、大森一樹、渡邊孝好監督

1991年
1. 『マッチ工場の少女』 Tulitikkutehtaan tyttö (フィンランド)アキ・カウリスマキ監督
1. 『ダンス・ウィズ・ウルブズ』 Dances with Wolves (米)ケヴィン・コスナー監督
3. 『グリフターズ 詐欺師たち』 The Grifters (米)スティーヴン・フリアーズ監督
×. 『メルシー・ラ・ヴィ』 Merci la vie (仏)ベルトラン・ブリエ監督
×. 『アイアン・メイズ ピッツバーグの幻想』 Iron Maze (日・米)吉田博昭監督

1992年
1. 『ナイト・オン・ザ・プラネット』 Night on Earth (米)ジム・ジャームッシュ監督
2. 『ラヴィ・ド・ボエーム』 La vie de bohème (フィンランド)アキ・カウリスマキ監督
3. 『ケープ・フィアー』 Cape Fear (米)マーティン・スコセッシ監督
×. 『いつか どこかで』(日)小田和正監督
×. 『サラ・ムーンのミシシッピー・ワン』 Mississippi One (仏)サラ・ムーン監督

1993年
1. 『オーソン・ウェルズのオセロ』 The Tragedy of Othello: The Moor of Venice (モロッコ)オーソン・ウェルズ監督
1. 『許されざる者』 Unforgiven (米)クリント・イーストウッド監督
3. 『ザ・プレイヤー』 The Player (米)ロバート・アルトマン監督
×. 『ライフ with マイキー』 Life with Mikey (米)ジェームズ・ラピン監督

1994年
1. 『スピード』 Speed (米)ヤン・デ・ボン監督
2. 『ピアノ・レッスン』 The Piano (豪)ジェーン・カンピオン監督
2. 『さらば、わが愛 覇王別姫』 霸王別姬 (香港)チェン・カイコー監督
2. 『ショート・カッツ』 Short Cuts (米)ロバート・アルトマン監督
×. 『天と地』 Heaven & Earth (米)オリバー・ストーン監督

1995年
1. 『ブロードウェイと銃弾』 Bullets Over Broadway (米)ウディ・アレン監督
2. 『ショーシャンクの空に』 The Shawshank Redemption (米)フランク・ダラボン監督
2. 『アポロ13』 Apollo 13 (米)ロン・ハワード監督
×. 『エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS』(日)佐藤嗣麻子監督

1996年
1. 『ユージュアル・サスペクツ』 The Usual Suspects (米)ブライアン・シンガー監督
1. 『カジノ』 Casino (米)マーティン・スコセッシ監督
1. 『キッズ・リターン』(日)北野武監督
1. 『秘密と嘘』 Secrets & Lies (英)マイク・リー監督
×. 『ため息つかせて』 Waiting to Exhale (米)フォレスト・ウィッテカー監督
×. 『ジム・キャリーのエースにおまかせ!』 Ace Ventura: When Nature Calls (米)スティーヴ・オーデカーク監督
×. 『ブラック・ジャック』(日)出崎統監督

1997年
1. 『シャイン』 Shine (豪)スコット・ヒックス監督
2. 『ザ・エージェント』 Jerry Maguire (米)キャメロン・クロウ監督
2. 『浮き雲』 Kauas pilvet karkaavat (フィンランド)アキ・カウリスマキ監督
×. 『ピーター・グリーナウェイの枕草子』 The Pillow Book (英・仏・オランダ)ピーター・グリーナウェイ監督
×. 『死にたいほどの夜』 The Last Time I Committed Suicide (米)スティーヴン・ケイ監督

1998年
1. 『HANA-BI』(日)北野武監督
1. 『L.A.コンフィデンシャル』 L.A. Confidential (米)カーティス・ハンソン監督
3. 『ブラス!』 Brassed Off (英)マーク・ハーマン監督
3. 『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』 Good Will Hunting (米)ガス・ヴァン・サント監督
3. 『チェイシング・エイミー』 Chasing Amy (米)ケヴィン・スミス監督
3. 『ライブ・フレッシュ』 Carne trémula (仏・スペイン)ペドロ・アルモドバル監督
3. 『ブギーナイツ』 Boogie Nights (米)ポール・トーマス・アンダーソン監督
×. 『スターシップ・トゥルーパーズ』 Starship Troopers (米)ポール・バーホーベン監督

1999年
1. 『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』 Lock, Stock and Two Smoking Barrels (英)ガイ・リッチー監督
1. 『ナビィの恋』(日)中江裕司監督
3. 『恋におちたシェイクスピア』 Shakespeare in Love (米)ジョン・マッデン監督
3. 『ペイバック』 Payback (米)ブライアン・ヘルゲランド監督
3. 『レッド・バイオリン』 Le violon rouge (カナダ・伊)フランソワ・ジラール監督
3. 『交渉人』 The Negotiator (米)F・ゲイリー・グレイ監督
3. 『黒猫・白猫』 Црна мачка, бели мачор / Crna mačka, beli mačor (仏・独・ユーゴスラビア)エミール・クストリッツァ監督
3. 『エリザベス』 Elizabeth (英)シェカール・カプール監督
3. 『ウェイクアップ!ネッド』 Waking Ned (英)カーク・ジョーンズ監督
3. 『風が吹くまま』 باد ما را خواهد برد (仏・イラン)アッバス・キアロスタミ監督
3. 『ファイト・クラブ』 Fight Club (米)デヴィッド・フィンチャー監督
×. 『グロリア』 Gloria (米)シドニー・ルメット監督

2000年
1. 『愛のコリーダ 2000』(仏・日)大島渚監督
2. 『トイ・ストーリー2』 Toy Story 2 (米)ジョン・ラセター監督
2. 『オール・アバウト・マイ・マザー』 Todo sobre mi madre (スペイン)ペドロ・アルモドバル監督
2. 『グラディエーター』 Gladiator (米)リドリー・スコット監督
2. 『マルコヴィッチの穴』 Being John Malkovich (米)スパイク・ジョーンズ監督
2. 『スペース カウボーイ』 Space Cowboys (米)クリント・イーストウッド監督
2. 『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』 Buena Vista Social Club (独・仏・米・キューバ)ヴィム・ヴェンダース監督
2. 『マグノリア』 Magnolia (米)ポール・トーマス・アンダーソン監督
×. 『ザ・ビーチ』 The Beach (米)ダニー・ボイル監督

2001年
1. 『トラフィック』 Traffic (米)スティーヴン・ソダーバーグ監督
2. 『ゴーストワールド』 Ghost World (米)テリー・ツワイゴフ監督
3. 『GO』(日)行定勲監督
×. 『殺し屋1』(日)三池崇史監督

2002年
1. 『息子の部屋』 La stanza del figlio (伊)ナンニ・モレッティ監督
1. 『ゴスフォード・パーク』 Gosford Park (伊・英・米)ロバート・アルトマン監督
3. 『ノー・マンズ・ランド』 No Man's Land (仏・伊・ベルギー・英・スロヴェニア)ダニス・タノヴィッチ監督
3. 『バーバー』 The Man Who Wasn't There (米)コーエン兄弟監督
3. 『酔っぱらった馬の時間』 زمانی برای مستی اسب‌ها (イラン)バフマン・ゴバディ監督
3. 『フレイルティー 妄執』 Frailty (米)ビル・パクストン監督
×. 『陽だまりのグラウンド』 Hard Ball (米)ブライアン・ロビンス監督
×. 『セッション9』 Session 9 (米)ブラッド・アンダーソン監督
×. 『ガーゴイル』 Trouble Every Day (仏・日)クレール・ドニ監督

2003年
1. 『ボウリング・フォー・コロンバイン』 Bowling for Columbine (カナダ)マイケル・ムーア監督
2. 『過去のない男』 Mies vailla menneisyyttä (フィンランド)アキ・カウリスマキ監督
2. 『トーク・トゥ・ハー』 Hable con ella (スペイン)ペドロ・アルモドバル監督
2. 『シティ・オブ・ゴッド』 Cidade de Deus (ブラジル)フェルナンド・メイレレス監督
×. 『アレックス』 Irréversible (仏)ギャスパー・ノエ監督
×. 『アイ・スパイ』 I Spy (米)ベティ・トーマス監督

2004年
1. 『シービスケット』 Seabiscuit (米)ゲイリー・ロス監督
2. 『インファナル・アフェア 無間序曲』 無間道II (香港)アンドリュー・ラウ、アラン・マック監督
3. 『エレファント』 Elephant (米)ガス・ヴァン・サント監督
3. 『コラテラル』 Collateral (米)マイケル・マン監督
×. 『ミッション・クレオパトラ』 Astérix & Obélix: Mission Cléopâtre (仏)アラン・シャバ監督

2005年
1. 『ミリオンダラー・ベイビー』 Million Dollar Baby (米)クリント・イーストウッド監督
2. 『サイドウェイ』 Sideways (米)アレクサンダー・ペイン監督
3. 『バッドアス!』 How to Get the Man's Foot Outta Your Ass (米)マリオ・ヴァン・ピーブルズ監督
×. 『TAKESHIS'』(日)北野武監督

2006年
1. 『父親たちの星条旗』 Flags of Our Fathers (米)クリント・イーストウッド監督
2. 『ブロークバック・マウンテン』 Brokeback Mountain (米)アン・リー監督
3. 『硫黄島からの手紙』 Letters from Iwo Jima (米)クリント・イーストウッド監督
×. 『パビリオン山椒魚』(日)冨永昌敬監督
×. 『ゲド戦記』(日)宮崎吾朗監督

2007年
1. 『やわらかい手』 Irina Palm (英・仏・ベルギー・ルクセンブルグ・独)サム・ガルバルスキ監督
1. 『ヘアスプレー』 Hairspray (米)アダム・シャンクマン監督
3. 『パンズ・ラビリンス』 El laberinto del fauno (スペイン・メキシコ)ギレルモ・デル・トロ監督
3. 『ブラックブック』 Zwartboek (オランダ・独・英・ベルギー)ポール・バーホーベン監督
3. 『ドリームガールズ』 Dreamgirls (米)ビル・コンドン監督
×. 『眉山 びざん』(日)犬童一心監督


ベスト3に2作以上選ばれた監督は、以下の15組。
  • 5作:クリント・イーストウッド

  • 4作:アキ・カウリスマキ

  • 3作:ルキノ・ヴィスコンティ、ロバート・アルトマン、ペドロ・アルモドバル

  • 2作:ベルトラン・タヴェルニエ、タヴィアーニ兄弟、ジョン・ヒューストン、エミール・クストリッツァ、ウディ・アレン、ホウ・シャオシェン、マーティン・スコセッシ、北野武、ガス・ヴァン・サント、ポール・トーマス・アンダーソン

ベスト3とワースト両方に入った監督は、以下の5名。
  • ヒュー・ハドソン『炎のランナー』 ×『レボリューション めぐり逢い』

  • シドニー・ルメット『評決』 ×『グロリア』

  • オリバー・ストーン『プラトーン』 ×『天と地』

  • 北野武『キッズ・リターン』『HANA-BI』 ×『TAKESHIS'』

  • ポール・バーホーベン『ブラックブック』 ×『スターシップ・トゥルーパーズ』

ワーストに2作以上選ばれた監督はいませんでした。


あと、面白いのは、1991年のワースト『メルシー・ラ・ヴィ』 Merci la vie (仏)がIMDbのユーザー評では10点満点で7.0点(470票)と高評価だったりでしょうか。未見の映画なので実際はどうなのか気になります。

十人十色ですからベストやワーストに入ってるからといって、自分も同様な感想を持つとは限らないわけですからね。


参照:
「シネマチャート」30年 - Situation Normal - 2008年10月24日の当ブログ記事
週刊文春シネマチャート30年[データ編1] - 評者全員が満点の作品、歴代評者一覧など
週刊文春シネマチャート30年[データ編2] - 各年のベスト3、ワースト1(1977年~1989年)
文藝春秋|雑誌|週刊文春 2008年10月30日号 - 表紙・目次

週刊文春シネマチャート30年[データ編2]

2009-04-28 12:57:11 | 映画 - ベスト
引き続き、昨秋の『週刊文春』のシネマチャート30周年特集について。

前回の記事「評者全員が満点の作品」「歴代評者一覧」「年毎の評者」に続いて、今回は「各年のベスト3、ワースト1(1977年~1989年)」です。

『週刊文春』の「シネマチャート」では毎号2本の映画を取り上げているので、年間約100本の中からのベスト3とワーストになります。

当然、シネマチャートで取り上げられなかった映画のほうが多いことになり、その中にもっといい映画や、もっとひどい映画も、それぞれの年にあると思います。そうはいってもなかなかの粒揃いのリストになってます。


【各年のベスト3、ワースト1】
 ×はワースト作品。

1977年(6月23日スタート)
1. 『ブラック・サンデー』 Black Sunday (米)ジョン・フランケンハイマー監督
2. 『カプリコン・1』 Capricorn One (米)ピーター・ハイアムズ監督
3. 『さすらいの航海』 Voyage of the Damned (英・スペイン)スチュアート・ローゼンバーグ監督
3. 『007 私を愛したスパイ』 The Spy Who Loved Me (英)ルイス・ギルバート監督
×. 『北村透谷 わが冬の歌』(日)山口清一郎監督

1978年
1. 『ミッドナイト・エクスプレス』 Midnight Express (米)アラン・パーカー監督
1. 『グッバイガール』 The Goodbye Girl (米)ハーバード・ロス監督
1. 『家族の肖像』 Gruppo di famiglia in un interno (伊・仏)ルキノ・ヴィスコンティ監督
×. 『喜劇役者たち 九八とゲイブル』(日)瀬川昌治監督

1979年
1. 『イノセント』 L'innocente (伊)ルキノ・ヴィスコンティ監督
2. 『ディア・ハンター』 The Deer Hunter (米)マイケル・チミノ監督
3. 『木靴の樹』 L'albero degli zoccoli (伊・仏)エルマンノ・オルミ監督
×. 『ゾンビ』 Dawn of the Dead (伊)ジョージ・A・ロメロ監督

1980年
1. 『ルードウィヒ 神々の黄昏』 Ludwig (伊)ルキノ・ヴィスコンティ監督
2. 『地獄の黙示録』 Apocalypse Now (米)フランシス・F・コッポラ監督
2. 『アフリカ物語』(日)羽仁進監督
×. 『13日の金曜日』 Friday the 13th (米)ショーン・S・カニンガム監督

1981年
1. 『チャンス』 Being There (米)ハル・アシュビー監督
2. 『普通の人々』 Ordinary People (米)ロバート・レッドフォード監督
2. 『ブリキの太鼓』 Die Blechtrommel (西独)フォルカー・シュレンドルフ監督
2. 『コンペティション』 The Competition (米)ジョエル・オリアンスキー監督
2. 『エレファント・マン』 The Elephant Man (米・英)デヴィッド・リンチ監督
2. 『秋のソナタ』 Höstsonaten (スウェーデン)イングマール・ベルイマン監督
×. 『無力の王』(日)石黒健治監督

1982年
1. 『黄昏』 On Golden Pond (米)マーク・ライデル監督
1. 『炎のランナー』 Chariots of Fire (英)ヒュー・ハドソン監督
1. 『E.T.』 E.T.: The Extra-Terrestrial (米)スティーヴン・スピルバーグ監督
×. 『幻の湖』(日)橋本忍監督

1983年
1. 『ソフィーの選択』 Sophie's Choice (米)アラン・J・パクラ監督
2. 『ラグタイム』 Ragtime (米)ミロス・フォアマン監督
2. 『評決』 The Verdict (米)シドニー・ルメット監督
×. 『だいじょうぶマイ・フレンド』(日)村上龍監督

1984年
1. 『欲望のあいまいな対象』 Cet obscur objet du désir (仏・スペイン)ルイス・ブニュエル監督
2. 『カルメン』 Carmen (スペイン)カルロス・サウラ監督
2. 『コンフィデンス 信頼』 Bizalom (ハンガリー)イシュトヴァン・サボー監督
2. 『ライトスタッフ』 The Right Stuff (米)フィリップ・カウフマン監督
×. 『彩り河』(日)三村晴彦監督

1985年
1. 『エル・スール』 El sur (スペイン)ヴィクトル・エリセ監督
1. 『田舎の日曜日』 Un dimanche à la campagne (仏)ベルトラン・タヴェルニエ監督
3. 『刑事ジョン・ブック 目撃者』 Witness (米)ピーター・ウィアー監督
3. 『カオス・シチリア物語』 Kaos (伊)タヴィアーニ兄弟監督
3. 『キリング・フィールド』 The Killing Fields (英)ローランド・ジョフィ監督
3. 『女と男の名誉』 Prizzi's Honor (米)ジョン・ヒューストン監督
×. 『プリンス パープル・レイン』 Purple Rain (米)アルバート・マグノーリ監督

1986年
1. 『パパは、出張中!』 Otac na službenom putu / Отац на службеном путу (ユーゴスラビア)エミール・クストリッツァ監督
2. 『愛と哀しみの果て』 Out of Africa (米)シドニー・ポラック監督
2. 『ラウンド・ミッドナイト』 'Round Midnight (仏・米)ベルトラン・タヴェルニエ監督
×. 『そろばんずく』(日)森田芳光監督

1987年
1. 『眺めのいい部屋』 A Room with a View (英)ジェームズ・アイヴォリー監督
2. 『ハンナとその姉妹』 Hannah and Her Sisters (米)ウディ・アレン監督
2. 『オフィシャル・ストーリー』 La historia oficial (アルゼンチン)ルイス・プエンソ監督
2. 『プラトーン』 Platoon (米)オリバー・ストーン監督
2. 『アンタッチャブル』 The Untouchables (米)ブライアン・デ・パルマ監督
2. 『グッドモーニング・バビロン!』 Good Morning, Babylon (伊)タヴィアーニ兄弟監督
×. 『ノー・マーシイ 非情の愛』 No Mercy (米)リチャード・ピアース監督
×. 『肉体の悪魔』 Diavolo in corpo (伊・仏)マルコ・ベロッキオ監督

1988年
1. 『黒い瞳』 Oci ciornie (伊)ニキータ・ミハルコフ監督
2. 『マルサの女2』(日)伊丹十三監督
2. 『メロ』 Mélo (仏)アラン・レネ監督
2. 『ラストエンペラー』 The Last Emperor (伊・英・中)ベルナルド・ベルトルッチ監督
2. 『ザ・デッド 「ダブリン市民」より』 The Dead (米)ジョン・ヒューストン監督
2. 『遠い夜明け』 Cry Freedom (英)リチャード・アッテンボロー監督
2. 『ブロードキャスト・ニュース』 Broadcast News (米)ジェームズ・L・ブルックス監督
×. 『レボリューション めぐり逢い』 Revolution (英)ヒュー・ハドソン監督

1989年
1. 『ダイ・ハード』 Die Hard (米)ジョン・マクティアナン監督
2. 『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』 Mitt liv som hund (スウェーデン)ラッセ・ハルストレム監督
2. 『恋人たちの予感』 When Harry Met Sally... (米)ロブ・ライナー監督
×. 『ハリマオ』(日)和田勉監督
×. 『想い出のマルセイユ』 Trois places pour le 26 (仏)ジャック・ドゥミ監督
×. 『ベルナルダ・アルバの家』 La casa de Bernarda Alba (スペイン)マリオ・カムス監督

gooブログの文字数制限のため、ここまで。1990年以降は次回の記事[データ編3]にて。


参照:
「シネマチャート」30年 - Situation Normal - 2008年10月24日の当ブログ記事
週刊文春シネマチャート30年[データ編1] - 評者全員が満点の作品、歴代評者一覧など
週刊文春シネマチャート30年[データ編3] - 各年のベスト3、ワースト1(1990年~2007年)
文藝春秋|雑誌|週刊文春 2008年10月30日号 - 表紙・目次

週刊文春シネマチャート30年[データ編1]

2009-04-28 12:52:08 | 映画 - ベスト
「週刊文春」2008年10月30日号(第五十巻、第四十二号)は創刊2500号の記念特大号でした。この号に9ページにわたる『「シネマチャート」30年、一気読み』という、週刊文春の映画批評コーナー「シネマチャート」のこれまでを振り返る特集がありました。副題は「栄光のベスト3&ワースト1、一挙公開!」。

この号が出たとき、普段の「シネマチャート」についてを中心に当ブログに記事を書きました。あわてて書いたってこともあるけど、その号が発売中だったので30年間の詳細なデータは引用しませんでした。なので、今回はいまさらですが、その補足です。

「評者全員が満点の作品」「歴代評者一覧」「年毎の評者」を以下に書きました。gooブログには文字制限があるので「各年のベスト3、ワースト1」は次回の記事にて。

ところで、全員満点の作品は2000年から急に増えますね。最近だと、公開中のクリント・イーストウッド監督の『グラン・トリノ』 Gran Torino (米)が満点まであと星1つでした。

各評者の好みがわりと近いのか、昔の評者に比べて満点をよく出しているのか……。各評者が各星をどのくらいの割合で出すのか、打率みたいなデータが欲しくなってくる。


【評者全員が満点の作品】
1979年 『イノセント』 L'innocente (伊)ルキノ・ヴィスコンティ監督
1990年 『冬冬の夏休み』 冬冬的假期 (台湾)ホウ・シャオシェン監督
1994年 『スピード』 Speed (米)ヤン・デ・ボン監督
2000年 『愛のコリーダ 2000』(仏・日)大島渚監督
2001年 『トラフィック』 Traffic (米)スティーヴン・ソダーバーグ監督
2003年 『ボウリング・フォー・コロンバイン』 Bowling for Columbine (米)マイケル・ムーア監督
2004年 『シービスケット』 Seabiscuit (米)ゲイリー・ロス監督
2005年 『ミリオンダラー・ベイビー』 Million Dollar Baby (米)クリント・イーストウッド監督


【歴代評者一覧】
  • 林冬子(1977年)
  • 山城新伍(1977年~1980年)
  • 池波正太郎(1977年~1986年)
  • 小森和子(1977年~1986年)
  • 白井佳夫(1977年~1986年)
  • H・E・プリングスハイム(1977年~1986年)
  • 渡辺淳(1977年~1986年)
  • 田中小実昌(1977年~2000年)
  • 品田雄吉(1977年~現在)
  • 林家木久蔵(1980年~1986年)
  • ドウス昌代(1987年)
  • 永沢まこと(1987年~1988年)
  • 宮本美智子(1987年~1988年)
  • 永千絵(1987年~1990年)
  • キース・ホールマン(1987年~1990年)
  • 宇田川幸広(1988年)
  • 立川談志(1988年~1990年)
  • 芝山幹郎(1988年~現在)
  • 安西水丸(1990年~1991年)
  • 赤瀬川隼(1990年~1994年)
  • 中野翠(1990年~現在)
  • おすぎ(1992年~現在)
  • 高見恭子(1994年)
  • 桐野夏生(1994年~1996年)
  • 清水ミチコ(1996年~1997年)
  • 姫野カオルコ(1997年)
  • 斉藤綾子(1997年~現在)

【年毎の評者】
  • 1977年 - 林冬子、山城新伍、池波正太郎、小森和子、白井佳夫、H・E・プリングスハイム、渡辺淳、田中小実昌、品田雄吉
  • 1978~1979年 - 山城新伍、池波正太郎、小森和子、白井佳夫、H・E・プリングスハイム、渡辺淳、田中小実昌、品田雄吉
  • 1980年 - 山城新伍、池波正太郎、小森和子、白井佳夫、H・E・プリングスハイム、渡辺淳、田中小実昌、品田雄吉、林家木久蔵
  • 1981~1986年 - 池波正太郎、小森和子、白井佳夫、H・E・プリングスハイム、渡辺淳、田中小実昌、品田雄吉、林家木久蔵
  • 1987年 - 田中小実昌、品田雄吉、ドウス昌代、永沢まこと、宮本美智子、永千絵、キース・ホールマン
  • 1988年 - 田中小実昌、品田雄吉、永沢まこと、宮本美智子、永千絵、キース・ホールマン、宇田川幸広、立川談志、芝山幹郎
  • 1989年 - 田中小実昌、品田雄吉、永千絵、キース・ホールマン、立川談志、芝山幹郎
  • 1990年 - 田中小実昌、品田雄吉、永千絵、キース・ホールマン、立川談志、芝山幹郎、安西水丸、赤瀬川隼、中野翠
  • 1991年 - 田中小実昌、品田雄吉、芝山幹郎、安西水丸、赤瀬川隼、中野翠
  • 1992~1993年 - 田中小実昌、品田雄吉、芝山幹郎、赤瀬川隼、中野翠、おすぎ
  • 1994年 - 田中小実昌、品田雄吉、芝山幹郎、赤瀬川隼、中野翠、おすぎ、高見恭子、桐野夏生
  • 1995年 - 田中小実昌、品田雄吉、芝山幹郎、中野翠、おすぎ、桐野夏生
  • 1996年 - 田中小実昌、品田雄吉、芝山幹郎、中野翠、おすぎ、桐野夏生、清水ミチコ
  • 1997年 - 田中小実昌、品田雄吉、芝山幹郎、中野翠、おすぎ、清水ミチコ、姫野カオルコ、斉藤綾子
  • 1998~2000年 - 田中小実昌、品田雄吉、芝山幹郎、中野翠、おすぎ、斉藤綾子
  • 2001年~2009年現在 - 品田雄吉、芝山幹郎、中野翠、おすぎ、斉藤綾子

参照:
「シネマチャート」30年 - Situation Normal - 2008年10月24日の当ブログ記事
週刊文春シネマチャート30年[データ編2] - 各年のベスト3、ワースト1(1977年~1989年)
週刊文春シネマチャート30年[データ編3] - 各年のベスト3、ワースト1(1990年~2007年)
文藝春秋|雑誌|週刊文春 2008年10月30日号 - 表紙・目次